フランス語との出会い
2014年秋季5級合格・全国検定振興機構理事長賞
金巻 奈那
小学生(カリタス小学校)・神奈川県
私の通っているカリタス学園は、幼稚園の時からフランス語に親しんでいます。幼稚園では、歌でABCのフランス語独特の発音を覚えたり、「Tiens」「Merci」と言いながらバラの花を友達に回したりしたのを覚えています。日本語はあまり使わずに、耳で一生懸命に聞いていました。
小学生になると、たくさんの歌をみんなで歌いました。リズムがどの曲もおもしろくて、とても楽しかったです。自然に耳にスッと入ってきて真似したくなるような歌ばかりでした。身体全体でリズムやイントネーションを感じました。私は、フランス語のひびきが大好きになり、先生に発音をほめていただいたのがとてもうれしくて、もっとフランス語を頑張ろう!と思いました。そして私は仏検合格を目標にしました。
学校ではいち早くタブレット学習を取り入れていてフランス語は他の授業と一味違う感覚がありました。6年生の時に、フランス語で「赤ずきん」を暗唱して、自分の絵を入れた電子ブックと共に発表しました。「Le petit chaperon rouge」と口に出しただけで、フランス人になったような気分です。夜、寝る前にそのテープを何度も聞いてはくり返しを続けました。フランス語で「赤ずきん」が読めたら素敵だなぁと思っていたので、頑張って練習できたのだと思います。
それから小学校でフランス語の思い出としてとてもよく残っているのがたくさんのフランス人が通うリセに一日入学したことです。自分が外国人の立場になる経験をした事は今までなかったので、コミュニケーションのとり方に苦労したけれど、日本とは違う文化を肌で感じる事ができてうれしかったです。私のクラスは、教室がだまりこんでしまう事もあるけれど、リセではみんなが元気よく手を上げてとても積極的だったので、私も見習いたいと思いました。私も含めて、日本人は、自分の意見をはっきりと言えない人が多いので、もっと外国語を勉強して、外国人と意見を交わせるようになりたいです。フランス語は私にとって幼稚園から学んできたとても身近な言語です。
5年後に開かれる東京オリンピックは、たくさんの外国人の方たちと会話できる絶好のチャンスです。フランスには、お菓子や料理、芸術、特に美術や音楽などすばらしいものがたくさんあるので、そんな国の言葉を自由自在に話せたらと思うと夢がふくらみます。ぜひ、恥ずかしがらずにたくさん話しかけてお役に立ちたいです。そこで自分の得意なフランス語を活用できたら最高だなと思っています!
そしていつかフランス留学をして、フランス人の友達をたくさん作り、日本の文化も紹介してあげたいと思います。
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