慶應義塾大学准教授 川村 文重
今回のコラムは、中級レベルの動詞問題の試験対策をテーマに取り上げます。
Quel beau temps ! (なんていい天気だろう!)のような感嘆表現を除けば、どんな文にもかならず動詞がひとつ以上含まれます。 従属節や関係節をともなえば、それらの節にも動詞が入っています。通常、抽象性の高い論理的な文章では、動詞よりも名詞表現に情報量の比重が多くかかります。それに対して、日常の平易な文章では、使われる動詞がバリエーションに富み、動詞が何を言おうとしているのかがわからなくては、全体の意味やニュアンスがつかめなくなります。動詞が文章全体の基礎を作っていると言ってもよいでしょう。
ところが、この動詞の理解が初級・中級レベルのつまずきの石となるのも事実です。ご存じのとおり、フランス語の動詞には、①意味、②時制、③叙法(直説法・条件法・接続法・命令法)といった情報が含まれています。②と③は語尾変化で示されます(時制については第23回・第24回の林先生の解説に詳しいですから、読み返してください)。往々にして、初級・中級学習者は②と③をおろそかにしがちです。
その証拠に、中級レベルに相当する仏検3級と準2級試験の過去のデータを見てみましょう。長文問題は選択問題ということもありますが、つねに高い正答率をマークしているのに対して、記述式の動詞問題の正答率は軒並み低調です。たしかに、動詞問題の配点がそれほど高くはありませんので、実際の試験で長文問題を得点源にすれば、動詞問題がたとえ全問不正解だとしても、合格が可能かもしれません。しかし、より長く、より複雑な内容の文章が正しく読めるようになるには、②と③をおろそかにし、活用がマスターできていないと、そのツケがあとになって響いてきます。なかなか上の級に進めないという受験者は、ここでつまずいている可能性が高いと思われます。
3級と準2級の動詞関連の問題は、やはり、その意味を問うためだけに出題されてはいません。動詞の①意味を当然知った上で、 ②時制と③叙法を判別して、正しく活用できるかどうかが試されています。①、②、③の3つのポイントをすべてクリアしなければ正解にいたれないわけですから、かなり手ごわいですね。しかも、記述式ですから、活用がうろ覚えでは対処できません。つづりを正しく書く力が問われるようになるのが、初級レベルに相当する5級と4級との大きな相違のひとつです。では、最近出題された、正答率の低かった問いを実際に解いてみましょう。 2018年度春季3級問題[2]番からの抜粋です。( ) 内の動詞を必要な形にします。
— Alain, on est où ? C’est encore loin ?
— Désolé, je (se tromper) de route.
Alain に質問している人は、Alain といっしょにある目的地に向けて進んでいるはずが、どれほど進んだのか、本当に進んでいるのかわからなくなっています。それを受けて、Alain は désolé と謝り、代名動詞 se tromper が続きます。どうやら、Alain は質問者を乗せて車を運転しているか、あるいは、質問者を先導して道を誤ってしまったようです。
先にあげた①、②、③の3つのポイントを順に確認していきましょう。まず、①意味は、 他動詞 tromper (〜を誤らせる)に再帰代名詞 se がついて、〈自分自身を誤らせる〉、すなわち、〈誤る〉。〈〜を誤る〉は se tromper de+無冠詞名詞です。
次に、②時制はどうでしょうか。この会話の時点で、Alain は道を誤るという行為を継続している(現在時制)でしょうか。それとも、Alain が道を誤るという行為をしてしまったために(過去時制)、その結果、本来のルートからはずれた状態にあるということでしょうか。これは後者の複合過去を選ぶのが妥当です。それに、Alain が謝っているのは、謝らなければならない原因である〈道を誤る〉という行為がすでになされてしまったからです。
最後に③叙法ですが、Alain は事実だと判断して述べているか、あるいは、断定を避けた推測(=道を誤ったかもしれない)によって述べているかのいずれかですから、前者なら直説法、後者であれば条件法です。
というわけで、代名動詞が複合時制になると、助動詞は avoir ではなく être を用い、再帰代名詞 se は主語の人称と一致させますから、正解は me suis trompé(直説法)、あるいは me serais trompé(条件法)です。もし Alain ではなく Marie が語っているなら、過去分詞が女性形になりますから、 me suis trompée あるいは me serais trompée になります。ちなみに、最も多かった誤答は、me trompe でした。
次は、2018年度春季準2級筆記問題[3]番からの抜粋です。ただし、実際の問題では小問5つに対して8つの動詞が選択肢として提示されますが、ここでは、ひとつの小問に対して動詞の選択肢を3つにしました。AとBの文がほぼ同じ意味になるように、単語を語群から選んで、必要な形に直します。
A Il n’y a plus de vent.
B Le vent ( ).
————————————————
cesser être plaire
正解は a cessé です。最も多かった誤答は cesse でした。現在形にした誤答が多かったのは、Bの時制をAと同じ時制にしておけばいいと安易に処理した結果でしょうか。いずれにせよ、多くの受験者は動詞 cesser を選ぶことはできていました。①意味の段階は一見クリアしたかのように見えます。では順に見ていきましょう。
Aの文は ne… plus 〈もはや〜ない〉という否定表現ですから、〈(それまでは風があったが、)今ではもう風が止まっている〉ということです。現在形の文ですが、過去の状態に関する情報が暗に含まれていて、その過去と現在との違いが浮き彫りになっています。とすると、Bの文も同様に、過去(風が吹いていた)と現在(今は風は吹いていない)の違いが示されていなければなりません。Bの動詞 cesser を現在形にすると、現在の状態(風が止んでいる/凪状態だ)のみの情報を伝えることになり、不適当です。この点が、②時制の見極めポイントです。つまり、過去と現在の情報を同時に示す表現の理解です。
ここで、複合過去の用法を確認しておきましょう。複合過去は何らかの出来事や行為が起こり、終わったことを述べたり、〈〜したことがある/ない〉といった過去の経験を述べたりする時に用いられます。ですが、それだけではありません。過去に完了した行為を現在との関連で表しもします。例えば、Paul est parti は〈ポールは出発した〉と訳せますが、この文には〈(出発したから)もうここにはいない〉という現在の状態を暗に示しています。
これを踏まえると、自己紹介で出身国を言う表現が、je viens du Japon であって、je suis venu(e) du Japon が誤っているのはなぜか分かりますか。毎年11月第3木曜日にボージョレー地区の新酒が解禁されますが――仏検秋季1次試験の直前ですね。受験者のみなさん、飲みすぎないように!――、その宣伝文が le Beaujolais nouveau est arrivé !
であって、le Beaujolais nouveau est venu ! ではないこともお分かりですね。ここで用いられる動詞 venir の意味〈来ている〉は行為の開始と終結が同時になされる完了を表す動詞ではありません。一方、arriver は到着という行為が行われた時には到着は完了していますから、継続を表す venir とタイプの異なる、完了を表す動詞です。このあたりの動詞の理解は、①意味と②時制の両方の深い理解に関わっていることがお分かりになると思います。
では上の問題に戻りますと、その正解が cesser の複合過去になるのは、もっと言えば、複合過去でなければならないのはなぜか、もうお分かりですね。動詞 cesser は完了タイプの動詞であり、その複合過去は、〈それまでは吹いていた風が止んだので、もう風は吹いていない〉、つまり、過去と現在が暗に対比されています。これは、先に解説した複合過去の用法の最後に挙げた、過去の行為が完了することによって現在に影響を及ぼしていることを表す用法です。AとBの文を比較すると明らかなように、同一内容のフランス語の文は必ずしも、同一の時制をとるとは限らないことに注意しましょう。
さて、何段階にもおよぶチェックポイントをクリアして、危なげなく正解にたどり着けましたか。現在形か複合過去か迷いはしたけれど、この解説を読んで納得できたというレベルにある人は要注意です。解説が〈わかる〉と実際に〈解ける〉との間には相当の隔たりがあります。これを埋めるにはどうすればいいでしょうか。たくさんの問題を解いていれば、おのずと身につけられるようになるでしょうか。それもひとつの方法ですが、筆者はあまりお勧めしません。筋道を立てて正解にいたることができ、それを自力で解説ができるようになるまで辛抱強く、ひとつひとつの問題にじっくり取り組みましょう。また、文章を読む際には、文中に出てきた動詞がなぜこの時制で、この叙法なのかすらすらと説明できるようになるまで、文法書を読み返したり、先生に尋ねたりして疑問を氷解させましょう。
最後に、聞き取り・書き取り問題の対策にふれます。この問題では動詞を正しく聞き取り、書き取れるかも重要なポイントのひとつです。動詞は多くの場合、文のなかほどに位置しています。また、たった一音節で発音されたり、メリハリなく発音される動詞も多く、それに、主語の人称代名詞などとリエゾンやエリジオンすることもあります。一生懸命耳を澄ましても、検定試験という緊張状態にあっては、動詞が耳からすり抜けてしまう――動詞は実に受験者泣かせの単語です。
どうすれば、動詞を聞き逃さないようにすることができるでしょうか。とにかくひたすらフランス語を聞いて、耳を慣らすことに努めるべきでしょうか。たしかに耳を慣らすことは重要ですが、まずは動詞を確実に捕まえることをめざして聞くようにしてみてください。動詞部分を意識的に集中して聞くことで、早口言葉のように怒涛に流れる錯綜した音の束のようなフランス語の文が、徐々にほぐれて聞こえてくるようになるでしょう。聞き逃しやすいケースには一定のパターンがあるはずです。どういった時に動詞を聞きもらしやすいか、自分の弱点を把握しましょう。そうして、①意味、②時制、③叙法の段階をクリアして、瞬時に正しく活用できるようになれば、しめたものです。
結局は、フランス語学習に王道なし、ということに尽きます。ただし、やみくもに取り組むのではなく、〈量より質〉を重視する地道な学習が上級への確実な橋渡しになるはずです。

現地の方とのコミュニケーションに苦労しましたが、初めて自らの目で見るフランスは実に刺激的で、私はますます勉強の虜となりました。その後は日本でもコミュニケーション能力を培うべく、フランス人の家庭教師についたり専門学校へ通ったりして、大学4年生の夏に2級を取得しました。その年はブルゴーニュ大学の夏季講座に留学し、多くの留学生の方と交流をしました。相変わらずフランス文学への情熱は衰えず、この時は観光もせずに寮の自室で卒業論文の対象となる原書を読み耽る日々でしたが、こうした短期留学の経験を通し、文学内だけではない、フランス語の魅力をより感じることができたと思います。
大学で2級取得を目指す学生から、しばしば「2級レベルの単語帳を教えて欲しい」との要望を受けます。しかし、2級レベルで求められるのは、フランス語と日本語が本来全く異なる体系の言語であることを意識しながら学習を進めることです。そのためには、日頃から辞書に示された定義や熟語表現を丁寧に確認し、「フランス語ではこう言うのだな」という表現に出会ったら、自分自身で手を動かして単語帳、表現集を作っていくようにお勧めします。ただぼんやりフランス語の文章を読んだり、聞いたりするのではなく、意識的にフランス語を書く習慣を身につければ、正確な綴りも早く覚えることができ、動詞問題や、書きとり・聞き取り問題など他の筆記式問題でも高得点を獲得できるようになるでしょう。
そんな乖離を融合するきっかけとなるのが、海外研修です。文学部がヴィシーのカヴィラム、全カリがブルゴーニュ大学付属国際フランス学センター(CIEF)と、それぞれ3週間の海外研修を含む授業を展開しています。夏期研修は高額な費用がかかるために、すべての学生に勧めることができないのが難点ですが、やはり現地に行くことの効果は大きく、研修に参加した学生たちは、秋学期の目つきが違います。自分のフランス語が実際に役に立つことを体験した彼女ら、彼らのモチベーションは驚異的に高まっています。そして、それが協定校への留学につながることも少なくありません。立教では、まだまだ数は十分とは言えませんが、フランスのINALCO、パリ・ディドロ大学、パリ東大学、リヨン第3大学、カナダのシェルブルック大学とケベック大学モントリオール校と協定を結んでおり、毎年多数の学生が出かけます。現地で修得した単位は、卒業単位として認定されるので、応募者が定員を上回る状態が続いています。
私が島根大学に着任して今年で7年目。この地を通して、私自身のフランス語との関わり方が緩やかに、そして心地よいリズムで広がっているのを日々感じる。例えば、社会人に公開している授業では様々な職種の方と出会うのだが、彼らは学外でもフランス語の勉強会を開くほど学びへのモチベーションが高く、好奇心旺盛な眼差しでアドヴァイスを求めてくる。少数ではあるが、仏検受験者としてその方々を会場で迎えるのは感慨深いものである。
地域でのこうした豊かな繋がりから、フランスを共通項として知り合った方々と地域の国際交流活動の橋渡しができればと2年前に島根県日仏友好協会を立ち上げることになった。教員の立場としても、国際交流活動に関心がある学生のために、先のおもてなしボランティアのように学外でも語学力を活かせる道をつくれないかと、協会や地域の方々と情報交換をしたところ、素晴らしいご縁に巡り会えた。出雲市観光パンフレット「フランス語版」の作成である。
この活動は、留学生にとって地域の文化を通して日本文化に対する理解を深め、自分の国に向けてその魅力を発信する機会となり、日本人の学生にとって学んだ語学を大いに活かしつつ、地元の観光団体や企業との連携を通して観光客誘致・インバウンド推進を目指す地域の在り方について具体的に学ぶ機会となった。地域という最も身近な場で国際交流活動を実践できたのである。


「趣味は語学」とまで公言する私にとって、フランス語は大学院進学と同時に着手した第5外国語で、初めて完全に独学で勉強している言語です。
このような賞があることを全く知らなかったので、“Surprise!”でした。
私がフランス語に出会ったのはちょうど3年前のブリュッセルでのことでした。ブリュッセルに赴任して初めての海外生活を送ることになった私ですが、当初知っていたのはbonjourやmerciくらい。大学時代に友人が「フランス語は数学やで。90は4×20+10って言うねん。」と困惑気味に話していたことをうっすら記憶していた程度でした。




山形大学のフランス語教育では、学生が一つの課題に協力して取り組めるような環境づくりを大切にしています。たとえば定期試験では、筆記にくわえて、必ず会話のテストも課していますが、会話のダイアローグは、ペアで練習することを推奨しています。昼休みの教室からは、会話練習をするグループの笑い声がしばしば聞こえてきます。なかには家に帰ってから、スマホを使ってペアで練習しているという学生もいました。語学の学習は孤独だとしばしば言われますが、やり方次第では、集団で楽しく学ぶこともできるわけです。仏検対策も同様で、団体で受験する学生たちは、休憩時間に問題の出し合いをして、互いに協力しながら試験対策を行っています。
暗唱コンクールでは、フランスの詩や評論文の暗唱に取り組んでもらっています。個人部門のほかに団体部門も設けて、ペアで練習しやすいようにしています。昨年は21名の学生が参加し、朝日出版社、駿河台出版社、白水社各社の協賛を得て、盛会のうちにコンクールを終えることができました。コンクールには留学帰りの4年生も参加してくれ、1年生はその4年生の発音を聞き、流暢さに驚いていました。いずれは何名かの学生に、学外のフランス語コンクールや弁論大会にも挑戦して欲しいと考えています。

フランス語の授業は「初級フランス語会話」(通年)があり、選択科目である。ところが、オリンピックの公用語がフランス語であるからといって、スポーツといえばフランス語という発想はあまり広まっていない。フランスとスポーツ、フランス語とスポーツの関わりを模索するうちに、近年、特に高齢者のペタンク人口が急激に増え、見渡すと町内にペタンクのサークルがある地域が多いことに気が付いた。早速、練習用のボールを買い、授業でペタンクのルールを紹介すると、熱心に取り組む学生が出て来た。
また、日本ペタンク・ブール連盟主催で、昨年、大学生の全国ペタンク大会が東京で初めて開催された。2024年のオリンピックのパリ大会でもし正式種目になった場合に備えてだそうである。2月のプレ大会に順天堂大学の学生も参加した。結果は2勝5敗で7位だったが、とても楽しい大会であった。
参加者の方々はペタンクに対する熱意のみならず、競技の実力も学生とは比べものにならないほどレベルが高い。ペタンクがフランスのスポーツだということを知って、フランス語に興味を持つということも十分に考えられる。よくペタンクは頭脳勝負のスポーツだから年齢は関係ないといわれているが、フランス語を始めるのも年齢は関係ないだろう、是非歓迎したい。

2017年の夏には1か月間、初めてフランスでホームステイをしました。フランス語漬けの日々を送り、フランスの文化や習慣に直接触れながらの学習は、日本での学習とは違った面白さを感じさせてくれ、意識せずとも自然とフランス語が身についていく感覚を覚えました。フランスにおいてフランス語でのコミュニケーションが成立する嬉しさが、私のモチベーションをさらに高めてくれました。帰国後に自分のフランス語の能力を試したいと思い、仏検2級を受け、無事合格することができました。
そして大学で募集していた2018年の春に行われるアフリカでのスタディーツアーへの参加を決めました。
次はフランス語圏のアフリカに行ってフランスとはまた違った雰囲気の中でフランス語でのコミュニケーションに挑戦したいと思っています。今回仏検を受けて2つの賞をいただけたことは、またさらにフランス語の勉強への意欲を掻き立ててくれています。フランス語という枠を超えて様々な体験ができているのはフランス語と出会えたからです。このようにフランス語は私の視野を広げてくれる存在であり続けると思います。
ライティング力の乏しかった私は、対策として2か月前から『フランス語で日記をつけよう』(白水社)を使って日々の日記をつけ始めました。フランス語の書き言葉は話し言葉とかなり違っており(例えば単純過去)、何も参考にせずに書けるようになるまで2か月程かかりました。しかし、今思えばこのような地道な努力が、自分にとってよい結果をもたらしてくれていました。
担当クラス:通訳基礎科・本科/翻訳本科
担当クラス:通訳基礎科・本科
担当クラス:通訳基礎科・本科
担当クラス:通訳準備科
担当クラス:翻訳本科
担当クラス:翻訳基礎科
担当クラス:通訳準備科
担当クラス:翻訳基礎科
担当クラス:翻訳本科
担当クラス:通訳準備科









とりわけ、フランス語の本や歌が大好きでした。
フランス語にはなぜ、発音しない文字がたくさんあるのだろう?などとふしぎに思っていましたが、それがまさに独特の情感を表しているのではないかと、彼女の静かな、流れるような話し方を聴いていて気が付きました。
本学のフランス語学習の特徴は、「フランス語を日常的に使う」ところにあります。フランス語履修者は(既修者も)、私と学内で会うと必ずフランス語で挨拶し会話をします。地方都市の福山でフランス語会話の機会は限られていますので、私をフランス人(練習相手)として最大限に「利用」する、フランス語で気軽に話せる環境がキャンパスの中にはあります。
2016年にはOMEPフランス代表・カナダ(ケベック)代表ら3人が来学してくれました。このように2014年以来毎年、フランス語を母語とする人たちに授業参加してもらい、ゲストを囲む小グループで直接「フランス語を理解する、伝える」機会を設けています。学生たち曰く「生フランス人との遭遇」体験が、異文化理解と学習意欲の向上に寄与していると思います。
毎年開催する仏検受験報告会は、受験者だけでなく受験を考えている下級生や仏検実施を応援してきた教職員など誰でも参加OKです。現地で調達してきたフランス各地のお菓子を囲みながら受験者の努力を労い、さらなる学習・交流や次の受験に向けての構えを形成します。仏検を媒介として異学年交流と学内における理解を促進することで、本学におけるフランス語学習とフランスとの交流がさらに進んできたと思います。
現地校での日々は、今振り返ると非常に貴重な体験ばかりでした。



授業で心掛けていることは、生徒がフランス語を使う活動をできるだけ多くすることで、会話を中心にペアワーク、グループワークを取り入れながら、まずはフランス語に親しませることを目標としています。例えば、「買い物・注文をする」ことを学習する課では、手作りのメニューやユーロ紙幣やコインを使って、店員役と客役をロールプレイしました。また年に何度かは、フランス映画を観たり、フランスの歌を学習したり、テーマを決めてフランス文化について紹介したりする機会を作り、フランスに対する興味を引き出すことを心掛けています。今年度は、3年生の最後のテーマとして「フランコフォン」を取り上げました。生徒たちはインターネット等を使って情報を集め、それぞれグループ毎にケベック、仏領ギニア、マルティニーク、ベルギーについてフランス語でプレゼンテーションを行いました。
仏検の指導は、主に放課後、自主的に集まってくる生徒に対して行っています。今年度は春季で5級に10名が合格し、そのうちの3名が秋季で4級に合格しました。これは全員3年生で、またなんと合格率は100パーセントでした。仏検への準備を行いながら、生徒は授業で使ってきた表現が、きちんと文法的に整理され、良く理解できるようになったと感想を述べます。
授業そのものとは分けて仏検指導をすることは、放課後の時間をかなり割かれ、指導する側としては少々大変なこともありますが、成績とは直接関係のない課外活動とすることで、生徒のモチベーションもあげることができていると思います。実際こうした生徒の中から、毎年フランス語学科に進学する生徒が出ていることも指導者としては嬉しいことです。


フランス語歴は1977-78年度のフランス政府給費留学生だが、その後フランス語は錆びついた。2012年久しぶりのパリ旅行でそのことを実感し(あるレストランで注文したのとは違うデザートが出てきた)、ショックを受けてフランス語の学習を再スタートすることにした。
これが丁度2年前のことです。初めての欧州そしてパリ、それは想像を超えた素晴らしさでした。子供の頃、社会の教科書で見たあの建造物や絵画を目の前にした時、自分が歴史の1ページに参加したような感動を覚え、その場に座り込んでしまったほどです。
あの時全く聞き取れなかったフランス語もほんの少し聞き取れるようになり、暗記するほど聞き込んだフランス語CDのフレーズが口から自然に出て伝わった時は思わずガッツポーズが出ました。


















