「合格者の声」を更新しました

見事仏検に合格した受験者の皆様から、フランス語を初めたきっかけや勉強方法など、
フランス語・仏検と関わる様々なエピソード「合格者の声」を集め掲載しています。
勉強のモチベーションアップや息抜きに、ぜひご一読くださいませ!

「合格者の声」皆様からのご寄稿をお待ちしています!
執筆にご興味のある方は仏検事務局までお問い合わせください。
e-mail : dapf@apefdapf.org

 

🔶 「Dialogueの大切さを実感」 2024年春季2級合格・文部科学大臣賞 斎藤 紘丈
   (2025/4/16掲載)

🔷 「私のフランス語・決して敷居は高くない」 2024年秋季準2級合格 糸居 靖章
   (2025/4/23掲載)

🔶 「四半世紀の時を超えて」 2024年春季1級合格・在日スイス大使館賞 岩月 真也
   (2025/6/30掲載)

四半世紀の時を超えて

2024年春季1級合格・在日スイス大使館賞
岩月 真也

愛知県

この度2024年度仏検にて、栄えあるスイス大使館賞をいただきました。努力が報われたことはこの上ない喜びですが、一方で受賞者として恥じることの無いよう、一層身が引き締まる思いです。

私がフランス語の学習を始めたのは実に25年前、中学3年生のころでした。もともと海外に興味があった私に、両親が1年間の留学の機会を与えてくれました。
留学先としてはいくつか候補があったのですが、なんとなく「フランス語が話せたらかっこいいかも」という不純な動機でフランス留学を決めた記憶があります。

高校1年の夏、フランス南西部Lot et Garonne県のNéracという小さなコミューンに単身で赴き、まったく言葉が分からないまま現地の高校へ放り込まれました。
はじめは当然コミュニケーションがうまく取れず苦労しました。初日に学校の食堂で、一人でさみしく昼食を食べたことは今でも鮮明に覚えています(当時フランスの学校の食堂では決して一人で食事をすることはありませんでした)。

しかし2日目、クラスの女の子3人組が一緒に食事しないかと誘ってくれ、以降毎日その3人組と食事をするようになりました。
彼女たちとは食事以外にも、休み時間に他愛もないことを話したり、それぞれの家に招いてくれたりと、私のフランス滞在の中で大きな存在となりました。
ホストファミリーにも恵まれ、良好な関係を築くことができました。
1年間という短い期間でしたが、周囲の支えもあり本当に充実した留学生活を送ることができました。

さて、私が現地で実践した勉強法は「調べて使う」というサイクルを確立することです。
当然ながらすべてフランス語で会話をするわけですから、1日のうちに言いたくても言えないことなどが出てきます。それをノートに記録し、夜辞書で調べます。そしてその表現を翌日、なんとしても使ってみる。
このサイクルを繰り返してさまざまな表現を覚えると同時に使えるようになっていきました。
外国語は覚えただけでは不十分で、使いこなすことができるようになるまで訓練することが必要です。それを毎日意識して実践していたので、半年後にはある程度のコミュニケーションは取れるようになっていたと思います。

また、現地でしっかり文法を自習したことも、フランス語能力の向上のために必要なことだったと思います。
「通じればいい」という意識を捨て「どうせならちゃんとしたフランス語を話したい」と常に考えていました。
また文法をしっかり学習することにより、必然的に他の言語との構造の違いを意識するようになりました。フランス語の文法はたしかに複雑な面も多いと思います。
しかし、フランス語話者も日本語話者も、同じ人間なのですから、なにもフランス語話者だけが特別だということはないはずです。言語の違いはあれど、そこには血の通った人間が常にいることを忘れてはならないことを、1年間の留学を通して学ぶことができました。

帰国後、大学大学院で言語学を専攻し、さまざまな言語の構造を調査してきました。そして今では僭越ながら、フランス語を教える立場に立たせていただいています。 しかし、仏検1級を取得した今でも分からないことだらけです。
数年前、初対面のフランス人と会話をしたときのことでした。初めましてのあいさつをし、2,3分フランス語で会話をしました。


するとそのフランス人からこんな質問を受けました。「日本語には冠詞がないのかい?」と。
これはつまり、私のフランス語の冠詞の使い方がまずく、それがたった数分の会話で見抜かれてしまったわけです。
ある程度フランス語会話には自信があったのですが、この体験をきっかけに、まだまだやるべきことはたくさん残っていると思わされたのでした。

言語学習に終わりはない。これからも一生勉強は続くと思います。

[短期集中講座]中上級者向け フランス語発音講座

開講コース案内(2025年度)

講座概要

・応募資格:仏検準1級/DELF B2 以上

・定  員:15名

・受  講  料:15,400円(税込)※入学金不要

 

【開講日程】2025年8月9日(土), 8月16日(土)※全2回

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申込方法】お申込みフォームにご入力の上送信してください。

      APEF受講生は cours@apefdapf.org までメールにてお申込みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

2025年度 リモート同時通訳ワークショップ

開講コース案内(2025年度)

講座概要

・応募資格:仏検1級以上/通訳実務経験3年以上(兼業可)

・定  員:5名

・受  講  料:27,500円(税込)※入学金不要

 

【開講日程】2025年8月17日(日), 8月31日(日)※全2回

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申込方法】お申込みフォームにご入力の上送信してください。

      APEF受講生は cours@apefdapf.org までメールにてお申込みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

2025年度春季 1次試験 正解および解答例の公開について

受験者のみなさま

本日は、2025年度春季1次試験をご受験いただきありがとうございました。 正解および解答例を掲載します。 公開期間 2025年6月15日(日)〜2025年8月末日
1級 pdf ダウンロード
2級 pdf ダウンロード
準2級 pdf ダウンロード
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4級 pdf ダウンロード
5級 pdf ダウンロード

2025年春季 1次試験当日の緊急連絡先について

2025年度春季 仏検 受験者のみなさま

6月15日(日)仏検1次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設します。

仏検受付センター(6月15日) TEL:03-5778-4073   受付時間:9:00~16:00

・試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。 なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。 ・今季も試験終了後の正解例の配付は行いません。 正解例は試験当日の20時過ぎに当ホームページにて公開予定です。

私のフランス語・決して敷居は高くない

2024年秋季準2級合格
糸居 靖章
会社員・東京都

今年で65歳を迎えます。リカレント、生涯学習の一環でフランス語を学習しています。
私のフランス語との出会いは今から約40年前に遡ります。

フランス語の学習者の多くは、留学、海外赴任、文化、芸術活動などがきっかけになる事が多いと思いますが、私の日常ではそのような接点はまったくない環境にありました
一方、誰もが外国語学習への興味はお持ちかと思います。私も例外ではありません。
仕事に慣れてきた20代の後半、世間はバブル期、海外旅行に行く機会が増えました。
この機会に英会話に挑戦してみようと教材を揃えて始めてみました。さてなかなか学習が定着しない自分に気づきました。そもそも、英語学習は中学時代から誰もが経験する領域です。
社会人となり改めて学習すると過去の学習歴、受験時代の苦い想い出など、英語学習はストレスの元となる自分を感じました。しかし外国語への興味は捨てられませんでした。

一層の事、言語を変えてチャレンジしてみよう。そう思ったのが始まりです。
第二外国語として一番手頃なフランス語が良いだろう。学習者も少なく下手で発音が悪くても恥ずかしくない、その位の気持ちでスタートしました。
週2回TV放送されるNHK教育番組のフランス語講座を2年間視聴しました。         当時はフランス人 タレントのジュリードレフュスさんなどが出演されていた時代です。    様々な対応シーン(旅行、買い物、食事、など)の寸劇がとても面白く、場面毎の会話を覚えることが楽しい、そんな事を鮮明に記憶しています。

一方、日常でフランス語を学習・活用する事はほぼ無く、渡仏することも多くはなく時は流れました(過去にフランス旅行2回、ニューカレドニア旅行2回、こんな程度、在住経験は無論ゼロです)。
仕事もハードワークで学習にリソース(時間・労力・カネ)を投入する余裕も無い時代が長く続き、ごく普通の国内企業戦士としてフランス語とは無縁な環境で働き、時は流れていきました。

令和の時代となりコロナ渦でテレワークの時間も多くなりました。還暦も過ぎ、親の介護問題も終結。学習環境も整い隙間時間を活用してもう一度フランス語をやり直してみようとリカレントした次第です。
2023年秋に仏検3級、2024年秋に仏検準2級に合格と着実に学習成果が見えてきた昨今です。

今回、準2級合格の決め手になったのは聞き取り、書き取りの練習に注力した事がポイントでした。最初は上手くできませんが慣れてくると、言葉を聞き脳が反応し指が自然と動く様になります。初見で楽器を演奏する様な感覚でしょうか。この速記技術の様なディクテーションは正解率が高くなると気分がいいものです。聞き取り能力向上は無論、文法理解にも繋がると感じます。その他、大切なポイントは出題傾向の単元を総てモレの無い様に反復学習する習慣を身につける事です。
検定対策の参考書以外ではYouTube動画の有効活用です。様々な動画コンテンツをヒントに本番試験での初見対応力を身につける。また、定期的にフランス人先生のレッスンを受け2次試験の面接対応の対策を取った事も重要なポイントとなりました。

現在は仏検2級(より実用的な会話力向上)を目標に進めています。
会社引退後はフランス人、フランス語圏の日本語専攻の学生のホームスティー誘致によるお友達作り、国際交流のネットワーク作りに繋げていく事を目標に活動したい思いです。
昨年、フランス人留学生との交流会・アクティビティイベントに参加し、鎌倉に遠足に行きましたが、フランス語での会話を通じて自分の実力がわかり、楽しく充実した経験をしました。

渡仏はハードルが高く、敷居があがると思いますが、日本にいても、年齢・環境・経歴にとらわれることなく、すぐ近くにフランス語を活用・学習するチャンスはたくさんあります。
国際言語であるフランス語を基盤に様々な発見や出会いに巡り合う事を楽しみに日々学習に励んでいます。

「仏検だより」を更新しました

仏検だよりとは?

APEFがフランス語に携わる全国の先生方向けに発行している協会誌『APEF通信』。
ここにお寄せいただいたエッセイを紹介するコーナーです。

今回は、地方都市におけるフランス語教育の実情と仏検開催の意義について、
2人の先生からエッセイをいただきました!

1.静岡とフランス(今野 喜和人先生・静岡大学名誉教授)
静岡とフランスには160年も前から繋がりがあることをご存知でしょうか?
今でも姉妹都市のカンヌとはコンクールを開催するなど、フランスとの繋がりは健在です。
静岡近辺にお住まいの皆様には特に読んでいただきたいエッセイです!
 
2.長崎外国語大学と仏検 (冨田 高嗣先生・長崎外国語大学副学長)
長崎外国語大学での仏検の活用方法について、エッセイをいただきました。
1年生の6月には仏検5級にチャレンジして多くの学生が合格するそうで、
4年間で高いフランス語能力を身につけることができますね!
 

Dialogueの大切さを実感

2024年春季2級合格・文部科学大臣賞 斎藤 紘丈 医師(東新潟病院)・新潟県

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この度は仏検2級合格だけでなく文部科学大臣賞という栄誉ある賞を頂きありがとうございます。私は母にClaude Lelouchの”Les uns et les autres”(邦題『愛と哀しみのボレロ』)という映画を見せられて育ち、第二外国語はフランス語を選択しました。大学のフランス語の授業は毎日が新しい発見で、英語に似ているようで異なる部分が多いフランス語の世界に魅了されていきました。

大学4年生、2008年の初めての渡仏後に「もっと現地の方とコミュニケーションを取りたい」と思い、2010年秋季に仏検準2級に、2024年春季に2級に合格しました。フランス語圏在住経験のない私が2級対策として取り組んだのは『NHKまいにちフランス語応用編』の全文書き取りです。2級2次試験では、事前に対策していた旅行に関する質問を頂き、直近のベトナムへの旅行について拙いながらもお話ししました。

2級のための学習を通じて特に接続法の知識が深まったと感じています。2016年に日本で公開された”Les Héritiers”(邦題『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』)を先日久しぶりに見直したところ、先生が生徒たちにレジスタンスと強制収容に関する弁論コンクール参加を促す場面での J’aimerais beaucoup qu’on fasse ce concours de manière collective, tous ensemble. 「私はみんなでコンクールに参加してほしい(参加したい)」 という接続法現在形を用いた台詞を初めて理解することができました。

2025年は6年ぶり(フランスに宿泊するという意味では14年ぶり)に渡仏し、トゥールーズ、パリ、ストラスブールに滞在するプランを立てています。自分のフランス語が現地の方にどのくらい通じるか、また自分がどのくらい聞き取れるか緊張しますが安全に気を付けて楽しんできたいと思います。

多くの情報をインターネットから得ることができるとはいえ、COVID-19パンデミックによる隔離状態を経験した後では対話というコミュニケーションの大切さをますます感じるようになっています。 Bien qu’on puisse obtenir pas mal de renseignements sur Internet, je sens de plus en plus l’importance du dialogue après avoir vécu les confinements pendant la pandémie de la COVID-19.

仏検2級に合格しても理想と現実の自分の間にはまだギャップがあり、知っている単語や表現でもすぐ思いつかず、フランス語を実際に話すことには尻込みしてしまいます。フランス語圏を旅行するのに困らない力をつけるために、毎日少しずつ語学アプリ、ニュース動画、ディクテなどフランス語に触れて語彙や表現力を磨いていきたいと思います。

ご寄付についてのご報告

注目

ご寄付金 受入状況

「仏検存続のための寄付金」制度は、コロナ禍による2020年度春季試験の開催中止を受けて2020年6月4日に開始されました。2025年3月末までに合計1,584件のご寄付のお申し込みをいただき、総額25,567,046円となりました。創設当初の メディアの反響 もあり、非常に多くの方々が苦境に立つ仏検を支えてくださっています。また、ご寄付とあわせてお寄せいただいたメッセージも、コロナ下で開催を再開し、安定的な継続を目指す仏検の現場にとって大きな励みとなりました。皆さまの温かいお志に心より御礼申し上げます。

ご賛同者の中から公開にご同意くださった方々のお名前を下記に記載いたします。

APEFでは2025年以降も「仏検存続発展のためのご寄付」を募集しております。これからも多くの方のご賛同をお寄せいただけますようお願い申し上げます。

ご賛同者 ご芳名

2020年度(PDFファイル)
2021年度(PDFファイル)
2022年度(PDFファイル)
2023年度(PDFファイル)
2024年度(PDFファイル)

ご賛同企業・法人(2020~2024年度)

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【事務局より】
ご寄付をいただきながらお名前やご連絡先が不明のため受領書をお送りできない方がいらっしゃいます。恐れ入りますが銀行振込・郵便振替にてご入金のお手続きをされる前に、お申込みフォームへのご記入または寄付申込書のご記入ご送信をお願いいたします。なお、ご芳名の公開についてご希望のご変更やお気づきの点がありましたら仏検事務局までご連絡ください。
ご寄付の受領書について郵便でのお受け取りを希望された皆さまには、例年12月末~1月初旬にお送りしています。万一未着の場合は、恐れ入りますがメールにて仏検事務局までお問い合わせくださいませ。

大型連休期間の休業についてのお知らせ

公益財団法人フランス語教育振興協会・仏検受付センターは、大型連休に伴い、4月29日(火) ~ 5月6日(火) を休業期間とします。つきましては、休業期間中にお寄せいただく仏検・翻訳・APEF青山フランス語プロフェショナルコースの各業務についてのご依頼・お問い合わせは 5月7日(水) 以降の対応となりますことをご了承ください。

 

また、翻訳サービスにつきましては、連休直後に複数のご依頼が重なり、通常よりも翻訳工程に日数を要する場合が想定されます。

 

ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

2025年 リモート同時通訳ワークショップ

開講コース案内(2025年度)

講座概要

・応募資格:仏検1級以上/通訳実務経験3年以上(兼業可)

・定員:5名

・受講料:27,500円(税込)※入学金不要

 

【開講日程】2025年3月23日(日), 3月30日(日)※全2回

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申込方法】申込書にご記入の上、cours@apefdapf.org までお申し込みください。

      APEF受講生の場合、申込書は不要です。

                    本講座は定員に達したため、お申込みを締め切らせていただきました。

                   ただいまキャンセル待ちで受け付けております。

キャンセル待ちについて

「リモート同時通訳ワークショップ」にご関心をお寄せくださり、誠にありがとうございます。

お席に空きが出ましたらご連絡差し上げますので、 cours@apefdapf.org まで、

メールにてお申込みください。

 

※お席に空きが出た場合のみ、キャンセル待ちのお申込み順にメールでご案内します。

※大変恐れ入りますが、お席に空きが出なかった場合はご連絡いたしません。

 

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

【編集中】2025年度 開講コース案内

2025年度 開講コース一覧

・2コース5クラスと短期集中講座を開講します。各コースは年間30回で開講しますが、春学期と秋学期の切替時にクラスの変更や新規受講が可能です。

・授業日は1期15回の授業を確保します。

・短期集中講座は年数回開講します。

2025年度「通訳者養成コース(本科)」は、青山学院大学の施設とオンラインシステムZoomを使用し、フレキシブルな授業形態を目指す「*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)」の形式で開講します。「通訳者養成コース(準備科・基礎科)」「翻訳コース」についてはZoomによるオンライン授業のみの開講となります。

*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)とは? 1つの授業を、対面方式とオンライン方式で同時に行う授業方法です。講師は対面で授業を行い、受講生は教室で授業に参加するか、リアルタイムで遠隔からオンライン授業に参加するかを選ぶことができます。教室で参加する方とオンラインで参加する方が、同じ授業を同じタイミングで受講し、相互にコミュニケーションが取れるシステムです。

通常講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数
通訳者養成コース (準備科) 10:00~12:00 (2時間) 15名 (春)4/5 ~ 7/26 (秋)9/20~1/31 30
通訳者養成コース (基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 15名 (春)4/11~ 7/25 (秋)9/19~1/30
通訳者養成コース (本科) 19:00~21:00 (2時間) 10名

(春)4/8~ 8/5

(秋)9/30~1/27

翻訳コース(基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 8名 (春)4/9~ 7/23 (秋)9/24~2/4
翻訳コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) 8名 (春)4/11~ 7/25 (秋)9/19~1/30

※ 授業見学も可能です。詳しくは こちら

tanki

短期集中講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数

中上級者向け

フランス語 発音講座

10:00~12:00

(2時間)

15名 8/9, 8/16 2

リモート同時通訳

ワークショップ

10:00~12:00

(2時間)

5名 8/17, 8/31 2
 

コース・クラス紹介

onglet_nivsup

本格的な通訳訓練を始める前の準備講座です。動画を使った通訳練習(仏→日)や、短文の翻訳練習(日→仏)を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検2級~準1級・DELF B1~B2
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)
通訳者養成コース (準備科)

菊地歌子

Eliane Cloose

寺嶋美穂

10:00~12:00 (2時間) (春)4/5 ~ 7/26 (秋)9/20~1/31 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

  onglet_interpretariat ニュースや講演などを素材に仏日と日仏の両方向で逐次通訳の訓練を行います。要約練習、ノートテーキングやサイトトランスレーション、ゲストスピーカーを招いてのライブ通訳訓練を含みます。基礎科はエスコート通訳レベルをめざし、本科は会議通訳者をめざします。

◇「基礎科」オンライン(Zoom)授業のみ。

◇「本科」ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)形式8回、オンライン(Zoom)授業7回の予定。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検準1級・DELF B2以上 <本科> 仏検1級・DALF C1以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)
通訳者養成コース(基礎科)

三浦信孝

Catherine Ancelot

宇都宮彰子

小林新樹

19:00~21:00 (2時間) (春)4/11~ 7/25 (秋)9/19~1/30 ¥115,500
通訳者養成コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) (春)4/8~ 8/5 (秋)9/30~1/27 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

  onglet_trad

新聞・雑誌の記事などを素材に仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行い、本科ではさらに高度な翻訳技術を磨きます。毎週課題翻訳を提出してもらい、次回講師が添削し模範訳例をつけて返却します。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検2級・DELF B1以上 <本科> 仏検準1級・DELF B2以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)

翻訳コース

(基礎科)

小野潮

Catherine Lemaitre

19:00~21:00 (2時間) (春)4/9~ 7/23 (秋)9/24~2/4 ¥115,500

翻訳コース

(本科)

三浦信孝

Rodolphe Diot

19:00~21:00 (2時間) (春)4/11~7/25 (秋)9/19~1/30 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

prononciation    

通訳者を志す方のための短期集中講座です。フランス語の発音の基本を見直して、確実な練習方法を見極める事を目的とします。練習の題材は、文学作品の冒頭の文を使います。講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。

◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検準1級・DELF B2以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (全2回)

中上級者向け

フランス語 発音講座
菊地歌子 10:00~12:00 (2時間) 8/9, 8/16 ¥15,400

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。

・受講料の他に入学金は不要です。

Remote

スキル解説と実践の両面から同時通訳にアプローチする講座です。 同時通訳の面白さを、じっくりと体験できる少人数クラス。 講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。

◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

 

【受講レベルのめやす】 仏検1級・通訳実務経験3年以上

クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (全2回)

リモート同時通訳

ワークショップ

宇都宮彰子 10:00~12:00 (2時間) 8/17, 8/31 ¥27,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。

・受講料の他に入学金は不要です。

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受講資格

【通訳者養成コース(準備科)】

・年齢制限はありません。

【通訳者養成コース(基礎科・本科)】【翻訳コース(基礎科・本科)】

・高校卒業以上または19歳以上の方に限ります。

【全コース共通】

・入学テストの合格者のみ受講が認められます。ただし一定の条件を満たす方には入学テストの免除制度があります。詳しくはお問い合わせください。

短期集中講座 には入学テストは不要です。

・学歴・職歴は問いません。

・日本語を母語としない方にも開かれていますが、入学テストで日本語能力をチェックします。

・障がいをお持ちの方や受講にあたって不安のある方は、 お申し込みの前に ご相談ください。できる限りの対応を検討いたしますが、状態によっては受講を控えていただく場合もございます。

受講に関する注意事項

<受講にあたって>

「受講上の注意」 を遵守してください。

 

<休講について>

・講師間の日程調整によって授業担当者を決めるので休講はありませんが、やむを得ない事情により休講があった場合は必ず補講します。

・休講・補講の連絡はメールでご案内いたします。

 ※補講を欠席されても、受講料の返金はいたしません。  

<個人情報の取扱について>

入学テスト出願および受講にあたって申込書に記入された個人情報は、 APEFの個人情報保護方針 に準じて取り扱います。

 

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

 
APEF青山フランス語プロフェショナルコースTOP | 講師紹介 | コース・料金 | 受講登録

2025年度春学期 受講者募集のお知らせ

受講資格 をご確認のうえ、以下の要領でお手続きください。

前学期から継続受講希望の方は、事務局までお問合せください。

申込期限:2025年3月21日(金) まで

※途中入学も可能ですのでご相談ください。(2025年4月4日更新)

申込方法

 「春学期お申込みフォーム」にご入力の上、送信してください。折り返し受講対象クラス、入学テスト受験の要不要などをお知らせします。

入学テストは下記の要領で実施します。

2025年度 春学期 入学テスト 実施要領

 

●日 時: 2025年3月22日(土) 11:00 開始   16:00 終了予定 ※途中入学も可能ですのでご相談ください。(2025年4月4日更新)

<筆記試験> 11:00~12:00

<面接> 14:00より順次

 

●会 場:オンライン

 

●受験料:3,300円(税込み)

※銀行振込(下記参照)による事前支払い

※いったん納入された受験料は一切ご返金いたしかねます

 

● 出願期間: 2025年3月21日(金)まで

<入学テスト受験料 振込先 >

みずほ銀行  九段支店(店番号532) (普)1805436

(口座名義)公益財団法人 フランス語教育振興協会 教育口

※入学テストの免除について

2008年秋季以降の仏検1級、準1級(および対応するDELF・DALF)取得者で、「通訳(準備科)」、「翻訳(基礎科・本科)」を希望される方は入学テスト免除になります。免除を希望される場合は、申込書をお送りいただく際に当該レベルの合格証書またはディプロムの写しを併せて提出してください。

 

「通訳基礎科・本科」を希望する方への入学テスト免除はありません。

入学テストの結果はテスト実施後3日以内にメールでご連絡いたします。

入学テスト合格者およびテスト免除で受講決定の知らせを受けた方は 受講登録 にお進みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail: cours@apefdapf.org

 

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翻訳基礎科 2025年春学期

レベルのめやすは仏検2級/DELF B1以上

新聞・雑誌の記事などを素材に、仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行います。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。

授業はすべてオンライン

ZOOMを使用したオンライン授業です。講師により毎回様々なタイプの課題に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

課題の配信・提出・返却

毎週、翻訳課題に基づいて授業を行います。 授業日の2週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自フランス語または日本語に直してください。授業日のおよそ1週間前が課題の提出日です。提出された課題は、担当講師が添削し、模範訳例をつけて授業日までに返却します。
翻訳基礎科 講師紹介
翻訳基礎科 講師からのアドバイス
簡単な単語の落とし穴
  • 主な点を述べれば、一見簡単な単語であるのに、多様な用法があることを理解せずに、自分の手持ちの知識で何とかごまかそうとして、誤りに陥る場合が多く見られます。この授業では、毎回毎回取り上げるテキストの中で、そうした語に注意を払うとともに、その回のテキストの学習を終えた後には、そのような種類の語を集中的に取り上げ学習する機会を設けます。
代名詞の攻略(il, en など)
  • また、テキスト理解のさいに妨げになりやすいのは、それぞれの代名詞が何を指しているかを正確に理解できていないことです。非人称のilを男性名詞単数と取り違えたり、状況を漠然と受けているenをそれと同定できない場合などがそれにあたります。
文の構造の正確な理解
  • さらには、文の冒頭に副詞的表現が現れる場合、また関係節などでは頻繁に倒置がおこなわれ、必ずしも「主語・動詞」の順番で語が現れない場合にこれを取り違えると致命的な誤りになります。
単数と複数に注意!
  • また翻訳として、しばしば見られるのは、単数と複数に注意が払われていない場合です。当然のことですが、フランス語で名詞が用いられる場合、その都度単数と複数のあいだで選択をおこなわなければなりませんが、日本語はこの単数と複数の区別が苦手な言語です。その結果、原文のテキストでは明らかに複数のものとしてイメージされているものが、受講生の皆さんに作成いただいた翻訳では単数のものとしてしかイメージが浮かばないという事態が生じます。
本講座では以上のような点、またフランス語である語が置かれる位置と、翻訳でそれに対応する語が置かれる位置に注意しつつ、添削をおこなっていくことになります。

入学テスト免除

2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら

講座概要

・対象レベル:仏検 2級/DELF B1 以上

・定員:8名

・授業料:115,500円(税込み)

 

2025年 春学期 開講日程

【開講日程】毎週水曜日 全15回

(1)  4月 9日   (2) 4月16日  (3) 4月23日  (4) 4月30日 (5) 5月 7日

(6)  5月14日  (7) 5月21日  (8) 5月28日  (9) 6月 4日  (10) 6月11日

(11) 6月25日  (12) 7月2日  (13) 7月9日  (14) 7月16日 (15) 7月23日

 

【開講時間】19:00~21:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申 込 受 付 期 間】2025年2月18日(火) ~ 3月21日(金)

【授業料 納入期限】2025年4月8日(火)

 

● 申込方法:2025年春学期 お申込みフォームに必要事項をご記入の上送信してください。

お問い合わせ

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APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

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通訳準備科 2025年春学期

■ レベルのめやすは仏検準1級 / DELF B2

動画を使った通訳練習 (仏→日) や、短文の翻訳練習 (日→仏) を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

■ 授業はすべてオンライン

ZOOMを使用したオンライン授業です。授業日の1週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自準備をしてください。動画や翻訳など、講師により毎回様々なタイプの教材に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

■ 通訳基礎科へ進級

春学期15回、秋学期15回の合計30回の授業です。 (春学期のみ、秋学期のみの受講もできます。) 各学期末には期末テストを実施。講師の推薦を受けた成績優秀者は、次学期より通訳基礎科へ進級することができます。
講師紹介とおススメの学習法

受講生の声

過去の通訳準備科受講生から寄せられた、受講のきっかけや期末テスト対策、基礎科へ進級した感想など、さまざまな体験談を掲載しています。詳しくはこちらをクリック

入学テスト免除

2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら

講座概要

・対象レベル:仏検2級・準1級/DELF B1・B2

・定員:15名

・授業料:115,500円(税込み)

 

2025年春学期 開講日程

【開講日程】毎週土曜日 全15回

(1) 4月5日    (2) 4月12日  (3) 4月19日 (4) 4月26日 (5) 5月10日

(6) 5月17日  (7) 5月24日  (8) 5月31日  (9) 6月7日  (10) 6月14日

(11) 6月28日  (12) 7月5日  (13) 7月12日  (14) 7月19日 (15) 7月26日

 

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申 込 受 付 期 間】2025年2月18日(火) ~ 3月21日(金)

【授業料 納入期限】2025年4月4日(金)

 

● 申込方法:2025年 春学期 お申込みフォームに必要事項をご入力のうえ送信してください。

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APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

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E-mail:cours@apefdapf.org

 

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受講コース案内(2025年度)

2025年度 開講コース一覧

・2コース5クラスと短期集中講座を開講します。各コースは年間30回で開講しますが、春学期と秋学期の切替時にクラスの変更や新規受講が可能です。

・授業日は1期15回の授業を確保します。

・短期集中講座は年数回開講します。

2025年度「通訳者養成コース(本科)」は、青山学院大学の施設とオンラインシステムZoomを使用し、フレキシブルな授業形態を目指す「*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)」の形式で開講します。「通訳者養成コース(準備科・基礎科)」「翻訳コース」についてはZoomによるオンライン授業のみの開講となります。

*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)とは? 1つの授業を、対面方式とオンライン方式で同時に行う授業方法です。講師は対面で授業を行い、受講生は教室で授業に参加するか、リアルタイムで遠隔からオンライン授業に参加するかを選ぶことができます。教室で参加する方とオンラインで参加する方が、同じ授業を同じタイミングで受講し、相互にコミュニケーションが取れるシステムです。

通常講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数
通訳者養成コース (準備科) 10:00~12:00 (2時間) 15名 (春)4/5 ~ 7/26 (秋)9/20~1/31 30
通訳者養成コース (基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 15名 (春)4/11~ 7/25 (秋)9/19~1/30
通訳者養成コース (本科) 19:00~21:00 (2時間) 10名

(春)4/8~ 8/5

(秋)9/30~1/27

翻訳コース(基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 8名 (春)4/9~ 7/23 (秋)9/24~2/4
翻訳コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) 8名

(春)4/11~ 7/25

(秋)9/19~1/30

※ 授業見学も可能です。詳しくは こちら

tanki

短期集中講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数

リモート同時通訳

ワークショップ

10:00~12:00

(2時間)

5名 3/23, 3/30 2
 

コース・クラス紹介

onglet_nivsup

本格的な通訳訓練を始める前の準備講座です。動画を使った通訳練習(仏→日)や、短文の翻訳練習(日→仏)を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検2級~準1級・DELF B1~B2
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)

通訳者養成コース

(準備科)

菊地歌子

Eliane Cloose

寺嶋美穂

10:00~12:00 (2時間) (春)4/5 ~ 7/26 (秋)9/20~1/31 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

  onglet_interpretariat ニュースや講演などを素材に仏日と日仏の両方向で逐次通訳の訓練を行います。要約練習、ノートテーキングやサイトトランスレーション、ゲストスピーカーを招いてのライブ通訳訓練を含みます。基礎科はエスコート通訳レベルをめざし、本科は会議通訳者をめざします。

◇「基礎科」オンライン(Zoom)授業のみ。

◇「本科」ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)形式8回、オンライン(Zoom)授業7回の予定。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検準1級・DELF B2以上 <本科> 仏検1級・DALF C1以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)
通訳者養成コース(基礎科)

三浦信孝

Catherine Ancelot

宇都宮彰子

小林新樹

19:00~21:00 (2時間) (春)4/11~ 7/25 (秋)9/19~1/30 ¥115,500
通訳者養成コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) (春)4/8~ 8/5 (秋)9/30~1/27 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

  onglet_trad

新聞・雑誌の記事などを素材に仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行い、本科ではさらに高度な翻訳技術を磨きます。毎週課題翻訳を提出してもらい、次回講師が添削し模範訳例をつけて返却します。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検2級・DELF B1以上 <本科> 仏検準1級・DELF B2以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)

翻訳コース

(基礎科)

小野潮

Catherine Lemaitre

19:00~21:00 (2時間) (春)4/9~ 7/23 (秋)9/24~2/4 ¥115,500

翻訳コース

(本科)

三浦信孝

Rodolphe Diot

19:00~21:00 (2時間) (春)4/11~7/25 (秋)9/19~1/30 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

LeMonde  
Remote

スキル解説と実践の両面から同時通訳にアプローチする講座です。 同時通訳の面白さを、じっくりと体験できる少人数クラス。 講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。

◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

 

【受講レベルのめやす】 仏検1級・通訳実務経験3年以上

クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (全2回)

リモート同時通訳

ワークショップ

宇都宮彰子 10:00~12:00 (2時間) 3/23, 3/30 ¥27,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。

・受講料の他に入学金は不要です。

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受講資格

【通訳者養成コース(準備科)】

・年齢制限はありません。

【通訳者養成コース(基礎科・本科)】【翻訳コース(基礎科・本科)】

・高校卒業以上または19歳以上の方に限ります。

【全コース共通】

・入学テストの合格者のみ受講が認められます。ただし一定の条件を満たす方には入学テストの免除制度があります。詳しくはお問い合わせください。

短期集中講座 には入学テストは不要です。

・学歴・職歴は問いません。

・日本語を母語としない方にも開かれていますが、入学テストで日本語能力をチェックします。

・障がいをお持ちの方や受講にあたって不安のある方は、 お申し込みの前に ご相談ください。できる限りの対応を検討いたしますが、状態によっては受講を控えていただく場合もございます。

受講に関する注意事項

<受講にあたって>

「受講上の注意」 を遵守してください。

 

<休講について>

・講師間の日程調整によって授業担当者を決めるので休講はありませんが、やむを得ない事情により休講があった場合は必ず補講します。

・休講・補講の連絡はメールでご案内いたします。

 ※補講を欠席されても、受講料の返金はいたしません。  

<個人情報の取扱について>

入学テスト出願および受講にあたって申込書に記入された個人情報は、 APEFの個人情報保護方針 に準じて取り扱います。

 

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

 
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2次試験当日の緊急連絡先について

2次試験を受験のみなさま
1月26日(日)の2次試験当日、緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。

仏検受付センター

TEL:03-5778-4073  受付時間:1月26日(日)9:00~16:00

※試験を欠席の場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。
※2次試験を欠席された方に対する、来季の1次試験免除については、こちらをご覧ください。

2024年度 年末年始の休業期間についてのお知らせ

公益財団法人フランス語教育振興協会は、2024年12月28日(土) より新年 1月5日(日) まで

休業期間とさせていただきます。

仏検・翻訳・教育の各業務についてのご依頼・お問い合わせは 1月6日(月) 以降のご対応 となり

ますことを予めご了承ください。

ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

2024年度秋季 1次試験  正解および解答例を公開しました

受験者のみなさま

本日は、2024年度秋季1次試験をご受験いただきありがとうございました。
正解および解答例を掲載します。
公開期間 2024年11月17日(日)〜2025年2月末日

準1級pdf ダウンロード
2級pdf ダウンロード
準2級pdf ダウンロード
3級pdf ダウンロード
4級pdf ダウンロード
5級pdf ダウンロード

2024年秋季 1次試験当日の緊急連絡先について

2024年秋季仏検 受験者のみなさま

11月17日(日)の仏検1次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。

    【仏検受付センター】
     TEL:03-5778-4073
     受付時間:11月17日(日)9:00~16:00

・試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。

・今季も試験終了後の正解例の配付は行いません。正解例は試験当日11月19日(日)の20:00過ぎに当ホームページにて公開予定です。

2024年秋季1次試験 京浜東北線 一部区間運休について

受験者のみなさま

2024年度秋季1次試験当日の2024年11月17日(日)は、京浜東北線の路線に伴い、
蒲田~品川駅間の全列車を運休するとJR東日本から発表がありました。
他鉄道会社への振替輸送が行われますので、受験される方はあらかじめ経路をご確認のうえ、
お時間に余裕を持って会場へお越しくださいますようお願いいたします

【列車運休時間帯】 11月17日(日)初電~16時30分頃まで
【運 休 区 間】 京浜東北線 蒲田~品川駅間
 ※悪天候等により工事を実施できない場合は、12月15日(日)に延期します。
  その場合も、11月17日(日)初電~16時30分頃まで列車を運休します。

詳細は、『JR東日本ニュース』をご覧ください。

コンビニ決済中止のお知らせ

平素はご利用いただきまして誠にありがとうございます。

 

現在、システムの不具合により、オンライン仏検出願システムにおけるコンビニ決済が正常に完了しない事例が確認されております。

 

その為、10月23日(水) 23:59 のインターネット出願締切まで、コンビニ決済のご利用を中止し、クレジットカード決済のみの受付とさせていただきます。

 

恐れ入りますが「2024年秋季 仏検インターネット申込」より「クレジットカード決済」をご選択いただき、ご利用いただけますと幸いです。

 

ご不便、ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

悔しさをバネに、成長する楽しさをモチベーションに

2023年度秋季準1級合格
山本 理沙
東京都

大学では偶然にもフランス文学科に入学しました。当初はおしゃれそうだなあ、という理由だけでなんとなく選んだ学科でした。
当時は多忙な体育系の大学の部活動に熱心に取り組んでおり、学業にはあまり力を入れず、はっきり言って劣等生で単位をいくつも落とすくらいでした。しかし、3年生に進級してから、「大学に来ているのにこれでは勿体ない」と感じ、やっと本格的に取り組むようになりました。同時に、週6日の部活動やアルバイト、大学の授業に忙殺され、体調を崩し、自信を失う日々もありました。そんな時、両親の勧めでフランスへの語学留学を決意し、これが私のフランス語人生を大きく変えるきっかけとなりました。

大学4年生になる前に1年間休学し、パリのソルボンヌ大学文明講座で勉強しました。全くいままで遊んでこなかっため、放課後は毎日のように友達と遊び、美術館にも行き、充実した日々を過ごしました。文明講座の授業では文法を徹底的に学び直しました。授業では文法に重点を置いて学び、学校の外では積極的にフランス語を使うことで上達しました。文法の基礎を固めたことが後に大いに役立ちました。成長する喜びを実感しながら、フランス語をますます好きになっていきました。フランス語留学を考えている方には、学校だけでなく外でのコミュニケーションも大切だと伝えたいです。

日本の会社に就職せず、結局大学卒業後もフランスに戻り、結果的に更に5年間パリに住みました。
今度はビジネスでのフランス語が自分にとっての大きな挑戦になりました。自ら直談判して面接を受けてもらったお菓子屋さんの販売員から始め、日仏系の会社の社長秘書も経験することができました。
初めはオフィスにかかってくる電話で相手が何を言っているかも分からず、悔しさのあまり涙がでてくることもありました。フランス語で上手く交渉ができず上司に怒られることもたくさんありましたが、くよくよしてはいけない、と仕事後はパリ市の夜間学校に通いました。また、フランスでは仕事において、特に論理的にフランス語を話すことが求められることに気づいため、フランス語そのものの勉強だけでなく、フランス人らしい文章の組み立て方、論理的な話し方を意識して勉強するようにしました。そのうちフランス語がメキメキと上達するのを実感しました。単に話せる、ではなく、フランス人との交渉スキルも身についたと思います。初めは分からなかった法的な文書や契約書なども読んで取り扱いができるようになり、前よりも自信を持ってフランスで仕事ができるようになりました。

また、フランスでは長期間のバカンスをもらえるので、休みがあれば旅行をしました。3週間かけて自転車でフランスの田舎を巡る旅もしました。もちろんフランスでの生活は楽しいことばかりではありませんでした。フランスには様々な肌の人がいますが、どれだけフランスに馴染もうとしても差別されていると感じることも多くありました。ストにより1ヶ月電車がほとんど機能しなくなったり、水道管の故障で1週間水が使えなかったりと、生活に不便を感じることも多かったです。ですが、そんなことには負けずに暮らす強さも少し身についたと思います。3年前に日本へ完全帰国しましたが、幸いフランス語スキルを活かして、日本に帰ってからも日仏系の会社に就職することができました。

そこでふと思い立って一年前に受けた仏検一級。TCFでもわりと良い点が取れているし、かなり話せる方だから楽勝だろうと軽い気持ちで受けましたが結果は10点足りず不合格。とても悔しい気持ちになりました。仏検対策をし直してみると自分の語彙力の浅さ、的確に前置詞が使えていないことなどに気がつき、まずは準一級で良い点が取れることを目指すことにしました。

仕事前に早く起きて毎日1時間の勉強を半年間しました。完全予想仏検準1級の練習問題を何度も繰り返し解き、フランス語名詞化辞典を丸暗記。通勤の電車の中では暗記アプリと、TV5Mondeの学習アプリを使って勉強しました。暗記アプリでしっかりと一つ一つ、着実に覚えることを意識して勉強しました。勉強が大変、というよりも、新しいことを覚える楽しさが大きかったです。気晴らしをかねて、動画配信サービスを使ってフランスのドラマ「Familly Buissines」を字幕なしで観たり、好きなコメディアンのラジオ番組の録音をSpotifyで聴いたりもしました。参考書をただ真面目にやるだけでなく、タブレットで学習アプリや配信サービスを利用しながら楽しく自らをフランス語漬けにしました。

その結果勝ち取った準一級の合格。成績優秀者にも選んでいただき本当に嬉しかったです。
もちろん一級合格が最終目標、いえ、欲を言えばバイリンガルに引けを取らないくらいのフランス語を話せるようになるのが目標ですです。
悔しさをバネに、そして楽しさをモチベーションに、これからもフランス語の勉強を続けていきたいと思います。なにより楽しんで続けたいと思います。

「合格者の声」を更新しました

◯ 「学び始めて30年」 2023年春季1級合格・日仏会館賞 緒方 林太郎(2024/4/12掲載) ◯ 「還暦からのフランス語 きっかけはラグビーW杯」 2023年春季4級・5級併願合格 / 2023年度秋季3級合格 橋本 秋人(2024/4/19掲載) ◯ 「子育てを終えて、大好きなフランス語をもう一度」 2023年度春季準2級合格・在日フランス大使館賞 藤田 富美子(2024/4/26掲載) ◯ 「いずれは複数言語のガイドに」 2023年度秋季2級合格 村山 隆重(2024/5/24掲載) ◯ 「フランス語に対する考え方の変化」 2023年秋季4級合格 三浦 俄(2024/6/27掲載) ◯ 「仏(ホトケ)文学から仏(ふつ)文学へ」 2023年秋季3級合格 川畑 克行(2024/9/5掲載) ◯ 「悔しさをバネに、成長する楽しさをモチベーションに」 2023年秋季準1級合格 山本 理沙(2024/9/30掲載)

仏検だよりを更新しました

仏検だより」を更新しました。ぜひご一読くださいませ。 「仏検だより」では、年に2回、APEFが全国のフランス語ご担当の先生方に お送りしている協会誌『APEF通信』にお寄せいただいたエッセーご紹介します。

APEF 青山フランス語プロフェショナルコースのご案内  

              三浦 信孝 先生(中央大学名誉教授、(公財)日仏会館顧問) 通訳・翻訳にご興味のある方、2級以上をお持ちの方などにおすすめする『APEF青山プロフェショナルコース』に関して、講師を勤める三浦信孝先生より、通訳・翻訳の面白さや重要性について語っていただきました。

大阪大学外国語学部におけるフランス語教育                

                           栗原 唯 先生 (大阪大学) 様々なフランス語への学習動機を持つ学生が集まる「大阪大学外国語学部フランス語専攻」 における、教育方法や栗原先生の授業の工夫、学生たちのフランス語の活用や学習の喜びなど について、ご紹介いただきました。  

APEF 青山フランス語プロフェショナルコースのご案内

三浦 信孝(中央大学名誉教授、(公財)日仏会館顧問)

早いもので2018年4月に「APEF青山フランス語プロフェショナルコース」を開設して今年で7年目を迎えます。「フランス語プロフェショナルコース」をうたっているのは、フランス語を職業生活で使えるまで訓練するハイレベルのフランス語コースを目指しているからです。通訳コースが3クラス、翻訳コースが2クラスの5クラス編成で、日本人とフランス人の通訳・翻訳の第一線のプロ10人を講師に迎え、毎学期40人以上の受講登録をいただきコースを運営しています。

受講の目安を仏検のレベルで示すと、通訳コースの準備科が2級以上、基礎科が準1級、本科が1級、翻訳コースの基礎科が2級、本科が準1級となりますが、基本的にはリモート形式の入学テストを受けていただき面接でどのクラスが適当かを判断します。受講生には大学の学部生は少なく、大学院生か、すでにフランス語を使って仕事をしている20代後半、30代の社会人が大半を占めます。そのため授業時間は19時から21時までの2時間に設定しており、通訳準備科のみ土曜日の10時〜12時としています。

APEF青山プロフェショナルコースの歩み

本コースは「APEF青山」というAAで韻をふむネーミングをブランド名にしています。実は30年以上前の1990年に、通訳エージェントの老舗サイマル・インターナショナル付属のサイマル・アカデミーにフランス語通訳者養成コースが開設され、英語同時通訳のパイオニア小松達也氏の依頼で私はその主任講師を務めていましたが、採算が合わなかったのか2017年度をもって閉鎖されました。フランス語通訳者養成コースを別の場所でなんとか存続させたいと思った私は、その昔、東大駒場の教養学科フランス科で同級だったよしみでAPEFの西澤文昭理事長に相談したところ、前向きに検討いただき、青山学院大学の文学部長だった西澤氏が青山学院の仏文科と交渉してラボ教室をお借りできることになり、2018年4月の「APEF青山フランス語プロフェショナルコース」開設に至ったのでした。

ところが2020年春に始まったコロナ感染危機により大学が閉鎖されたため、授業はオンラインのリモート方式に切り替えました。ようやくコロナ危機が明けた2022年春からは通訳本科のみ一部青山学院でのオンサイトとリモートのハイブリッド授業にし、それ以外はリモート形式を基本に授業を続けています。リモート形式にしたおかげで地方在住の方や海外在住の方にも受講いただけるようになりました。

実績豊富で豪華な講師陣

【通訳コース】講師陣はサイマル時代から講師だった第一線の会議通訳者です。
カトリーヌ・アンスローさん(Catherine Ancelot)
掛け値なしで日仏会議通訳のナンバーワンで、井上靖から芥川龍之介まで
文芸翻訳の実績もあります。
日本語からフランス語への通訳授業を担当します。
◉宇都宮彰子さん
パリ政治学院に学びESIT(Ecole Supérieure d’Interprètes et de Traducteurs)
を卒業して会議通訳者になり、NHKBSのワールドニュースでFrance 2の放送通訳も
こなします。
◉小林新樹さん
東大数学科出身の理学博士なのにフランス語の魅力に耐えられず、
国立大学教師から会議通訳者に転業して40年のベテラン。
Le Monde紙の経済記事精読の授業は定評があります。
◉菊地歌子さん
学生時代に朝日新聞社のコンクール・ド・フランセで優勝してフランスに留学、
アテネ・フランセの名物教師を経て大学教授兼通訳者になった音声学博士で、
フランス語の発音にはうるさいです。
通訳準備科は菊地さんとクルーズさん、寺嶋さんの3人で指導します。
◉エリアーヌ・クルーズさん(Eliane Cloose)
ビジネスフランス語が専門のベテラン教師です。
◉寺嶋美穂さん
フランス生まれで幼稚園から大学までフランスで教育を受け、
ESITの翻訳科を卒業して来日、通訳の仕事を始めた若手バイリンガルの通訳者です。
世代交代の必要から最近、講師陣に加わってもらっています。

【翻訳コース】
◉ロドルフ・ディオさん(Rodolphe Diot)(翻訳コース本科)
日本語アグレガシオン(高等教育教授資格)をお持ちで書道に関する論文で博士号を
取得されていますが、日本でフランス語を教えている奇特な方です。
翻訳コースの本科では私とペアを組みます。
◉小野潮さん(翻訳基礎科)
スタンダールの研究者で、ツヴェタン・トドロフなど沢山の人文書を翻訳している
中央大学仏文科教授です。
◉カトリーヌ・ルメートルさん(Catherine Lemaître)(翻訳基礎科)
彼女のお名前は在日フランス商工会議所発行の日仏バイリンガル雑誌
Japon France Ecoの編集者として知っていましたが、エディターであり
翻訳者であり日本文化を紹介する著書もある方で、カトリーヌ・アンスローさん
の紹介で翻訳基礎科を担当していただいています。

かく言う私自身の自己紹介が遅れました。私は通訳コースと翻訳コースの両方を担当していますが、その昔、フランス留学中に通訳の仕事のおもしろさを覚え、帰国後、大学教師をしながら会議通訳を始めた最も古い世代です。最も緊張した仕事として記憶に残るのは、1982年春にミッテラン大統領が初来日した時に経団連会館での講演を逐次通訳したことで、折からの貿易摩擦で大統領の一語一句が注目され、翌日経済紙の一面に大きく報道されました。もう一つは、東京日仏学院に初めて同時通訳ブースが設置された1983年に哲学者ジャック・デリダの難しい講演をあえてひとりで同時通訳したことです。講演会の同時通訳は2人のペアでやるのがルールですから、ルール違反をしたことになります。その後は1984年以来一連の「日仏文化サミット」や日仏会館での学術講演会の同時通訳で自分の知的関心が広がり、通訳は「永遠の学生」たる私にとって最良の学校になりました。

2つのコースの醍醐味

通訳コースの授業では、時事問題を中心にさまざまなテーマを扱う適切な音源を教材に、日本語からフランス語、フランス語から日本語への両方向の通訳技術を学びます。各学期に1回、外部からゲストスピーカーを招いて、ライブ通訳訓練を行います。通訳にはスピーチ原稿がある場合とない場合がありますが、正確な通訳を行うためには、フランス語を正確に読む力と、それを的確な日本語に通訳する語学力と、テーマ毎の背景知識が必要です。ましてや日本語を私たちとっては外国語のフランス語に通訳する場合は、フランス人が聞いて自然なフランス語に通訳するだけの表現力を養う必要があります。

そのために私がお勧めするのは翻訳コースです。翻訳コースでは日本人の講師とフランス人の講師が毎週交代で授業を担当し、あらかじめ翻訳課題の文章を受講生に翻訳してもらい、それを講師が添削してお返しします。フランス語の表現力を身につける上で、自分の翻訳をフランス語ネイティブの講師に添削してもらうほどいい方法はありません。

おわりに

日本の会議通訳市場は英語が95%で、残りをフランス語や中国語など「多言語」が分け合っています。日仏の同時通訳者は10人ほど、逐次通訳のみの通訳者を入れても30人ほどで、その大半は女性です。しかしフランス語通訳への需要はコロナ後復活、拡大しており、大きな会議が二つ重なると人手不足になってしまいます。世代交代を進め若い世代の通訳者を養成する必要がありますので、ぜひ「APEF青山フランス語プロフェショナルコース」の門を叩いて見てください。

コースの詳細は以下をクリックするとご覧いただけます。

日仏会館フランス語コンクールのお知らせ
2008年から昨年まで私が審査員をつとめた「日仏会館フランス語コンクール」は、
仏検2級以上の方々にはぜひ挑戦していただきたいスピーチコンテストです。
今年は、11月23日(土)に東京恵比寿の日仏会館ホールで決勝大会が開かれますので、
ぜひ足を運んでみてください。
詳しくはこちらをご覧ください

大阪大学外国語学部におけるフランス語教育

栗原 唯(大阪大学)

 大阪大学外国語学部フランス語専攻は1学年約27名、ネイティブ教員を含む専任教員5名と10数名の非常勤講師で運営しています。学生たちは、フランスに留学したい、国際機関・企業で働きたいなど明確な動機の他、映画や文学、絵画、バレエなどフランスの芸術文化に興味があった、入試の流れで図らずもフランス語を勉強することになったなど様々な動機を持って入学してきますが、入学後に少しずつフランス語圏の見聞を広め、フランス語の面白さを発見し、お互いに刺激し合いながら日々切磋琢磨しています。

 フランス語の授業は27名、またはその半数ずつの少人数制で行われており、文法の授業を含めペアアークを多く取り入れ、学生が能動的に学習に取り組める形態をとっています。1・2年次は各年度文法、会話、講読、LL(発音・聞き取り)を内容とした5コマの必修科目があり、3・4年次はネイティブ教員による会話、作文、ビジネスフランス語などの授業が選択必修として設置されています。その他、フランス語圏についての歴史、社会、政治、文学、文化、言語などの講義・演習が日本語・フランス語で開講されています。これらの授業ではフランス語の題材やテキストを使用しており、フランス語圏の知識を深めるだけではなく、実践的なフランス語を身につけることができます。

 ここでは私が担当している1年次の文法の授業での取り組みを少しご紹介します。授業は1コマ90分を週に2回、教科書は朝日出版社の『新·フランス語文法 四訂版』を使用し、一年間でフランス語の基本文法を網羅します。文法解説がメインの教材のため、本専攻ではオリジナルの補足冊子を作成し、練習問題の拡充を図っています。昨年から特に力を入れているのが、口頭の練習課題です。各文法項目ごとに、活用、代名詞のリストや言い換え文、型となる例文などを口頭で暗記してもらいます。制限時間や個数などの具体的目標を事前に設定し、次回の授業でクリアできたらスタンプカードにハンコを押すシステムは、クリアしたい・ハンコをたくさん集めたいという動機を与え、学習意欲を刺激しているようです。

 











 口頭の練習課題は頭で理解した文法を、実際に口に出して使えるフランス語に繋げることを目指したものでしたが、思わぬ副産物がありました。一つは学生同士ペアで確認作業を行わせることで、学生間での励まし合い・教え合いが広がり、クラス一丸となってフランス語を頑張っていこうという機運が高まったことです。もう一つは、目標クリアに必要な口頭暗記のスピードのモデルとして配布している音源が、学生たちの発音向上に繋がったことです。LLの授業でも発音指導は行いますが、週に1コマしかなく、これまでどうしても取りこぼされてしまう学生が出てしまっていましたが、口頭の文法練習課題を取り入れてからは、フランス語特有の母音やリエゾンなどの基礎的な発音のマスターだけではなく、アクセントやイントネーション、フランス語らしいスピード、長い文でも途切れのない発声などを1年次の夏にはほぼ全員が身につけられるようになりました。

 カリキュラム外でのフランス語実践の場は、主に3つあります。まずは交換留学です。留学先はパリ、リール、ストラスブール、グルノーブル、マルセイユ、ボルドーで、毎年3年次の後期から1年間10数名を派遣しています。留学に行った学生たちは、ネイティブの学生と席を並べて受けるフランス語力が大いに試される授業のほか、文化交流イベントや旅行を通して多くの刺激を受け、帰国後はフランス語に対する自信とさらなる意欲を持って、専攻の授業や卒業論文に取り組んでいます。国内に留まっていてもフランス語実践の機会はあります。外国語学部に限らず、大阪大学は多くの外国人留学生を受け入れており、留学生との交流の場として「多言語カフェ」を開催しています。英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、朝鮮語(韓国語)の6つの言語を中心に、昼休みに集まって自由におしゃべりできる場が提供されています。カジュアルな会で日本語・英語厳禁というわけではないので、入学したての1年生でも参加できます。毎年新学期には「フランス語で挨拶できた!」「フランスの話を聞いてきた!」と嬉しそうに報告してくる学生がおり、国際交流の第一歩をここで踏んでいるようです。外国語学部のイベントとしては「語劇祭」があります。

日本語を含む25言語の専攻が、専攻語で劇を行うもので、演技を通して表現力を磨くだけではなく、それぞれの文化特有の社会問題、笑い、詩情などに触れることができます。2023年度はフランス語専攻は漫画『ベルサイユのばら』を題材に、2年生の学生たちだけでフランス語の台本を作り上げ、日本語のセリフをフランス語に翻訳する難しさに四苦八苦しながらも、素晴らしい舞台を成功させていました。

 このような形でフランス語教育を進めていますが、仏検・Delfなどのフランス語能力試験は当然欠くことのできない要素です。仏検2級・Delf B1以上のフランス語能力が必要な留学のためにはもちろんですが、私は留学をしない学生にはより一層仏検受験を勧めています。大学での4年間という長い学びの中、留学などの具体的目標を持たない学生は、時に道を見失ってしまうことがあるからです。5級から1級まで7つの段階に分かれ、それぞれに必要な語彙・文法項目を細やかに設定してくれている仏検は、このような学習者それぞれに具体的な指標を与えてくれます。学年・クラス単位で設定される大学のカリキュラム内では示しきれないものを補ってくれる仏検はまさに、フランス語教育の両輪の一つであると言えます。そのような仏検を運営してくださっている事務局をはじめ多くの方々に御礼申しあげます。

郵便料金値上げに伴う各種サービスの料金改定につきまして

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 郵便料金値上げにより、2024年10月1日以降、下記サービスの料金を改定いたします。 諸般の事情を鑑み、何とぞご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

合格証明書発行

【改定前】一通あたり1,500円 【改定後】一通あたり1,600円 ※速達ご希望の場合は300円(または300円切手)を同封ねがいます。

ガイドブック等の書籍代にともなう送料

 【改定前】300円 【改定後】390円

翻訳サービス

【改定前】レターパックライト:370円   レターパックプラス:520円 【改定後】レターパックライト:430円   レターパックプラス:600円    Nouveaux tarifs postaux en vigueur à partir du 1er octobre 2024 En raison d’une hausse des tarifs postaux de la Poste Japonaise, nous vous demandons de verser les tarifs suivants à partir du 1er octobre 2024.  ◉Le letter pack light : 430 yens   ◉Le letter pack plus : 600 yens

「学習のツボ」第36回を掲載しました

「学習のツボ」を更新しました。 『第36回 つなぎの表現をマスターしよう(中級)』よりご覧いただけます! 準2級の問題を題材に、接続詞、副詞、副詞句など、文や言葉をつなぐ表現についてお届け  しています。 秋季試験申込も始まり、また仏検シーズンがやってまいりました。 フランス語学習の糧にぜひご一読くださいませ。 ※「学習のツボ」では、フランス語教育の現場で日夜努力を重ねていらっしゃる先生方から、 フランス語学習のヒントをお届けしています。 過去の掲載は こちら からご覧いただけます。

第36回 つなぎの表現をマスターしよう(中級)

 お茶の水女子大学准教授 田中 琢三

 

今回の学習のツボでは、接続詞、副詞、副詞句など、文と文あるいは言葉と言葉をつなぐ表現にフォーカスします。つなぎの表現はフランス語の文章や会話を結ぶ接着剤、あるいはそれらを滑らかにする潤滑油と言ってもいいでしょう。つなぎの表現をマスターすることはフランス語の作文や会話の上達に欠かせませんが、仏検ではとりわけ2級や準2級の穴埋め問題においてつなぎの表現が問われることになります。それでは過去の問題を取り上げて、具体的につなぎの表現を見ていきましょう。

        

Henri:Si on allait ensemble au musée d’art moderne, demain ?
Thomas:Au musée d’art moderne ? Ça fait longtemps que je n’y suis pas
allé. (   1   ), depuis quand tu aimes la peinture, toi ?
Henri:(   2   ). Ce n’est pas pour voir des tableaux que je veux y aller.
Thomas:(   3   ), c’est pour quoi faire ?
Henri:C’est pour voir une exposition spéciale sur l’hisoire des machines.

                        (準2級 2021年度 春季)

アンリがトマに「明日、近代美術館に行こう」と誘うと、トマが「近代美術館に?そこには長いこと行ってないよ」と言って、そのあと(   1   ), depuis quand tu aimes la peinture, toi ?「( 1 )、君はいつから絵が好きになったの?」とアンリに尋ねます。
(1)の選択肢は① Au contraire、② D’ailleurs、 ③ En effet となっています。




①のau contraireは「反対に、それどころか」という意味です。たとえばElle n’est pas malade, au contraire, elle est en très bonne santé.「彼女は病気ではない。それどころか、とても健康だ」のように使われます。

③のen effetは、Ⓐ「たしかに」とⒷ「実際~だから」の2つの意味があります。Ⓐの場合、c’est vraiやeffectivementと同じ意味になり、たとえば « Il fait froid. - En effet. » 「寒いね」「たしかに」のように使われます。Ⓑの場合、carやparce queと同じ意味になり、たとえばIl ne viendra pas : en effet, il est occupé ce soir.「彼は来ないよ。今夜は多忙だからね」のように使われます。

①と③はどちらも言葉がうまくつながりませんので、(1)の正答は②のd’ailleursになります。d’ailleursは、私は「付け足しのd’ailleurs」と呼んでいるのですが、先に述べた内容に何かを補足的に付け足す場合に用いられ、文脈によって「それに、そもそも、もっとも、ただし」などと訳されます。たとえばJe ne veux pas sortir, d’ailleurs, j’ai du travail.「私は外出したくない、それに仕事もある」のように使われます。この問題では、トマが自分の言葉に付け足して、D’ailleurs, depuis quand tu aimes la peinture, toi ? 「そもそも、君はいつから絵が好きになったの?」とアンリに質問しています。

なお、d’ailleursと似たつなぎの表現にpar ailleursがありますが、par ailleursは、前文の内容に何かを補足的に付け足すのではなく、前文の内容とは別の観点から何かを言う場合に用いられ、d’autre part「他方では」に近い表現です。たとえばMa maison est neuve, par ailleurs, elle est très petite.「私の家は新築だが、その反面とても小さい」のように使われます。

トマにいつから絵が好きになったのかを尋ねられたアンリが、(   2   ). Ce n’est pas pour voir des tableaux que je veux y aller.「(  2   )。僕がそこに行くのは絵を見るためではないよ」と答えます。ここはつなぎの表現ではありませんので選択肢の説明は省略します。(2)に入るのはTu te trompes.「君は間違ってるよ」です。

それに対してトマが、(   3   ), c’est pour quoi faire ?「(   3   )、何をするためなの?」と尋ね、アンリが「機械の歴史についての特別展を見るためだよ」C’est pour voir une exposition spéciale sur l’hisoire des machines.と応じています。
(3)の選択肢は① Alors、② Par exemple、③ Pourtantとなっています。

②のpar exempleは「たとえば」という意味ですが、文脈によっては「まさか、どんでもない」という驚きを表わす表現にもなりますので注意しましょう。③のpourtantは「それでも、しかしながら」という対立を表わす副詞で、et pourtantのように前置詞と組み合わせて用いられることもあります。

②と③はどちらも会話の流れに合致しませんので、(3)の正答は①のalorsになります。alorsは「そのとき、それなら、だから」などを意味する副詞で、会話でしばしば用いられます。ここではAlors, c’est pour quoi faire ? 「じゃあ、何をするためなの?」になります。「だから」という意味では、たとえばMa voiture était en panne, alors j’ai pris le train.「私の車が故障していた。だから電車に乗った」のように使われます。

        


以下では、日常会話でよく使用され、仏検にもよく出題されるほかのつなぎの表現をいくつか挙げておきます。

de faitは「実際、そのとおり」という意味で、Elle a beaucoup travaillé, et de fait, elle a réussi son examen.「彼女はとても勉強したし、実際、試験に合格した」のように、先に述べた内容と一致することを言う場合に用います。

en faitは「実際には」という意味で、On dit qu’il est gentil, en fait, il est sévère.「彼は優しいと言われているが、実際はとても厳しい」のように、先に述べた内容と対立することを言う場合に用います。de faitとのちがいに注意しましょう。

donc「したがって、だから」は、デカルトの有名な言葉Je pense, donc je suis.「我思う、ゆえに我あり」で使われているように、結果や結論を導く接続詞です。

c’est pourquoiはdoncと同じ「したがって、だから」を意味する表現で、たとえばJ’avais quelque chose à faire ; c’est pourquoi je ne suis pas allé chez elle.「私は用事があった。だから彼女の家に行かなかった」のように使われます。

そのほか、en plus「そのうえ」、loin de là「それどころか」、par contre「その代わりに」、comme ça「そうすれば」などのつなぎの表現もおさえておきましょう。

            

いずれにしましても、つなぎの表現をマスターするには、できるだけ多くフランス語の文章を読み、分からない表現が出てきたら、辞書や参考書でその意味や用法を丹念に調べることが大切です。フランス語学習の秘訣は何よりもこのような地道な努力の積み重ねなのです。

仏(ホトケ)文学から仏(ふつ)文学へ

2023年度秋季3級合格・文部科学大臣賞
川畑 克行
青森県

大学を卒業したときの専攻が仏文科でした。
たしかにランボーで卒論を書きましたが、
あまりに自分がフランス語を勉強していないので、長らく、「オレの仏文は仏(ホトケ)文学」とうそぶいてきました。


しかしですよ、定年退職して自分の人生でやり残したことを取り返そうとすると
フランス語がでてくるわけですよ。
現役学生で青春で頭脳がピチピチだったときでさえ、覚えられなかったフランス語。いまさらやり直そうとしても、『また動詞の活用とか接続法とかでひっかかって
挫折させられてしまうんじゃないの』『同じ相手に二度負けるという屈辱のなかで人生の夕暮れを歩くんじゃないの』と不安になるわけじゃないですか。


ところがですよ、いまは親切な教材があふれているわけです。
youtubeではおフランスのネイティブが指導してるわ、リスニング教材はダウンロードできるわで
、勉強し放題な語学天国にいると知ったわけです。


では、ゆっくりと、めげないことだけに気をつけて、動詞の活用の発音にカタカナのルビを恥じることなく公然と振りながら、酔いが回ったあとにビールグラスに口をつけるようにちびちびと進んでいたら、なんということでしょう、
動詞の活用が予測できるようになっているじゃないですか! 変則的な数の数え方も60でリセットして、80でもう一回リセットするっていう法則性に慣れているじゃないですか! 年齢を重ねるということは、例外への寛容度も高まるということですか!

若いときの力まかせの闇雲な暗記方法をやめて、法則性を探してその茶室の入り口みたいな狭いところから、ごそごそと入っていくと、おっさんになってもフランス語は覚えられるんですね。
というわけで、無事、仏(ホトケ)文学を仏(ふつ)文学へと読み戻すことができました。
仏文学へお帰りなさい! Bon retour dans la littérature française!(自力ではムリなのでネットで訳してもらいましたw)というわけで、おっさんは希望まみれです。
いくぜ、2級。秋まで待ってろよ。

第35回 フランス語の発想に基づく語彙力(中級)

 早稲田大学准教授 野田 農

外国語を学習していく中で、一通りの文法学習を終えると、辞書を引きながら、さまざまな文章の読解にチャレンジされる方も多いのではないでしょうか。母語に比べて日常的な経験が圧倒的に少ない外国語を理解する上で、文法的知識と語彙力というのは、外国語学習者にとってこの上ない文章理解の助けとなることは言うまでもありません。一方で日常生活の中で使う表現に関しては、実際の経験の中で、具体的な状況とともに自然と身についていく部分も多く、机の上の学習だけではなかなか学びづらいものでもあります。仏検2級の大問2では、そうした日常生活の中で慣用的に用いる表現に関する問題がよく出題されます。以下では、仏検の過去問を取り上げながら、こうした机の上の学習では学びづらいフランス語の自然な発想に基づく語彙力を磨くヒントに関して解説していきたいと思います。

2023年度春季の仏検2級では例年同様、あたえられた日本語の文の意味になるように(  )内にもっとも適切な語を入れる問題が出題されました。

 

 

 

(1) « Chien (     ) » 「猛犬注意」

正解は Chien ( méchant ). 「猛犬」とりわけ「猛々しい」という意味を持つ日本語をどのようなフランス語に置き換えるかが問われる問題ですが、既にこうした標識や掲示を目にした受験者は méchant という形容詞がすぐに出てきたかもしれません。別解として dangereux や féroce も可能ですが、日本語の「注意」という語に影響されて attention とする答案が多く見受けられました。また英語からの影響でしょうか、形容詞 dangereux ではなく名詞の danger を書く答案も若干見受けられました。    

 

(2) Elle a un (     ) pour le fromage. 彼女はチーズに目がない。

正解は Elle a un ( faible ) pour le fromage. この問題に関しても、日本語特有の「目がない」という慣用表現をどのようなフランス語で置き換えるかが問われていますが、(  )の前に不定冠詞の un が入っていることで、この問題の難易度がより上がったように思われます。というのも、2級レベルの受験者にとっては、正解の faible は、名詞よりもむしろ形容詞として用いられるものというイメージが強いだろうと想像されるからです。ちなみに、名詞 faible は「弱み、弱点」という意味だけではなく「好きでたまらないもの」という意味にもなります。こうした慣用的な用法に関しては、日頃から辞書の用例に目を向けながら積極的に会話表現などで活用してくことも効果的な学習方法となるでしょう。

(3) Il peut (     ) à tout le monde de faire une erreur.                   だれでも、まちがうことはある。

正解は Il peut ( arriver ) à tout le monde de faire une erreur. 動詞 arriver には「着く、到着する」などの基本的な意味に加えて、とりわけ非人称主語の il とともに用いられることで、ある出来事が「起こる」という意味を表すことがあります。この問題に関しても、Il が非人称主語であり、de faire une erreur の部分が意味上の主語であることが分かれば、動詞 arriver を導き出すことができたのではないでしょうか。他方、「ある」という日本語に引っ張られて être や avoir と記した誤答が比較的多く見受けられました。

(4) Il (     ) nuit tôt en hiver. 冬は日が暮れるのが早い。

正解は Il ( fait ) nuit tôt en hiver. 「日が暮れる」あるいは「夜になる」という日本語をフランス語に置き換えようとするとき、tomber という動詞を使うことを考える受験生は多いようで、この問題に関しても tombe とする誤答がかなり見受けられました。tomber も同じ意味を表せる動詞ですが、主語を jour、soir、nuit などとして、La nuit tombe.「夜になる」といった形で使います。この問題に関しては非人称主語の il が入っており、しかも nuit は無冠詞で使われていることにも注意が必要です。こうした点に気づき、fait という正解を導き出せた受験者はそれほど多くありませんでした。

(5) Mon grand frère a la (     ) de la propreté. 兄は潔癖症だ。

正解は Mon grand frère a la ( manie ) de la propreté. 「潔癖症」という日本語の「症」の字から maladie や malade といった誤答が比較的多く見受けられました。日本語では症例や病として扱われる現象も、フランス語においては「熱中」や「偏愛」として捉えられるという違いを通じて、改めて国が違えば文化や習慣も異なることを感じさせてくれる問題でもありました。別解としては、folie や passion などが考えられます。

 

 

このように仏検2級の大問2では、辞書に記載されている単語の基本的な意味を知っているだけでは正解にたどり着けない問題が多く出題されています。語彙力を増やしていくことは、フランス語のより豊かな表現力を身につける上ではもちろん必須の事項ですが、ただ単に辞書の基本的な定義を覚えるだけではなく、それぞれの意味に対して記載されている用例にも目を向け、具体的なコンテクストを踏まえた上で単語の意味をおさえていくことが重要になってきます。また日本語での表現とフランス語での表現の違いにも目を向けながら、フランス語としての表現を学習していくことがより実践的な語学力の獲得に結びついていくと言えるのではないでしょうか。そうした意味で、フランス語の発想に基づく語彙力を意識した学習を日々心がけることが中級以上の学習者にとって重要だと言えます。

2024年度 秋学期 受講者募集のお知らせ

受講資格 をご確認のうえ、以下の要領でお手続きください。

前学期から継続受講希望の方は、事務局までお問合せください。

申込期間:2024年8月2日(金)~9月3日(火) まで

 

申込方法

申込書(word)をダウンロードし必要事項をご記入の上、cours@apefdapf.orgまでメール添付でお送りください。折り返し受講対象クラス、入学テスト受験の要不要などをお知らせします。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

入学テストは下記の要領で実施します。

2024年度 秋学期 入学テスト 実施要領

 

●日 時: 2024年9月7日(土) 11:00 開始   16:00 終了予定

<筆記試験> 11:00~12:00 <面接> 14:00より順次

 

●会 場:オンライン

 

●受験料:3,300円(税込み)

※銀行振込(下記参照)による事前支払い

※いったん納入された受験料は一切ご返金いたしかねます

 

● 出願期間: 2024年8月2日(金)~9月3日(火)まで

<入学テスト受験料 振込先 >

みずほ銀行  九段支店(店番号532) (普)1805436

(口座名義)公益財団法人 フランス語教育振興協会 教育口

 

※入学テストの免除について

2008年秋季以降の仏検1級、準1級(および対応するDELF・DALF)取得者で、「通訳(準備科)」、「翻訳(基礎科・本科)」を希望される方は入学テスト免除になります。免除を希望される場合は、申込書をお送りいただく際に当該レベルの合格証書またはディプロムの写しを併せて提出してください。

 

「通訳基礎科・本科」を希望する方への入学テスト免除はありません。

入学テストの結果はテスト実施後3日以内にメールでご連絡いたします。

入学テスト合格者およびテスト免除で受講決定の知らせを受けた方は 受講登録 にお進みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail: cours@apefdapf.org