1歳児と一緒に1級合格!~自分の夢を叶えるフランス語から、誰かのためのフランス語へ~

2022年度春季1級合格
つの ゆいこ
絵本/紙芝居作家・東京都

nk_ceremonie

2020年の秋、6年間にわたりフランスでの紙芝居の活動ののちに東京に帰ってきたときには、第一子を妊娠していました。これから日本で子育てをしていくにあたり、紙芝居だけではなく何かフランス語を生かした仕事ができるようになりたいと思い、日本での語学力の証明にもっとも信用のある仏検に挑戦することにしました。

DALFのC1を取得していたので、目標は仏検1級。出産後、まずは腕試しに、2021年秋の準1級に挑戦しました。『仏検公式ガイドブック 1級・準1級』の過去問を隙間時間に解いて対策し、無事に合格。光栄なことに成績優秀者の表彰もいただきました。

準1級の合格がわかってから1級の勉強を始めたのですが、過去問を解いてみて愕然としました。準1級からものすごくレベルアップしていて難しい!特に時事の単語問題は、日本語ですら知らないものもあって、さっぱりわかりませんでした。同語異義問題も、フランス人の友人に問題を送っても、すぐにはわからなかった、と返事のあったほど。名詞化問題も、なんとなく知っていたようでいて全く覚えていなかったことがわかりました。これは大変だ、と、襟を正して真剣に勉強を開始しました。

当時子どもはちょうど1歳になるかという頃で、ますます目の離せない時期。保育園には行っていないので、一週間のなかで勉強に割ける時間は非常に限られていました。幸い私の住んでいる自治体には、1日4時間までの理由を問わない一時預かりのサービスがあったので、4月から週に一回そこに子どもを預けて、近所のカフェで週一回2時間ほどまとめて勉強するという生活をはじめました。

テキストとしては、準1級の時に使った『仏検公式ガイドブック 1級・準1級』に加えて、『フランス語名詞化辞典』と『仏検公式ガイドブック セレクション 1級』を購入。また、時事問題の語彙を増やすのと、口頭試験の対策として『La Croix』のオンライン版を購読することにしました。子どもを抱えながら語学学校の授業を受けることはできないので、一時預かり中の2~3時間と、日常生活のスキマ時間が鍵。そこで次のように計画をたてました。

1)4月・5月の一時預かり中は過去問を解く。
2)6月・7月は、マダガスカル人の留学生の友人に、一時預かり中に口頭試験の特訓をしてもらう。
3)家事をしている間は、YouTubeやRadio Franceのニュース番組や討論番組を流し聞く。
4)湯船につかっている間に名詞化辞典を読む。
5)毎朝の日課として、YouTubeの若者向けニュースチャンネルを見る。
 (「Hugo Décrypte – Actus du jour」というチャンネルで、毎日10分未満でその日のニュースをわかりやすくまとめています。)
6)その他、フランス語を忘れないために、日常的にフランコフォンのママ友と会ったり、フランスの友人と電話したりする。

口頭試験の対策も、2016年にDALF C1の対策でやったきりで殆ど忘れていたので、マダガスカルからの留学生の友人にはたくさん助けてもらいました。その甲斐あって、1級も無事に合格!しかも、すれすれでの合格と思いきや、なんとまた成績優秀者で表彰していただくことになり、本当に感動しております。
 
私はフランス語ができたおかげで、フランスの出版社から紙芝居や絵本を出版していただいたりと、自分の世界を広げ、夢を沢山叶えることができました。これからはそれだけでなく、フランス語を使って、もっと人のために貢献していけるようになれたらと思っています。自分の夢を叶えるだけでなく、誰かの夢を叶えられるフランス語へ。仏検1級の資格を取得できたことは、そんなフランス語との関わり方を始める上での、新しい切符のように感じています。

青島周平さん 第5回高松国際ピアノコンクール 第2位入賞

APEFからの推薦を受けて2019年-2021年度にパリ国際芸術都市に滞在されたピアニストの青島周平さんが、第5回高松国際ピアノコンクールで第2位に入賞され、あわせて委嘱作品演奏者賞と特別賞:公益財団法人高松観光コンベンション・ビューロー理事長賞を受賞されました。おめでとうございます!今後のますますのご活躍を応援しております。


2023年度の国際芸術都市入居者推薦は2023年4月30日まで応募を受け付けています。新年度に向けて、また新たな芸術家がパリで研鑽を積み、羽ばたいて行かれることを祈念いたします。

「仏検」存続のためのご寄付について:経過のご報告

注目

このページでは、お寄せいただいたご寄付金についてのご報告を随時更新いたします(初掲2020年6月25日)。

コロナ禍での外国語検定試験の状況、仏検のご寄付のお願いについて、以下のメディアで取り上げていただきました。
■ 日本経済新聞電子版「 英語除く外国語検定 存続の危機 コロナで中止 」(紙面掲載:2020年8月28日朝刊社会2面)
■ 朝日新聞デジタル「 英仏独西伊中…外国語検定に存続の危機 コロナ直撃、収入ゼロの団体も 」(紙面掲載:2020年9月9日夕刊1面 ※ 紙面掲載記事
■ 東京新聞特報web「 相次ぐ外国語検定試験の中止、収入減り実施団体運営に影響 」(紙面掲載:2020年9月17日朝刊特報面 ※ 紙面掲載記事

ご寄付金 受入状況(2023年3月10日現在)

2020年6月4日に開始した寄付金制度は、2023年3月10日までの間に1,518件のご寄付のお申し込みをいただき、総額24,725,546円となりました。皆さまのご厚志に心より御礼申し上げますとともに、ご賛同者の中から公開にご同意くださった方々のお名前を以下に記載いたします。

2020年度春季試験中止による減収の影響のもと、遺憾ながら組織の財政基盤は脆弱な状態にあると言わざるを得ません。皆さまからのご寄付は、APEFの基礎体力を維持し、感染防止対策をともなう新たな試験運営を始めとした仏検の円滑な実施に向け貴重な財源として活用させていただきます。引き続き多くの方のご賛同をお寄せいただけますようお願い申し上げます。

【事務局より】ご寄付をいただきながらお名前やご連絡先が不明のため受領書をお送りできない方がいらっしゃいます。恐れ入りますが銀行振込・郵便振替にてご入金のお手続きをされる前に、お申込みフォームへのご記入または寄付申込書のご記入ご送信をお願いいたします。なお、ご芳名の公開についてご希望のご変更やお気づきの点がありましたら仏検事務局までご連絡ください。

(2021年1月11日追記) 2020年内にご寄付を賜り、郵便でのお受け取りを希望された皆さまには、2021年1月6日までに全ての受領書の投函を完了しております。お手元に届いていらっしゃらない場合は、恐れ入りますがメールにて仏検事務局までお問い合わせくださいませ。

(2022年1月5日追記) 2021年内にご寄付を賜り、郵便でのお受け取りを希望された皆さまには、2022年1月5日までに全ての受領書の投函を完了しております。お手元に届いていらっしゃらない場合は、恐れ入りますがメールにて仏検事務局までお問い合わせくださいませ。

(2023年1月16日追記) 2022年内にご寄付を賜り、郵便でのお受け取りを希望された皆さまには、2023年1月12日までに全ての受領書の投函を完了しております。お手元に届いていらっしゃらない場合は、恐れ入りますがメールにて仏検事務局までお問い合わせくださいませ。

ご賛同企業・法人

順不同・敬称略

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ご賛同団体・グループ

敬称略

愛知県立大学 フランス語圏専攻 教員一同 
青山学院大学フランス文学科同窓会 
アリアンス・フランセーズ徳島 
今治国際交流フランス語クラス同志(代表:長野 誠) 
今治フランス語研究会有志(堂角颯、澤田ひかる、飯田亮子、村上千波 他) 
学習院大学仏文科同窓会 
学習院大学文学部フランス語圏文化学科 
関西フランス語教育研究会(RPK) 
学校法人 暁星国際学園 フランス語科 
共立女子大学文芸学部 
島根県日仏友好協会(会長 太田良親) 
杉野服飾大学フランス語研究会  
成城大学仏検実行委員会 
大東文化大学 フランス語教員一同 
中央大学仏語仏文学研究会 
中高フランス語教育連絡協議会 
獨協大学 外国語学部 フランス語学科  
長崎日仏協会 
名古屋大学フランス語小部会有志 
名古屋外国語大学フランス語学科 
南山大学 外国語学部 フランス学科有志 
日本大学国際関係学部フランス語教員一同 
仏検寄付箱プロジェクト (ルリユール書店、カフェ・ア・ターブル、ブックカフェNautilus) 
フランス語教室パレコール有志(小川賀子、高橋彌生 他) 
松山大学フランス語担当教員一同 
三重日仏協会 
明治大学フランス語教員有志 
立教大学仏文・仏語教室(石川文也、小倉和子、桑瀬章二郎、坂本浩也、澤田直、菅谷憲興、関未玲、中川理、横山安由美) 

ご賛同者(個人)

敬称略

阿尾 安泰 
青木 栄一 
青木 香子 
青木 泰司 
青山 万里子 
赤澤 岳人 
我妻 めぐみ 
赤松 輝美 
秋富 陽子 
秋吉 恒一郎 
浅井 淳子 
淺井 直子 
浅野 仁志 
朝比奈 美知子 
浅見 子緒 
足立 和彦 
足立 純子 
阿南 婦美代 
阿部 いそみ 
阿部 宏 
甘竹 美樹 
天野 利枝子 
荒井 園絵 
The Institute of Energy Economics, Japan 新井 康秀 
荒川 久美子 
荒川 剛 
京都外国語大学フランス語学科 ARIES Laura  
有賀 公紀 
有田 豊 
有馬 麻理亜 
安齋 有紀 
安藤 智子 
安藤 博文 
安藤 麻貴 
飯井 卓也 
飯田 淳子 
飯田 年穗 
飯野 俊雄 
五十嵐 圭輔 
伊川 徹 
伊木 明日香 
生島 佐緒理 
池田 笑子 
池田 広一 
池田 祥英 
池村 俊郎 
石井 さおり 
石川 学 
石川 美子 
石坂 朋寛 
石崎 晴己 
石田 優加子 
石津 貴之 
石塚 彩子 
石野 利和 
石丸 久美子 
石丸 住雄 
石盛 哲也 
泉 邦寿 
泉谷 和哉 
磯野 慶一 
井田 尚 
株式会社 駿河台出版社 代表取締役社長 井田 洋二 
板倉  聖子 
板谷 行生 
市川 久美子 
市川 雅己 
一條 由紀 
井手 あかね 
井出 信行 
出野 由美子 
伊藤 大地 
伊藤 健宏 
伊藤 正人 
伊藤 元美 
伊藤 洋子 
稲塚 広美 
稲葉 延子 
稲葉 二葉 
井上 彰人 
井上 櫻子 
井上 直子 
井上 靖乃 
伊波 明香 
株式会社プリモ 代表取締役 今井 浩司 
今西 峰彦 
今場 文絵 
今橋 映子 
井村 千瑞 
岩崎 和彦 
岩田 和子 
岩根 久 
岩村 和泉 
岩本 和子 
岩本 渉 
植木 達彦 
沖縄国際大学 上江洲 律子 
上田 亜津美 
上田 直春 
S.WEDGE 
植野 彰文 
上野 大介 
上野 名保子 
牛山 嘉一郎 
後 勝之 
内田 智秀 
内田 弘保 
宇都宮 彰子 
内海 敏子 
宇都 広樹 
卯野 真也 
宇野 亨 
梅井 祥子 
梅田 正隆 
梅本 純子 
江口 修 
海老根 圭子 
海老根 龍介 
江見 東母子 
遠藤 享 
遠藤 弘道 
遠藤 文彦 
株式会社 白水社 代表取締役 及川 直志 
大井 真澄 
名古屋外国語大学 大岩 昌子 
大内 本夫 
大内  桃奈 
大川 俊子 
大木 直美 
大木 充 
大久保 政憲 
大熊 陽子 
大倉 慶子 
日仏文化協会 大河内 京子 
大関 麻由美 
太田 明彦 
太田 晋介 
太田 信之 
大西 さがみ 
大西 祐子 
大貫 麻理 
大軒 公子 
Daily Metal Language School 大森 茂樹 
岡崎 まり子 
岡﨑 瑞枝 
岡田 哲治 
緒方 沙羅 
岡田 祥平 
尾形 園子 
緒方 洋一 
岡見 さえ 
岡村 信男 
岡本 典子 
小川 朋男 
小川 政考 
小木曽 裕子 
小倉 康寛 
名古屋大学 小栗栖 等 
越坂部 則道 
尾崎 直子 
小田 忠夫 
越智 三起子 
小野木 千花子 
小原 裕美 
小原 百合子 
折方 のぞみ 
甲斐 基文 
貝嶋 正信 
戒田 格 
各務 奈緒子 
柿崎 有美 
柿沼 和子 
柿沼 宏和 
鹿島 幹男 
梶山 幸 
柏木 隆雄 
金沢大学 粕谷 祐己 
片岡 ゆかり 
片山 佐依里 
勝本 修三 
加藤 薫 
加藤 伸吾 
加藤 晴久 
加藤 靖恵 
加藤 義清 
門田 眞知子 
角谷 星那 
角谷 直哉 
金枝 寿朗 
金澤 和春 
金清 浩明 
金子 亮二 
加納 光 
Gaboriaud Marie 
上村 純子 
神谷 哲子 
亀岡 史恵 
香山 敦 
香山 伸一 
Garrabet Christophe 
カレンス 法子 
Callens Philippe 
川合 髙信 
川勝 直子 
川口 陽子 
川崎 冬樹 
川崎 雅美 
川﨑 幸生 
川崎 幸生 
川﨑 連 
川西 由記 
河野 敦子 
河野 律子 
川畑 和枝 
菅家 千珠 
神田 大吾 
神場 かおる 
菊池 勝二 
菊池 慶子 
菊地 大翔 
菊地 昌子 
喜多 勇 
木田 宏 
木田 優也 
北垣 徹 
Otasuké Paris 代表取締役 北澤知也 
北代 柚花 
北原 ルミ 
北村 和哉 
北村 卓 
北山 研二 
Mark Kininmonth 
木下 翔 
木村 敦子 
木村 仁志 
木村 裕子 
清川 晴美 
清田 彩子 
清田 智代 
桐原 美紀 
久後 貴行 
草野 裕 
鯨井 佑士 
楠田 倫子 
工藤 貴子 
國枝 孝弘 
久野 美子 
久保 昭博 
久保 今日子 
久保 結子 
久保田 静香 
窪田 由夏子 
La petite cuisine NounourS 熊田 直子 
熊野 真規子 
栗原 知誉 
栗山 淳史 
栗山 一郎 
黒澤 洋子 
桑原 三郎 
桑原 隆行 
軍司 泰史 
小池 陽香 
小池 ふみ 
小池 美穂 
古石 篤子 
小石 悟 
小礒 冴ゆ子 
小出 晶大 
五位野 政彦 
郷司 千晴 
合田 陽祐 
河野 利明 
河野 美奈子 
郷原 佳以 
高馬 京子 
甲和 孝子 
肥沼 光彦 
國分 功一郎 
小坂 義夫 
小関 武史 
小谷 優仁 
後藤 泰弘 
後藤 祐司 
後藤 幸夫 
後藤 もえ 
小西 恵 
小林 和成 
小林 勝也 
小林 公雄 
小林 拓也 
小林 文生 
小林 正利 
小林 真梨子 
小林 道紀 
小林 陽子 
お茶の水女子大学 小松 祐子 
小松 淳 
小松 智子 
小松 宏年 
五味田 泰 
小室 廉太 
近藤 祐 
近藤 野里 
斉戸 英美子 
齋藤 公一 
齋藤 清一 
齊藤 哲也 
学校法人カリタス学園 理事長 齋藤 哲郎 
齋藤 徳之 
斎藤 紘丈 
齋藤 太 
才藤 莉紗子 
佐伯 祐史 
酒井 智宏 
酒井 律子 
榊原 知樹 
坂口 幾世 
酒徳 邦彦 
坂野 春奈 
坂原 三郎 
阪村 圭英子 
坂本 尚志 
酒本 將稔 
佐久間 和男 
佐久間 玄任 
カリタス女子中学高等学校 フランス語科 櫻木 千尋 
佐々木 紀 
佐々木 ゆか 
佐々木 理恵 
笹野 勝正 
笹本 孝 
笹本 裕史 
佐瀬 洋一郎 
薩美 薫 
佐藤 彰 
外国語会話学校エスパス 佐藤 公彦 
佐藤 久仁子 
佐藤 吾郎 
佐藤 大輔 
佐藤 隆司 
佐藤 信彦 
佐藤 英俊 
佐藤  摩旺 
佐藤 正宏 
佐野 敦至 
澤田 肇 
志賀 淑子 
鴫原 由起子 
篠原 富美子 
篠原 学 
柴田 まり子 
柴野 宣子 
嶋谷 園加 
島袋 忠雄 
島村 理絵 
島本 健 
清水 学 
志水 恭子 
le Ciel フランス語教室 志水 じゅん 
清水 隆 
清水 弘昭 
清水 康子 
志村 響 
下地 和也 
下島 洋子 
下舘 洋美 
下総 夕可里 
下村 武 
下村 達郎 
Maurice JACQUET 
正田 靖子 
白石 敬晶 
白石 奈々代 
白石 裕之 
城井 正憲 
新宅 茜 
吹田 映子 
菅沼 浩子 
菅野 千枝子 
杉 泉 
杉本 和繁 
杉本 真奈美 
杉山 恵理 
杉山 香織 
勝呂 明弘 
鈴木 敦子 
鈴木 一宏 
鈴木 久美子 
山浦・鈴木法律事務所 弁護士 鈴木 謙太 
鈴木 太一郎 
鈴木 隆芳 
鈴木 球子 
鈴木 千夏子 
鈴木 典子 
鈴木 真紗子 
鈴木 典子 
鈴木 美登里 
鈴木 美代子 
鈴木 義孝 
日仏文化協会 鈴木(石澤) 真由美 
鈴木 瑞穂 
須藤 健太郎 
須藤 佳子 
清野 修 
関 未玲 
芹川 青甫 
太期 治美 
大善 哲郎 
株式会社 旺文社 代表取締役社長 生駒 大壱 
髙 裕輔 
高岡 優希 
高垣 由美 
高澤 信明 
高津 章人 
高橋 愛 
高橋 哲 
高橋 梓 
高橋 純 
高橋 直子 
高橋 博 
高橋 美穂子 
高橋 佑太郎 
髙橋 由加利 
高橋 由美子 
髙橋 洋一 
高松 広明 
田上 真司 
エフィ・フランス語教室 代表 高邑 香子 
田口 亜紀 
田口 卓臣 
田口 雅崇 
竹石 利之 
竹内 恵美 
武隈 雅代 
竹崎 浩司 
竹田 淳彦 
武田 郁美 
在日フランス大使館 アンスティチュ・フランセ日本 竹田 恭子 
武田 庄次 
青山学院大学 武田 智恵子 
武田 春彦 
武田 裕紀 
竹中 のぞみ 
武末 祐子 
竹本 研史 
竹本 百代 
田島 義士 
田代 順子 
橘木 芳徳 
辰島 啓太 
伊達 聖伸 
舘 葉月 
田中 晶江 
田中 綾乃 
田中 紳介 
田中 千里 
田中 英也 
田中 美惠子 
獨協大学 田中  善英 
田中 自子 
田中 龍太 
田中 礼子 
棚瀬 あずさ 
田邉 めぐみ 
田辺 めぐみ 
谷 明美 
谷内 典子 
谷川原 宇子 
谷口 美恵 
谷口 萌子 
谷澤 佳彦 
田上 慶一 
太原 孝英 
玉城  義仁 
田村 美樹 
田村 勇樹 
近田 直子 
知念 翼 
千葉 紗江 
千葉 良雅 
中條 健志 
塚島 真実 
錦明印刷株式会社 代表取締役社長 塚田 司郎 
塚田 みゆ紀 
辻村 邦康 
土屋 元 
恒任 麻里 
椿原 誉樹 
デービス 洋子 
豊島 秀宏 
寺岡 誠治 
寺岡 正博 
寺田 寅彦 
寺田 元一 
寺本 瑞照 
寺本 成彦 
跡見学園女子大学 寺本 敬子 
寺山 健太郎 
土井 英里 
土居 守 
HELENE DE GROOTE 
Sylvain DETEY 
遠矢 さくら 
戸島 仁嗣 
富田 今日子 
富田 将之 
冨野 一郎 
戸村 治美 
巴山 未麗 
外山 朋子 
豊嶋 康二 
鳥山 定嗣 
内藤 真奈 
内藤 義博 
猶崎 光 
永井 敦子 
長井 一樹 
長井 伸仁 
永井 舞 
Akiko Nagaishi 
中尾 栄一 
長岡 一郎 
永岡 沙由美 
永澤 泰宜 
中島 和美 
中島 太郎 
中島 万紀子 
中嶋 裕 
中田 修 
愛知県立大学 中田 晋自 
中田 浩司 
中谷 晶子 
長妻 靖子 
長沼 圭一 
長沼 守俊 
中野 英治 
中野 茂 
仲野 由利子 
中畑 寛之 
中堀 浩和 
中松 芳樹 
永見 文雄 
中村 聡 
中村 督 
中村 典子 
中村 真吏雄 
中村 充 
中村 翠 
中村 めぐみ 
中村 康広 
永山 敦司 
中山 恭子 
中山 智子 
中山 弘子 
名倉 紀子 
那須田 有里 
鍋島 祐希 
南條 かおる 
西 智史 
西岡 直哉 
西澤 賢記 
西澤 宗英 
西田 尚輝 
西部 由里子 
西村 晶絵 
西村 亜子 
武蔵大学 西村 淳子 
西村 靖敬 
西村 令央 
西山 雄二 
二宮 基陽 
丹羽 晴香 
奴久妻 駿介 
根城 貴久 
根津 綾子 
野池 宏美 
納富 直樹 
野上 啓子 
野澤 俊恵 
野島 浩一郎 
野田 農 
野村 祥子 
野村 敬 
野呂 康 
博多 一恭 
萩原 正和 
箱石 典子 
箱田 優子 
橋野 勇一 
橋本 悦子 
橋本 享子 
橋本 守 
橋本 由紀子 
橋元 容子 
長谷川 晶子 
長谷川 洋 
支倉 崇晴 
支倉 寿子 
畑 伸一郎 
秦 信男 
畠山 香奈 
畠山 清子 
服部 悦子 
日仏文化協会 花井 喜則 
花岡 淳子 
馬場 康友 
浜田 直樹 
濱田 充 
浜田 守彦 
浜辺 友里 
浜松区在住・匿名 
早坂 新弥 
林 昭子 
林 貴美 
林 伸一郎 
林 千鶴雄 
林 千宏 
林 美由樹 
林田 愛 
林原 麻里 
原 庄助 
原 大地 
原口 富明 
原口 真麻 
原田 佳代子 
原野 昇 
服巻 智成 
桧垣 政司 
東野 美穂 
樋口 仁子 
樋口 忍 
久野 美子 
久松 健一 
日根 香菜恵 
日比野 雅彦 
姫田 十二 
平岡 希実久 
平岡 高 
平賀 裕貴 
平塚 徹 
平野 和彦 
廣瀬 志津子 
深井 えり子 
深井 陽介 
福井 由美 
福岡 洋 
福嶋 裕子 
福田 美紀子 
福原 恵 
福間 善孝 
福本 直之 
福山 孝子 
藤井 喜代美 
有限会社 第三書房代表取締役社長 藤井 嘉明 
藤岡 幸男 
藤田 尚志 
藤田 育功 
藤田 義孝 
藤貫 亮 
藤原 真美 
舟江  利博 
BRANCOURT Vincent 
古川 知子 
古田 哲治 
古谷 英之 
古山 尚 
Institut français du Japon-Tokyo FRENEHARD Gaëlle 
不破 一起 
逸見 クロエ・龍生 
Beauvieux Marie-Noëlle 
名古屋大学 Nicolas BAUMERT 
星埜 守之 
細野 修一 
堀田 隆 
堀 敬枝 
堀内 陽 
堀﨑 佳子 
前川 義明 
株式会社三修社 代表取締役 前田 俊秀 
前之園 望 
牧 真一郎 
眞喜志 樹 
牧野 将史 
正木 祐輔 
増尾 直子 
増尾 弘美 
増茂 和男 
増田 ユリ子 
桝谷 博孝 
益山法律事務所 弁護士 益山 直樹 
間瀬 幸江 
松浦 晃一郎 
松尾 剛 
松尾 宏 
松尾 隆一 
マッカラム 崇代 
松倉 晃子 
松澤 陽菜 
松下 眞紀子 
松下 泰 
松波 真由美 
松村 博史 
松本 卓也 
学校法人アテネ・フランセ 理事長 松本のゑみ 
松本 吉見 
丸山 有美 
三浦 貴顕 
三浦 信孝 
三浦 洋一 
三木原 浩史 
MICHELIN Franck 
水崎 秀喜 
瑞島 永添 
水島 祐介 
水田 真紀 
水野 いずみ 
溝上 将也 
溝口 ひろ子 
御園 敬介 
三谷 侑希奈 
三ツ堀 広一郎 
緑 嵩弘 
緑川 定男 
宮川 朗子 
弁護士 宮城 知佳 
宮崎 隆 
宮崎 敏明 
宮崎 はるな 
宮崎 陽子 
宮里 厚子 
フランス語教室グランゼトワール 宮沢 美穂 
宮下 志朗 
宮本 順一郎 
向田 民人 
村上 明義 
室井 研一 
室田 尚輝 
毛利 美千代 
毛利 友紀 
茂木 涼 
望月 一雄 
望月 ゆか 
森 髙志 
森 祐子 
森田 夏奈 
森田 秀二 
森田 真司 
森田 昌子 
森田 美里 
森田 由美子 
学校法人 京都外国語大学 理事長 森田 嘉一 
Morel Cécile 
諸井 朋子 
諸橋 真季 
門間 広明 
八木橋 美幸 
矢熊 千代子 
矢代 恵 
株式会社ボンサマ 代表取締役 安居 夏生  
安田 珠幾 
八尋 百子 
八岡 裕子 
柳 侑里 
柳沢 文昭 
柳田 美保子 
山内 洋輔 
山縣 芳明 
山川 清太郎 
山口 敦 
山口 玲菜 
株式会社スパーズ 山崎 薫 
山崎 輝行 
山崎 吉朗 
山﨑 里加 
山下 奈緒子 
山上 浩嗣 
山田 修 
山田 惠子 
朝日出版社 取締役待遇 山田 敏之 
フランス語教室*leCours* 山原 ミカ 
山本 昭彦 
山本 妙子 
山本 朋子 
エスパス・エクラタン 山本 ひとみ 
湯沢 英彦 
弓桁 湧貴 
横田 千穂 
横地 卓哉 
横山 真由美 
横山 ゆりな 
吉井 啓子 
吉井 洋子 
吉岡 麻里子 
吉川 一義 
吉澤 由美子 
吉田 正明 
吉田 裕一 
吉村 麻衣子 
Liu Jia 
六鹿 豊 
若杉 美奈 
若林 広行 
鷲頭 弘子 
和田 章男 
和田 ゆりえ 
渡辺 貴規子 
渡辺 新之介 
渡部 大二朗 
渡辺 典子 
渡邉 ユカリ 
渡部 亮 
渡貫 有紀 
綿引 千恵 

実用フランス語技能検定試験 検定料改定のお知らせ

早春の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は実用フランス語技能検定試験(仏検)に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、このたび当協会では、2023年度春季試験より仏検の検定料を別記の通り改定することにいたしましたので、謹んでお知らせ申し上げます。

仏検は、1981年の創設以来、日本の学習者を対象とした唯一のフランス語検定試験として、国内外のフランス語教育関係各位のご支援ご協力のもと、健全かつ円滑な試験運営を進めて参りました。受験者総数は今日までに累計90万人を超え、その伝統と実績はわが国の外国語学習の領域で確かな評価を得ています。

しかしながら、仏検を取り巻く環境は厳しさを増しています。コロナ禍の影響で受験者人数が伸び悩む一方で、安全な試験開催にかかる基本的な費用は増大しました。加えて昨今の物価の上昇により、会場と人員の確保、試験資材の製作や運搬、情報システムの維持管理等、試験の運営に必要な諸経費は高騰しています。経費削減の努力だけでは安定した事業運営は望み難く、やむなく検定料の改定が必要であるとの判断に至りました。

学習者の方々に負担を強いることとなり甚だ遺憾に存じますが、当協会はこれからも経費節減と運営の効率化に取り組み、日本におけるフランス語教育の柱のひとつとして、公正で信頼性の高い試験を提供するべく精励する所存です。どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人フランス語教育振興協会

 

年間実施日程・受付期間

2023年度 春季試験

実施級

1級 2級 準2級 3級 4級 5級

実施日程

1次試験(1・2・準2・3・4・5級) 2023年6月18日(日)
2次試験(1級・2級・準2級の1次合格者対象) 2023年7月16日(日)

受付期間

・願書郵送によるお申し込み  : 2023年4月1日(土)〜 5月17日(水)消印有効
・インターネットでのお申し込み: 2023年4月1日(土)〜 5月24日(水)23:59まで

2023年度 秋季試験

実施級

準1級 2級 準2級 3級 4級 5級

実施日程

1次試験(準1・2・準2・3・4・5級) 2023年11月19日(日)
2次試験(準1・2・準2級の1次合格者対象) 2024年1月21日(日)

受付期間

・願書郵送によるお申し込み  : 2023年9月上旬〜 10月18日(水)消印有効
・インターネットでのお申し込み: 2023年9月上旬〜 10月25日(水)23:59まで

  ※お申し込み方法については「 出願方法と受験の流れ 」をご覧ください。

2023年度春季試験の開催について

春季試験ポスター

このページでは実用フランス語技能検定試験(仏検)2023年度春季試験の開催に関する最新情報を随時更新してお伝えします。(2月20日初掲)




試験日程と出願受付期間について

■ 試験日程: 1次試験  6月18日(日) 2次試験  7月16日(日)
■ 出願受付開始: 4月1日(土)
■ 出願締切: [願書郵送] 5月17日(水) [インターネット] 5月24日(水)

今季は4月1日(土)から受付を開始いたします (インターネット・願書郵送とも)。
※全国の取扱店・大学・学校等に向けた受験要項・願書・ ポスター 等の発送、および過去2季のご出願時に次季ご案内を希望された方への願書・要項の発送は、3月24日頃を予定しています。
※当ホームページの 請求フォーム からお申し込みいただいた方には受験要項・願書を無料でお届けします(5月12日まで)。
※要項・願書に印刷された情報は今後変更される可能性があります。最新の情報を当ページにて随時ご確認ください。

パリ会場の開催中止について

新型コロナウイルスの影響と物品の輸送状況等に鑑み、誠に遺憾ながら仏検パリ会場は2023年度春季・秋季ともに不開催といたします。2024年度からの開催再開を目指して調整を継続してまいりますので、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。

新型コロナウイルス感染症対策について

各試験の開催にあたっては、各地の状況に応じて、法令ならびに開催施設の使用規則に準拠した新型コロナウイルス感染防止対策を行う予定です。内容については決まり次第当ページにてお知らせいたします。

<通訳準備科> 教材と授業内容

教材の配信

授業の1週間前に、APEF事務局より配信します。

教材の一例

菊地講師の場合

使用する教材は、日本でも話題になっているテーマを選びます。
フランス語のニュースなどから、適当な長さで比較的分かり易いサイトを選択します。
同じ内容を扱った日本語資料、サイトにあるテキストなどを参考にして、効率よく準備してください。

例)教材の配信日が2023年1月30日で、授業がその1週間後と仮定すれば、以下のサイトが候補になります。
Réforme des retraites : des mairies fermées mardi 31 janvier en soutien à la mobilisation

 テーマやサイトの選択基準は以下の通りです。
 1. 話題の継続性
  同じニュースが、1週間後からそれ以降まで繰り返されることが予想される
 2. 日本語での内容把握の可能性
  日本語でも同じ内容のニュースが数多く見つかる
 3. 発展性
  上記の例では、年金改革に反対する理由を調べ、改革案の進捗状況をフォローする
  きっかけとなる

< 授業の進め方 >

授業当日は、事前にお知らせしたサイトのフランス語を、日本語に訳す準備ができていることを前提に進行します。ただし、事前に準備した日本語の訳やメモは見ずに、改めてメモを取りながら、聞こえた部分を訳していきます。フランス語の聞き取りや構文の把握に関する、基本的で重要な間違がある場合には、解説したり練習問題を使うこともあります。

通訳準備科の菊地講師の授業は以下を練習の課題とします。
1. 通訳業務における準備の重要性の理解と実践
 資料収集
 語彙の準備
2. 逐次通訳でのメモの取り方
3. あらたまった表現で凝縮された文で訳す

クロズ講師の場合

Programme type d’un cours de préparation à la traduction

( 1 )  quelques lignes de traduction en faisant attention à tous les détails.  
        ex. :  

( 2 )  un point de grammaire de niveau supérieur détaillé. 
         ex. : les articles 


( 3 )  une transcription d’un extrait de reportage télé ou radio par exemple : 
         ex. : Tokyo : la culture urbaine de demain | ARTE

( 4 ) une fois par semestre, une traduction. 

 ex.明るい⻘が濃くなった フランス国旗の⾊、マクロン⽒がひそかに変更?
       (2021年11⽉27⽇朝⽇新聞デジタル)
三⾊旗(トリコロール)として知られるフランス国旗の⾊がマクロン⼤統領によって 変更されていた ことがわかり、「国の象徴がひそかに変えられてしまった」と話題 になっている。 マクロン⽒が 変えたのは⻘⾊の部分で、それまでの明るい⾊から濃紺になっ た。フランス⼤統領府は 16 ⽇、 「マクロン⽒はフランス⾰命直後に採⽤された 当 時の三⾊旗の⾊に戻したかった」と説明した。 濃紺の旗は 2018 年から使い始め、年末恒例の⼤統領テレビ演説でも新しい旗 8 を 掲げてい たという。AFP 通信によると、昨年からは⼤統領府でも濃紺の国旗が 掲げられていたが、メディ アも気づかず、話題にされていなかった。

 

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受講コース案内(2023年度)

2023年度 開講コース一覧

・2コース5クラスと精読講座を開講します。各コースは年間30回で開講しますが、春学期と秋学期の切替時にクラスの変更や新規受講が可能です。
・授業日は1期15回の授業を確保します。
・短期集中講座は全4回で開講します。

2023年度「通訳者養成コース(本科)」は、青山学院大学の施設とオンラインシステムZoomを使用し、フレキシブルな授業形態を目指す「*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)」の形式で開講します。「通訳者養成コース(準備科・基礎科)」「翻訳コース」についてはZoomによるオンライン授業のみの開講となります。なお、今後の感染状況によっては、予定が変更となる場合がありますのでご承知おきください。

*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)とは?
1つの授業を、対面方式とオンライン方式で同時に行う授業方法です。講師は対面で授業を行い、受講生は教室で授業に参加するか、リアルタイムで遠隔からオンライン授業に参加するかを選ぶことができます。教室で参加する方とオンラインで参加する方が、同じ授業を同じタイミングで受講し、相互にコミュニケーションが取れるシステムです。

 

通常講座

クラス曜日時間定員受講期間回数
通訳者養成コース
(準備科)
10:00~12:00
(2時間)
15名(春)4/8 ~ 7/22
(秋)9/16~1/20
30
通訳者養成コース
(基礎科)
19:00~21:00
(2時間)
15名(春)4/14~7/28
(秋)9/15~1/19
通訳者養成コース
(本科)
19:00~21:00
(2時間)
10名(春)4/11~7/25
(秋)9/19~1/16
翻訳コース
(基礎科)
19:00~21:00
(2時間)
8名(春)4/12~7/26
(秋)9/20~1/17
翻訳コース
(本科)
19:00~21:00
(2時間)
8名(春)4/14~7/28
(秋)9/15~1/19


tanki



短期集中講座

クラス曜日時間定員受講期間回数
Le Mondeの経済記事精読10:00~12:00
(2時間)
15名第10回:
2/4, 2/18, 3/4, 3/18
第11回:
7/29, 8/12, 8/26, 9/9
第12回:2024年
2/3, 2/17, 3/2, 3/16
4
リモート同時通訳
ワークショップ
10:00~12:00
(2時間)
10名2/19, 2/26, 3/5, 3/124

 

コース・クラス紹介 

onglet_nivsup

本格的な通訳訓練を始める前の準備講座です。動画を使った通訳練習(仏→日)や、短文の翻訳練習(日→仏)を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。
◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検2級~準1級・DELF B1~B2

クラス担当講師曜日時間受講期間受講料
(半期)
通訳者養成コース(準備科)菊地歌子
Eliane Cloose
寺嶋美穂
10:00~12:00
(2時間)
(春)4/8 ~ 7/22
(秋)9/16~1/20
¥115,500

 ・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。
・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。
・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

onglet_interpretariat

ニュースや講演などを素材に仏日と日仏の両方向で逐次通訳の訓練を行います。要約練習、ノートテーキングやサイトトランスレーション、ゲストスピーカーを招いてのライブ通訳訓練を含みます。基礎科はエスコート通訳レベルをめざし、本科は会議通訳者をめざします。
◇ 「基礎科」オンライン(Zoom)授業のみ。
◇ 「本科」ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)形式8回、オンライン(Zoom)授業7回の予定。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検準1級・DELF B2以上 <本科> 仏検1級・DALF C1以上

クラス担当講師曜日時間受講期間受講料
(半期)
通訳者養成コース(基礎科)三浦信孝
Catherine Ancelot
宇都宮彰子
小林新樹
19:00~21:00
(2時間)
(春)4/14~7/28
(秋)9/15~1/19
¥115,500
通訳者養成コース(本科)19:00~21:00
(2時間)
(春)4/11~7/25
(秋)9/19~1/16
¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。
・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

onglet_trad

新聞・雑誌の記事などを素材に仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行い、本科ではさらに高度な翻訳技術を磨きます。毎週課題翻訳を提出してもらい、次回講師が添削し模範訳例をつけて返却します。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検2級・DELF B1以上 <本科> 仏検準1級・DELF B2以上

クラス担当講師曜日時間受講期間受講料
(半期)
翻訳コース
(基礎科)
三浦信孝
Catherine Lemaitre
19:00~21:00
(2時間)
(春)4/12~7/26
(秋)9/20~1/17
¥115,500
翻訳コース
(本科)
永見文雄
Rodolphe Diot
19:00~21:00
(2時間)
(春)4/14~7/28
(秋)9/15~1/19
¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。
・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。
・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

LeMonde

onglet_nivsup

通訳者・翻訳者を志す方のための短期集中講座です。本講座では「和訳する際、原文の趣旨が明確に掴めれば分り易い日本語にできる」という考え方に立ち、『ル・モンド』紙の経済記事をできるだけ具体的に理解することを目指します。講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。
◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検準1級・DELF B2以上 

クラス担当講師曜日時間受講期間受講料
(全4回)
第10回小林新樹10:00~12:00
(2時間)
2/4, 2/18, 3/4, 3/18¥20,370
第11回7/29, 8/12, 8/26, 9/9
第12回2024年 2/3, 2/17, 3/2, 3/16
・上記の授業料は教材費・税込み価格です。
・受講料の他に入学金は不要です。
 
 


新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、リモート通訳が急速に普及し、同時通訳市場は大きく様変わりしました。在宅通訳のリクエストが増え、訳出能力だけでなく、機材面での対応力も求められるようになっています。今、必要とされる同時通訳のスキルについて、日仏訳出と機材の両面からアプローチし、実践的なトレーニングを行うワークショップです。
講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。
◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検1級・通訳実務経験3年以上 

クラス担当講師曜日時間受講期間受講料
(全4回)
リモート同時通訳ワークショップ小川カミーユ
宇都宮彰子
10:00~12:00
(2時間)
2/19, 2/26, 3/5, 3/12¥27,500
・準備セッションあり:希望者のみ、日時は応相談
・上記の授業料は教材費・税込み価格です。
・受講料の他に入学金は不要です。

titre

受講資格

【通訳者養成コース(準備科)】

・年齢制限はありません。

【通訳者養成コース(基礎科・本科)】【翻訳コース(基礎科・本科)】

・高校卒業以上または19歳以上の方に限ります。

【全コース共通】

・入学テストの合格者のみ受講が認められます。ただし一定の条件を満たす方には入学テストの免除制度があります。詳しくはお問い合わせください。
短期集中講座 には入学テストは不要です。
・学歴・職歴は問いません。
・日本語を母語としない方についても開かれていますが、入学テストで日本語能力をチェックします。
・障がいをお持ちの方や受講にあたって不安のある方は、 お申し込みの前に ご相談ください。できる限りの対応を検討いたしますが、状態によっては受講を控えていただく場合もございます。

受講に関する注意事項

<受講にあたって>
「受講上の注意」 を遵守してください。

<休講について>
・講師間の日程調整によって授業担当者を決めるので休講はありませんが、やむを得ない事情により休講があった場合は必ず補講します。
・休講・補講の連絡はメールでご案内いたします。
※補講を欠席されても、受講料の返金はいたしません。

<授業見学について>
事前連絡なく授業を見学することは認められません。ただし、前もってご相談いただければ可能な限りご対応いたします。

<個人情報の取扱について>
入学テスト出願および受講にあたって申込書に記入された個人情報は、 APEFの個人情報保護方針 に準じて取り扱います。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会
APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当
〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F
TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157
E-mail: cours@apefdapf.org
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<テスト>APEF青山フランス語プロフェショナルコースのご案内2023

APEF青山フランス語プロフェショナルコースのご案内

2023年度も「通訳者養成コース(本科)」は、青山学院大学の施設とオンラインシステムZoomを使用し、フレキシブルな授業形態を目指す「*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)」の形式で開講します。「通訳者養成コース(準備科・基礎科)」「翻訳コース」についてはZoomによるオンライン授業のみの開講となります。なお、今後の感染状況によっては、予定が変更となる場合がありますのでご承知おきください。

*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)とは?
1つの授業を、対面方式とオンライン方式で同時に行う授業方法です。講師は対面で授業を行い、受講生は教室で授業に参加するか、リアルタイムで遠隔からオンライン授業に参加するかを選ぶことができます。教室で参加する方とオンラインで参加する方が、同じ授業を同じタイミングで受講し、相互にコミュニケーションが取れるシステムです。

aogaku001 フランス語は世界で30か国以上において公用語として認められており、話者の数は2億人を超えています。とりわけアフリカ諸国における顕著なフランス語使用状況からみて、高度なフランス語を使用することのできる日本人を養成することは、フランス語教育の振興だけでなく、フランス語文化圏との交流をさらに高いレベルで進めるうえで必要なことです。

公益財団法人フランス語教育振興協会(APEF)は、1981年の創設以来、実用フランス語技能検定試験(仏検)を実施し、受験者は85万人を超えています。そのうち仏検1級受験者は27,720名、合格者は2,734名、準1級受験者は40,174名、合格者は7,967名(2019年度まで)を数えています。この数字は10,000人を超える方がフランス語の実用技能においてきわめて高いレベルに達したことを示しています。APEFは、1級・準1級合格者がさらにその先のレベルを目指し、広くフランス語文化圏で活躍するためのフランス語のスキル獲得の機会を得るために、2018年4月より青山学院大学と協定を締結して、「APEF青山フランス語プロフェショナルコース」という教育事業を発足させました。

青山学院大学のご理解のもと、APEFが目指した高度なフランス語使用者養成の機会を確保することができました。経験豊かな講師陣と熱心な受講者そしてAPEFスタッフの共同作業の結果、この3年間で優れた実績を上げることができました。さらに、2021年4月からは青山学院大学文学部フランス文学科との協定に切換えて本コースを継続することが決まり、大学と大学院のカリキュラムとつながる新しい試みができるものと期待しています。

aogaku002 青山学院大学青山キャンパスは渋谷駅と表参道駅から近く、きわめて利便性の高い場所にあります。また、本コースの「通訳者養成コース」は、同大学の同時通訳者養成に対応した最新のシステムを備えて教室で行われます。

このコースは、通訳者養成コース(準備科・基礎科・本科の3クラス)、翻訳コース(基礎科・本科の2クラス)からなり、フランス語を日本語に、日本語をフランス語に通訳あるいは翻訳する能力をプロフェショナルレベルに高めることを目的としています。そのために、現在フランス語会議通訳者として一線に立っている講師陣を招きました。

コースの概要と受講レベルのめやす

2コース5クラスと短期集中講座を開講します。

通訳者養成コース準備科
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検2級・準1級/
DELF B1・B2
定員15名講師菊地歌子、Eliane Cloose、
寺嶋美穂
本格的な通訳訓練を始める前の準備講座です。動画を使った通訳練習(仏→日)や、短文の翻訳練習(日→仏)を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。
通訳者養成コース基礎科
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検準1級/
DELF B2以上
定員15名講師三浦信孝、Catherine Ancelot
宇都宮彰子、小林新樹
通訳者養成コース本科
*ハイブリッド授業8回、オンライン授業7回の予定
レベルの
めやす
仏検1級/
DALF C1以上
定員10名講師三浦信孝、Catherine Ancelot
宇都宮彰子、小林新樹
ニュースや講演などを素材に仏日と日仏の両方向で逐次通訳の訓練を行います。要約練習、ノートテーキングやサイトトランスレーション、ゲストスピーカーを招いてのライブ通訳訓練を含みます。基礎科はエスコート通訳レベルをめざし、本科は会議通訳者をめざします。
翻訳コース基礎科
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検2級/
DELF B1以上
定員8名講師三浦信孝、Catherine Lemaitre
翻訳コース本科
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検準1級/
DELF B2以上
定員8名講師永見文雄、Rodolphe Diot
新聞・雑誌の記事などを素材に仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行い、本科ではさらに高度な翻訳技術を磨きます。毎週課題翻訳を提出してもらい、次回講師が添削し模範訳例をつけて返却します。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。
「Le Mondeの経済記事精読」
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検準1級/
DELF B2以上
定員15名講師小林新樹
精読により、仏語センテンスの趣旨を具体的につかむ意義を実感してもらい、自ら実践できるようになることをめざします。
「リモート同時通訳ワークショップ」
*オンライン授業
レベルの
めやす
仏検1級/
通訳実務経験3年以上
定員10名講師小川カミーユ
宇都宮彰子
リモート通訳が急速に普及した今、必要とされる同時通訳のスキルについて、日仏訳出と機材の両面からアプローチし、実践的なトレーニングを行うワークショップです。


profs


講師紹介

主任講師 三浦 信孝  MIURA Nobutaka

profil_miura 担当クラス:通訳基礎科・本科/翻訳基礎科
1945年盛岡市生まれ、東京大学教養学科フランス科卒、同大学院仏文科博士課程満期退学、現在は中央大学名誉教授、日仏会館の学術・文化担当副理事長。1970年代6年半のパリ大学留学時代にフランス語通訳を始め、帰国後は大学教師を本業としながらフランス語会議通訳の第一線で活躍。1980年から東京日仏学院でフランス語通訳の授業を担当、1990年から最近までサイマル・アカデミーでフランス語コース主任講師を務めた。
著書に『現代フランスを読む:共和国・多文化主義・クレオール』、編著に『日仏翻訳交流の過去と未来』など。フランス語論文多数。APEF青山の新コースでは通訳と翻訳の授業を担当する。通訳はoralからoral, 翻訳はécritからécritへの転換作業だが、両方を学ぶことで相乗効果が出ると信じている。

カトリーヌ・アンスロー ANCELOT Catherine

profil_ancelot 担当クラス:通訳基礎科・本科
1983年パリのINALCO(国立東洋言語文化研究大学)修士卒、東京在住30年、日仏会議通訳の第一線で活躍し、井上靖や遠藤周作、円地文子などの文芸翻訳も手がける。1998年丸谷才一『たった一人の反乱』の仏訳で野間文芸翻訳賞を、2015年芥川龍之介の短編集『馬の脚』の仏訳で小西財団の日仏文学翻訳賞を受賞した。1994年から外務省のキャリア外交官のためのフランス語通訳研修にて講師を担当、現在に至る。授業では日本のニュース解説やトピックスを取り上げフランス語に通訳する。フランス語の正確さと分かりやすさにこだわりながら、基本的な語彙、専門用語、時事問題の基礎知識を身に着けていくことに焦点を当てる。授業で扱うテーマに関して事前に授業案内でお知らせしたうえで関連の新聞記事やリンク等で予習をしてもらい、クラスで録音音声や受講生による日本語の発表を使いながら日本語からフランス語への通訳の訓練を行う。

小林 新樹 KOBAYASHI Shinju

profil_kobayashi 担当クラス:通訳基礎科・本科/Le Mondeの経済記事精読
理学博士(数学)。第二外国語に選んだ仏語に強く惹かれ、某大学在職中に念願のフランス留学を果した際には、数学より仏語学習に没頭。不惑の年を以て通訳に転身し、改めてパリ第三大学に留学後、同時通訳者として活動(詳細は こちら )。仏語の発言を聞いた際、その趣旨が明確につかめれば分かり易い日本語にできます。しかし実際には、既知の単語が並んでいると何となく理解した気になり、具体的に何を言いたいのか把握しないまま訳してしまうことがあります。その時、訳文はメモした単語の訳語を組み合わせただけになり、聞き手の頭にすんなり入るものとは言えなくなります。授業では、 Le Monde 紙の経済記事を精読し、「趣旨を具体的に把握する」とはどういうことか、実例によって体験していただきます。それをヒントに、日頃の学習でも具体的な趣旨を把握するよう心掛け、聞き手に分かり易い訳をアウトプットできる通訳になってください。

宇都宮 彰子 UTSUNOMIYA Akiko

profil_utsunomiya 担当クラス:通訳基礎科・本科
サイマル・アカデミー フランス語コース受講をきっかけに通訳への関心が高まりパリに留学。パリ政治学院Certificat d’Etudes Politiques取得後、パリ第三大学の通訳翻訳高等学院Ecole Supérieure d’Interprètes et de Traducteurs (ESIT) で学ぶ。1999年同校卒業と同時に通訳業に従事し、フランス語会議通訳の第一線で活躍。大学等で通訳教育にも携わる。本コースでは、主にフランス語から日本語への通訳演習を担当。的確な要点把握と迅速で簡潔明瞭な訳出を目指し、そのために必要なプロセス解説と実践練習を行う。フランス語の聴解と並んで重要となる日本語の語彙や表現力強化にも取り組みたい。本科では、同時通訳練習も取り入れる。

菊地 歌子 KIKUCHI Utako

profil_kikuchi 担当クラス:通訳準備科
1974年朝日新聞主催フランス語弁論大会で優勝し、1975年からモンペリエ大学で教師養成コース及び学部、ストラスブール大学で修士課程まで、4年間留学。帰国後、1986年にストラスブール大学で音声学の博士号を取得。同時期にフランス語通訳業を始め、日仏会議通訳の第一線で活躍を続けている。フランス語教育では、2009年4月から2016年3月まで関西大学外国語学部教授。現在、同名誉教授。アテネ・フランセ講師として、初級の基本から上級の通訳・翻訳および教授法を担当している。授業では、ある程度長い期間話題になりそうなテーマを中心に、文字資料で構文把握の確認、語彙や背景知識を準備する。次に同じテーマで、France 2 のニュースを日本語に訳す練習をする。この過程ではメモの取り方を練習しながら、特に文脈に合った語彙の選択や日本語の明瞭さなどに注意して訳す。並行して、基本的な表現を素早く正しく日仏双方向で訳す練習や、間違いやすいフランス語の表現や基本動詞の使いかたなどの確認をする。

永見 文雄 NAGAMI Fumio

image_en_attente 担当クラス:翻訳本科
1947年生まれ。東京大学教養学科卒、同仏文大学院博士課程中退。フランス政府給費留学。東京大学文学部助手などを経て、1990年4月から2018年3月まで中央大学文学部教授。現在、同名誉教授。2006年4月から2年間パリ国際大学都市日本館館長。 専門は18世紀フランス文学・思想史。著書に『ジャン=ジャック・ルソー-自己充足の哲学』、『菩提樹の香り-パリ日本館の15カ月』ほか、共編著に『ルソーと近代』、訳書にJ=J・ルソー『ポーランド統治論』、同『フランキエール氏への手紙』を初め、シャップ、プレヴォー、リュスタン・ド・サンジョリ、テラソン、コワイエほか、共訳書にP・ゲイ『自由の科学』、J・ドリュモー『恐怖心の歴史』、B・ベルナルディ『ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学』。

エリアーヌ・クローズ CLOOSE Eliane

担当クラス:通訳準備科
Née à Paris, titulaire d’un master de Français Langue Étrangère et de gestion. Professeur de français au Japon dans plusieurs universités depuis 1989, spécialiste des affaires, en charge de cours de traduction depuis 1996, et jury d’examen de Delf et Dalf. Auteure du Français du Monde du travail, manuel de français des affaires.
Mon enseignement repose sur les techniques d’écoute du français (phonétique), et la coordination de tous les outils (l’écoute, les connaissances grammaticales, le vocabulaire mais aussi la logique et l’imagination) pour pouvoir réussir à comprendre même ce qu’on n’a pas appris !

カトリーヌ・ルメートル LEMAITRE Catherine

担当クラス:翻訳基礎科
Au Japon depuis une vingtaine d’années, Catherine Lemaître est éditrice, traductrice et enseignante de FLE. Elle a traduit plusieurs livres sur la culture japonaise en français dont 「和食宝典」(Le grand livre de la cuisine japonaise, Ed. du Chêne et 「日本の庭と盆栽」(Jardins et bonzaïs japonais, Ed. de Paris). Elle est également l’auteur de「教室の中のアート」(Art en cours, 集英社・日仏学院) et de Japon (Ed. du Chêne, coll. Grands Voyageurs). Elle enseigne l’art de traduire depuis 2009 ans. Sa devise est “Traduire c’est écrire.”

ロドルフ・ディオ DIOT Rodolphe

image_en_attente 担当クラス:翻訳本科
2016年、日本語の1級教員資格(アグレガシオン)を取得後、日本における書写・書道教育に関する研究論文を母校のパリ国立東洋言語文化研究所(INALCO)に提出し、博士号を取得。 また、お茶の水女子大学や立教大学を始めとして、20年以上大学のフランス語教育に従事しています。 翻訳歴も長く、これまで手がけた文章は岡倉天心や辻井喬のエッセイからアイヌ民謡などまで多岐にわたっており、目下、辺見じゅんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』のフランス語訳に取組中です。 授業ではニュース記事を中心に和文仏訳の練習を重ねていきます。

寺嶋 美穂  TERASHIMA Miho

担当クラス:通訳準備科
フランス生まれ。幼稚園から大学院までフランスで教育を受ける。2007年パリのINALCO (国立東洋言語文化研究大学) 日本語学科及び国際関係学士卒。パリ第三大学の通訳養成高等専門職課程 Ecole Supérieure d’Interprètes et de Traducteurs (ESIT) で通訳を学び、2012年に翻訳科修士卒。2017年より日仏会議通訳・翻訳業を始める。







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【短期集中講座】第3回 リモート同時通訳ワークショップ

開講コース案内(2023年度)

講座概要


・応募資格:仏検1級以上/通訳実務経験3年以上(兼業可)
・定員:10名
・受講料:27,500円(税込み)※入学金不要

【開講日程】2023年2月19日(日), 2月26日(日), 3月5日(日), 3月12日(日)
      ※全4回
【開講時間】10:00~12:00(2時間)
【授業形式】オンライン(ZOOM)
【申込方法】申込書にご記入の上、cours@apefdapf.org までお申し込みください。
      APEF受講生の場合、申込書は不要です。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会
APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当 
〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F
TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157
E-mail:cours@apefdapf.org

2次試験当日の緊急連絡先について

1月22日(日)の仏検2次試験当日、緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。


【2次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 
受付時間:1月22日(日)9:00~16:00


・受験票が未着または紛失された方はヘルスチェックシートをこちらからダウンロードしてください。

試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。
 2次試験を欠席された方に対する来季の1次試験免除については、こちらをご覧ください。

・試験開催にかんする最新の情報、新型コロナウイルス感染等による欠席予定者・欠席者への対応については「2022年度秋季試験の開催について」のページでご案内しています。

2022年度秋季試験の開催について

秋季試験ポスター

公益財団法人フランス語教育振興協会では、引き続き新型コロナウイルス感染症への防止対策をとったうえで仏検の開催を準備しています。このページでは2022年度秋季試験の開催に関する情報を随時更新してお伝えします。(8月5日初掲、2023年1月10日更新)


試験日程と出願受付期間について(8/5初掲、10/17更新)

■ 試験日程: 1次試験  11月20日(日) 2次試験  1月22日(日)
■ 出願受付開始: 9月1日(木)
■ 出願締切: [願書郵送] 10月19日(水) [インターネット] 10月26日(水)

※当ホームページの 請求フォーム からお申し込みいただいた方には受験要項・願書を無料でお届けします(10月14日まで →今季の発送は終了しました )。

新型コロナウイルス感染症対策について(8/5初掲、12/19更新)

仏検開催にあたっての感染症防止対策は本年度春季と同様の形で行う予定ですが、随時更新する可能性もございます。最新版のご案内を当ページに掲載いたします。受験される方は出願の前に必ず内容をご確認ください。

「お願い」に記載された「ヘルスチェックシート」は、受験票の裏面に印刷されています。受験者にやむを得ず同伴される方や、当日までに受験票が未着の方は、下記のPDFファイルを印刷し、お名前をご記入ください。試験当日、来場前にヘルスチェックを行い、ご来場が可能な場合はチェックシートを会場にご持参ください。

pdf ヘルスチェックシート(12/19掲載・秋季2次試験向け)(pdfファイル)

新型コロナウイルス感染等により試験を欠席される/された方へ(11/7初掲、1/16更新)

新型コロナウイルスに感染した/濃厚接触者に認定されたために試験を欠席された方は、医師・医療機関等の発行する診断書等の客観的な資料、あるいはそれに相当するもの( 保健所から陽性者に送られるメール、厚生労働省の新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システムHER-SYSの療養証明書スクリーンショットでも可)をご提示いただければ、オンラインでの面接試験の実施や来季への振替を含めた対応を検討いたします。該当される方は仏検事務局までメールでご連絡ください。1月22日の2次試験を欠席される/された方への対応申請は1月24日(火)朝10:00まで受け付けます。

国内会場での受験地と試験会場について(8/26初掲、9/21更新)

全国各地の関係者の協力のもと、開催に向けて準備を進めておりますが、出願開始の時点では開催が未確定の受験地もございます。最新の情報は当ホームページ「 受験地/試験会場と実施級 」で随時お知らせいたします。

今季の 願書 印刷後に 051 秋田 」および「 282 西宮 」での開催が決定しました 。願書郵送での出願を希望される方は、願書の空欄部分にコードと受験地を手書きしてお使いください。インターネット出願では他の受験地と同様に選択できます。なお、別の受験地で出願済の方は、出願期間中であれば受験地の変更が可能です。インターネット出願ではマイページ→「申込内容の確認・変更」からお手続きください。願書を投函済みの方は仏検受付センターまでお電話、もしくは仏検事務局にメールでご連絡ください。(9/21更新)

国内会場の開催が中止された場合の対応について(8/5初掲)

コロナ禍による2020年度春季の中止を経て、再開した2020年度秋季以降、受験票でお知らせした会場はいずれも無事に試験の開催を終えております。しかしながら、今後の感染拡大の状況によって国や自治体、あるいは実施予定会場からの要請や指導があった場合には、一部もしくは全ての会場での開催中止を余儀なくされる可能性もございます。開催を中止した場合、出願された方には、返金ではなく次季試験への振り替えをご提案させていただく予定です。ご出願にあたってはこの点についてもご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

2次面接試験のオンラインでの実施について(9/12初掲)

仏検実行委員会では、2022年度秋季試験の特例として、以下に該当する方を対象に、Zoomによるオンラインでの面接試験(準1級・2級・準2級)を提供することを検討しています。実施の可否は個別に検討のうえお知らせしますので、ご希望の方は 出願の前に 仏検事務局までメールでご相談ください。なお、 ご相談の受付期限は9月15日(木)から10月13日(木)までの1ヶ月間 とし、それ以降はご対応いたしかねます。

(1) 2次試験実施日に日本国外に居住する(かつそのことを書面で証明できる)1次試験免除の有資格者もしくは1次試験合格後の2次試験オンライン受験希望者で、以下の条件のすべてを満たす方。

・仏検事務局が指定する試験実施日時(事前に告知した本試験日から変更される場合があります)に、身分証の提示による受験者の本人確認ができること
・適正な環境でオンライン面接試験が受けられるカメラ・マイクを備えたパソコン・タブレット等の機器(スマートフォンを除く)と、安定した通信環境を準備できること

(2) 日本国内に居住し、1次試験免除の有資格者もしくは1次試験合格後の2次試験オンライン受験希望者で、以下の条件のすべてを満たす方。

・居住する県で受験を希望する級の2次試験が開催されていないこと
・所属する企業・機関・大学・学校が県外への移動を禁じており、そのことを証明するものを出願時に提出できること
・仏検事務局が指定する試験実施日時(事前に告知した本試験日から変更される場合があります)に、身分証の提示による本人確認ができること
・適正な環境でオンライン面接試験が受けられるカメラ・マイクを備えたパソコン・タブレット等の機器(スマートフォンを除く)と、安定した通信環境を準備できること

パリ会場の開催中止について(8/5初掲)

コロナ禍と国際情勢の不安が続くなか、パリでの試験開催は実施およびその準備を安定的に行うことが依然として困難であると考えざるを得ません。誠に遺憾ながら パリ会場は2022年度秋季も開催を中止いたします 。 どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。なお、2023年度の開催有無については2023年2月末頃に決定し次第お知らせいたします。

2022年度 年末年始の休業期間についてのお知らせ

公益財団法人フランス語教育振興協会は、2022年12月28日(水)より新年1月5日(木)までを休業期間とさせていただきます。

仏検・翻訳・教育の各業務についてのご依頼・お問い合わせは1月6日(金)以降のご対応となりますことを予めご了承ください。

ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

通訳者養成コース<準備科>

2023年度通訳者養成コース<準備科>

■ レベルのめやすは仏検準1級 / DELF B2

動画を使った通訳練習 (仏→日) や、短文の翻訳練習 (日→仏) を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

■ 授業はすべてオンライン 

ZOOMを使用したオンライン授業です。授業日の1週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自準備をしてください。動画や翻訳など、講師により毎回様々なタイプの教材に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

■ 通訳基礎科へ進級

春学期15回、秋学期15回の合計30回の授業です。
(春学期のみ、秋学期のみの受講もできます。)
各学期末には期末テストを実施。講師の推薦を受けた成績優秀者は、次学期より通訳基礎科へ進級することができます。
準備科の教材と授業内容

講師紹介とおススメの学習法

受講生の声
過去の通訳準備科受講生から寄せられた、受講のきっかけや期末テスト対策、基礎科へ進級した感想など、さまざまな体験談を掲載しています。詳しくはこちらをクリック

通訳<準備科>無料体験授業終了しました
3/4(土)の体験授業は、定員に達したためお申込みを締め切らせていただきました。
ただいまキャンセル待ちで受け付けております。お席に空きが出ましたらご連絡差し上げますので、キャンセル待ちフォームにご入力のうえ、送信してください。

※お席に空きが出た場合のみ、3月3日(金) 18時までに、キャンセル待ちのお申込み順にメールでご連絡差し上げます。大変恐れ入りますが、お席に空きが出なかった場合はご連絡いたしません。


受講までの流れ

入学テスト免除
2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら

講座概要

・対象レベル:仏検2級・準1級/DELF B1・B2
・定員:15名
・授業料:115,500円(税込み)

2023年春学期 開講日程(予定)
【開講日程】毎週土曜日 全15回
 (1) 4月8日    (2) 4月15日  (3) 4月22日 (4) 5月6日 (5) 5月13日   (6) 5月20日
 (7) 5月27日  (8) 6月3日  (9) 6月10日  (10) 6月17日 (11) 6月24日  (12) 7月1日
 (13) 7月8日  (14) 7月15日 (15) 7月22日

【開講時間】10:00~12:00(2時間)
【授業形式】オンライン(ZOOM)
【申 込 受 付 期 間】2023年3月1日(水)~ 3月24日(金)
【授業料 納入期限】2023年3月29日(水)


● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会
APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当 
〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F
TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157
E-mail: cours@apefdapf.org

 

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1次試験当日の緊急連絡先について

11月20日の仏検1次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。


【1次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 
受付時間:11月20日(日)9:00~16:00


・受験票が未着または紛失された方はヘルスチェックシートをこちらからダウンロードしてください。
試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。
感染対策の一貫として今季も試験終了後の正解例の配付は行いません。正解例は試験当日11月20日(日)の20:00過ぎに当ホームページにて公開予定です。

仏検インターネット申込「マイページ」の一時停止について

仏検インターネット申込は、システムメンテナンスのため、
以下の期間中、各種お取り扱いを一時停止いたします。

※期間中は申込システムへのアクセスが不通となります。
※作業の進捗状況により、終了時間は前後する可能性がございます。


仏検インターネット申込 お取り扱い一時停止期間

対象 : インターネット申込システムへのログイン、
「マイページ」での各種操作

停止期間 : 2022年11月11日(金)AM 0:00 ~ 4:00

 

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほど、お願い申し上げます。  

第34回 並べかえ問題の攻略法(中級)

 中央大学教授 金澤 忠信

 

あたえられたいくつかの語を並べかえて文を完成させる問題は5級からありますが、並べかえる語の数は、5級では3語、4級では4語、3級では5語と、級があがるごとに1語ずつふえ、それだけ文が複雑になり、難易度もあがります。並べかえ問題は、一見簡単そうですが、実際には、並べかえる部分とその前後の部分にあるすべての単語それぞれの意味・用法と文中での機能(品詞)、そして文全体の構造がわからないと解けない、かなりむずかしい問題です。ある意味、フランス語の真の語彙力が試される問題と言っても過言ではありません。

3級の並べかえ問題(筆記[ 5 ])の平均得点率はおおよそ50%から70%のあいだを推移しています。すなわち、4問中2問か、3問できるかできないか、というところです。これを、確実に3問はでき、さらに、多少むずかしい問題があってもなんとか4問全部できるくらいのレベルに引きあげることができれば、おのずとほかの語彙問題や読解問題に対しても難なく対応できるようになるでしょう。

ここでは、過去数年間に出題された3級の並べかえ問題のうち、正答率が50%を下回る、比較的むずかしい問題を取り上げて、多くの受験者がどのポイントでつまずいているのか、どのように考えれば、またどのようなことを事前に知っていれば正解にたどりつけるのか、見ていきたいと思います。

                  

Il                 (       )                 notre présidente.

① avoir   ② confiance   ③ en   ④ mieux   ⑤ vaut   

(2021年度秋季・正答率21%)

並べかえ問題で最初にすべきことは、主語とそれに対応する活用した動詞を見つけることです。 ここでは主語 Il がすでに文頭に出ています。活用した動詞は、選択肢のなかでは ⑤ vaut しかありません。まずこれで文の構造のもっとも基本的な部分が確定します。これに ④ mieux をつなげると、〈Il vaut mieux+不定詞〉「〜したほうがよい」という非人称構文ができます。この構文は『仏検公式基本語辞典』の valoir「価値がある」の項に載っています。不定詞は ① avoir があります。これを、残った選択肢 ② confiance、 ③ en とまとめると、〈avoir confiance en+人〉「(人を)信頼する」という熟語になります。これも『公式基本語辞典』のconfiance「信頼、信用」の項に、Nous avons confiance en lui.「私たちは彼を信頼しています」という例文があります。以上から、Il vaut mieux (avoirconfiance en notre présidente.「私たちの大統領(議長、社長)を信じたほうがいいですよ」という文が完成します。この問題は〈Il vaut mieux+不定詞〉と〈avoir confiance en+人〉という2つの定型表現を組み合わせるのがポイントと言えますが、ちょうど両者の重なる部分が3番目の空欄にあたるので、どちらか一方でもうろ覚えだと、おそらく正解にはたどりつけません。(『2022年度版3級・4級・5級仏検公式ガイドブック』参照)    

    
   

Mon frère                 (       )                 moi.

① autant   ② de   ③ lit   ④ livres   ⑤ que   

(2019年度秋季・正答率36%)

文頭の Mon frère が主語だとすると、対応する活用した動詞は、選択肢のなかでは ③ lit があります。lit は「ベッド」を表わす男性名詞でもありますが、ほかに動詞になりうるものは見当たりませんので、これを動詞として用いることになります。意味的にも、③ lit「読む」と ④ livres「本」は親和性があります。さて、この問題のもっとも重要なポイントは、① autant の用法にあります。これは〈autant de+名詞 que+比較の対象〉「(比較の対象)と同じ数・量の〜」という同等比較の定型表現で用いられます。フランス語の教科書・参考書の類では、「比較級」のところで出てくるはずなのですが、同じ同等比較の〈aussi+形容詞/副詞 que+比較の対象〉「(比較の対象)と同じくらい〜」とくらべると、見落とされがちのようです。それがこの正答率に反映しているのでしょう。ちなみに、比較の対象をみちびく que のあとの人称代名詞は強勢形になります。ここでは moi が空欄の外に出ていますが、この要素もふくめて問われることがありますので、しっかり覚えておきましょう。文を完成させると、Mon frère lit autant (de) livres que moi.「私の兄/弟は私と同じ数の本を読む」となります。

  

Il mange                 (       )                .

① fois   ② nous   ③ plus   ④ que   ⑤ trois

(2018年度秋季・正答率30%)

選択肢を見ると、③ plus と ④ que がありますので、これも比較の表現だろうということはすぐわかるはずです。ただし、plus のあとにくるはずの形容詞あるいは副詞が見当たりませんので、この  plus は副詞 beaucoup がそのまま比較級になったものだと気づく必要があります(文の原形は Il mange beaucoup.「彼はたくさん食べる」)。比較の対象は、すぐ上で見たように、人称代名詞の強勢形である ② nous です。nous と vous は主語、直接目的補語、間接目的補語、強勢形がすべて同じ形なので、どの役割を担っているかについては、文の構造のなかで判断しなければなりません。あとは ① fois と ⑤ trois が残っていますが、これは trois fois「3回、3倍」とするしかないでしょう。これらをまとめて文を完成させると、Il mange trois fois (plus) que nous.「彼は私たちより3倍多く食べる」となります。これとほぼ同じ例文が、「[比較級の前で]…倍」という説明とともに『仏検公式基本語辞典』の fois の項に載っています。比較の表現でのこの fois の用法をしっかり身につけましょう。また、beaucoup の優等比較、同等比較、劣等比較は、それぞれ plus、autant、 moins であることも覚えておきましょう。名詞がつづく場合は、〈beaucoup de+名詞〉と同様、〈plus de+名詞〉、〈autant de+名詞〉、〈moins de+名詞〉となります。

   

Son                 (       )                 ?

① couleur   ② de   ③ est   ④ quelle   ⑤ vélo

(2018年度秋季・正答率44%)

文頭の Son は所有形容詞で、男性・単数の名詞と、母音または無音の h で始まる女性・単数の名詞につきます。選択肢に名詞は2つありますが、① couleur「色」は子音で始まる女性名詞ですので、⑤ vélo「自転車」が最初の空欄に入ることになります。① couleur は同じ女性・単数の疑問形容詞 ④ quelle と組み合わせます。この問題を解くポイントは、ずばり… est de quelle couleur ?「〜は何色か」という表現を知っているかどうかです。もう少し文法的な説明をすることもできるのですが、3級の段階では、とりあえず être de quelle couleur ? を定型表現として覚えたほうが手っ取り早いでしょう(『仏検公式基本語辞典』、couleur「色」の項参照)。この表現を知らなかった受験者は、おそらく de の置き場所に苦慮したのではないでしょうか。完成文は Son vélo est (de) quelle couleur ?「彼/彼女の自転車は何色ですか」となります。 

                

並べかえ問題では、基本的に主語とそれに対応する活用した動詞を見つけることが最優先課題ではあるのですが、フランス語には、〈voilà+名詞〉や〈merci de+不定詞〉など、主語も活用した動詞もない特有の構文があります。また、命令文では主語が落ちたり、補語人称代名詞の位置が変わったりします。基本的な事柄を問う問題にせよ、例外的な事柄を問う問題にせよ、解答に際しては、ひとつひとつの単語の意味(というか日本語訳)だけでなく、用法・機能、熟語・定型表現、取りうる構文などの知識も必要になります。日ごろから、辞典・辞書をひくときに、ちらっと見るだけでなく、説明や例文もふくめしっかり読むことが「学習のツボ」です。

仏検インターネット申込 決済システムの一時停止について

仏検インターネット申込では、システムメンテナンスのため、クレジットカードおよびコンビニ決済での検定料納入のお取り扱いにおいて下記の期間中に停止ないしエラーが発生する可能性がございます。該当された方は恐れ入りますが下記の時間を避けて再度お手続きください。なお、作業の進捗状況により、終了時間は前後する可能性がございます。(10月17日更新)


仏検インターネット申込 決済システム 一部停止期間


2022年10月19日(水) 午前0:30~0:45 および 5:30~6:00
対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「三井住友カード」の一部をお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

2022年10月21日(金) 午前2:00~5:00
対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「VISA」のクレジットカードをお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

2022年10月24日(月) 午前0:00~2:00

対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「トヨタファイナンス」のクレジットカードをお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

ご不便をおかけいたしますが、安全な決済システムの運用のため、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人 フランス語教育振興協会
仏検事務局

 

彩りを与えてくれるフランス語

2021年秋季5級合格
吉田 梨花
学生(大分大学)・大分県

2021年の春、ある本を読んでいると“Je ne sais pas.”という文がでてきました。 日本語訳で「知らないわ。」と説明してあったのですが、この文の成り立ちを知りたいと思いフランス語の勉強を始めることにしました。なお、海外留学経験やフランス語学習歴も全くなかったのでゼロからのスタートでした。

nk_ceremonie

早速参考書を買い、新たな世界が広がる喜びを感じました。主に公式テキストやテレビ番組などを参考にして基本的な文法の習得に努めました。最初はなかなか覚えることができませんでしたが、メモ帳に例文を書いて暗記するなど工夫しました。そのおかげで少しずつフランス語の感覚を身につけることができるようになったと思います。単語に関しては仏検公式基本語辞典を何度も繰り返し、それでも覚えられない単語は単語帳を作りました。

また、早い段階で過去問の学習も行いました。最初は、「筆記もままならないのにリスニングなんてハードルが高すぎる。どうにかしなければ。」と感じました。初心者なので仕方がないのですが、いざ試験に挑戦するとなればそんなことを言ってはいられません。そこで、リスニング問題を何度も繰り返しました。また普段からスマートフォンでフランス語の音楽を流し耳が慣れるように努めました。おかげで、試験でもキーとなる微細な発音(contentとcontente など)も判別をつけられるレベルに到達することができました。

結果、半年の学習期間で満点という成績で合格することができ、自分の勉強法は間違っていなかったと思えました。また成績優秀者に選んでいただき大変光栄に思います。応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

最後に、フランス語の勉強を始めてよかったと思うことは、巷に溢れているフランス語に気付けるようになったことです。それだけで、普段の生活に彩りが出てきたように感じます。今回の結果を次につなげ、光り輝くフランス語の世界にさらに浸かっていきたいです。






過去問題サンプル(2011年度)

2011年度(1級は春季、準1~5級は秋季)の実施問題をご紹介しています。
問題形式の確認やレベルチェックにご活用ください。
最新の試験問題は『仏検公式ガイドブック』で詳しい解説と共にご覧いただけます。

準2級 2011年度実施問題

1次試験

pdficon_large 準2級 筆記試験問題冊子
pdficon_large 準2級 聞き取り試験問題冊子 pdficon_large 準2級 書き取り試験注意事項

準2級 書き取り試験(ふつうの速さ)

準2級 書き取り試験(ポーズ入り)

準2級 聞き取り試験[1] 会話

準2級 聞き取り試験[1] 質問文

準2級 聞き取り試験[2] 話

準2級 聞き取り試験[2] 内容について述べた文


pdficon_large 準2級 正解例と吹き込み原稿

2次試験

※2次試験方法の案内(別画面で表示)

問題[A]

pdficon_large準2級 2次試験問題カード[A]

問題 [A] イラストカード 本文の音読
問題 [A] 質問1
問題 [A] 質問2
問題 [A] 質問3
問題 [A] 質問4
問題 [A] 質問5

pdficon_large問題[A] 質問と正解例

問題[B]

pdficon_large準2級 2次試験問題カード[B]

問題 [B] イラストカード 本文の音読
問題 [B] 質問1
問題 [B] 質問2
問題 [B] 質問3
問題 [B] 質問4
問題 [B] 質問5

pdficon_large問題[B] 質問と正解例

東北大学と仏検

深井 陽介(東北大学 高度教養教育・学生支援機構 准教授)


東北大学 私は2017年4月に東北大学高度教養教育・学生支援機構(以下「機構」と省略)に赴任しました。機構は外国語教育を含む全学教育を担っている部局で、川内北キャンパスを中心に授業を行っています。現在、機構のフランス語の専任教員は私を含めて2名ですが、実際の授業は本学国際文化研究科、文学研究科の先生方をはじめ、非常勤講師の先生方にも担当して頂いています。

東北大学のフランス語の授業は非常に自由で、例えば1年生の授業の場合、週2コマをペアで担当することになっていますが、内容は会話中心1コマ、文法中心1コマと決まっているだけで、教科書も教育方法も教員の裁量に任せられます。現在、私は学部生の授業を中心に6コマの授業を担当しており、1年生の授業ではゲーミフィケ―ションを応用した自著『政宗伝』(三修社)をベースとした反転授業、2年生では小松祐子先生の『フランコフォニーへの旅』(駿河台出版社)をベースとした聞き取りとインタラクション中心の授業、3年生以上ではテレビ・ラジオなどのニュースの聞き取り・ディスカッションや、スイス、ローザンヌ大学との共同映画プロジェクト、昨年度より始まった「日本におけるゴンクール賞」の読書会などを中心に授業を進めています。

東北大学には優秀な学生が沢山いますが、赴任当初はフランス語をはじめとする初修外国語に対する学習のモチベーションが低いように感じました。というのも、教養教育にあたる全学教育を終えると、文系学部の学生は隣の川内南キャンパス、理系学生は青葉山キャンパスなどに移動し、学部の授業・研究が生活の中心になっていくからです。多くの学生にとって外国語の授業はいわば「本業」の前の「通過点」で、仕方なしにやっている雰囲気も感じられました。また、入学当初はモチベーションが高い学生でも、2年生の後半ごろになるとモチベーションが下がり、学習時間が減少していく傾向にありました。実際、学生生活に慣れていくと、部活動やサークル、アルバイトなどに熱を上げ、地道な努力が必要な外国語学習を継続しようという学生は減っていきます。

このような現状を打開する為、学習意欲の向上と維持を目的として、仏検を活用させて頂くことにしました。私は、既に前任校の東海大学時代より、当時お世話になっていた惟村宣明先生と共に仏検を積極的に活用してきました。学生に対して身近な目標を明確に示すことで、学生のやる気が増すことは経験的に分かっていましたので、まずは自分の授業を受講する学生に仏検の受験を勧めました。また、東北大学の先生方とも話し合い、仏検に合格することによって成績に加点することも認めて頂きました。例えば私の担当する「基礎フランス語Ⅱ(1年生の後期の授業)」では、5級に合格すると5点、4級で10点、3級で15点を加点します。こうすることにより、仏検の受験者数が飛躍的に増加するとともに、以前より意欲を持ってフランス語学習に励む学生が増えてきました。また、私の授業では到達すべき目標と達成期間を明確に定めるようにしました。例えば、1年生の11月に受験する4級では80点以上取ることを目標にします。続く2年次の6月では3級、11月では準2級に合格することが目標です。こうすることで、2年次終了までにフランス語を学ぶ学生の多くが準2級を取得するようになり、現在では文系はもちろん、理系の学生でも2年次の6月(つまり学習開始から1年3か月ほど)で準2級に合格する学生が多数出るようになりました。

東北大学におけるもう一つの改革が、学部の垣根を取っ払い、意欲のある学生が集まって、高学年まで外国語を集中的に学ぶプログラムを構築することです。まずは、本学文学研究科の阿部宏先生にご相談し、フランス語学習に意欲的な学生を対象とした「展開フランス語(検定・留学向け)」というクラスを開講しました。そして、本年度からは、全学教育カリキュラム改革に伴い、「東北大学プルリリンガル・スタディーズ(TUPluS)」という新しいプログラムが創設されました。本プログラムは東北大学が現代社会における新たな課題に挑戦する「挑創プログラム」の1つであり、初修外国語を集中的に学習するプログラムです。12単位で認定される「スタンダード」の他、「アドヴァンスト」、「エキスパート」の3つのコースがあり、文・教育・法・経済・理・工・農学部に属する25名の一期生と共に4月にスタートしました。今後、仏検の受験はもちろんのこと、フランス語圏に留学する学生を増やし、学内外の様々なイベントにも参加し、プログラムのブランド化を図っていく予定です。こうすることで、学生の就職や進学の際にアピールするポイントが増え、彼らの将来に少しでも役立つのではないかと考えています。現に私と共にフランス語を学んでくれた学生は、フランス語の学習とそれに関わる様々な活動を面接でアピールし、数多くの一流企業から内定を取ってきてくれています。研究室にやってくる学生からそのような報告を受けると、私も教員として非常に嬉しく、励みになります。

仏検は日本の学習者を対象とする唯一のフランス語の資格試験です。受験することで、全国の受験者と比較することもできますし、学内の他のクラスとの比較することも可能になり、教育上の戦略も立てやすくなりました。フランス語の授業内容や方法が自由であっても、仏検という共通の評価基準があるお陰で、学生も教員も明確な目標を持ち、達成した時の喜びを共に分かち合うことができるのではないかと思います。

コロナ禍で弁論大会が中止になったり、留学が困難になったりする中で、仏検は今まで以上に大切な存在になりました。有難いことに、東北大学のフランス語履修者、仏検受験者は右肩上がりで増加し続けています。就任当初219名だったフランス語履修者は今年度369名まで増え、2016年度、僅か年間15名だった仏検受験者は、2021度では239名まで増加し、合格者も2級9名、準2級7名、3級36名、4級120名まで増えました。22年度春季の受験者も過去最高を更新しています。また昨年度は2級を受験した文学部の赤城みうさんが文部科学大臣賞を受賞しました。今後もこのような発展を維持できるように学生と共に頑張っていきたいと思います。

2018年より初修外国語の履修希望を取りはじめましたが、フランス語の受講希望者は増加傾向にあります。 履修配属者数も2016年から2022年で約1.6倍増加しました。

 

 

おパリなシテデザール生活の回憶

齊藤 一也(ピアニスト)

2011年9月。パリCDG空港に降り立ち、フルサイズのスーツケース2個と大きなリュックを抱え、右も左もろくに分からぬ状態でありながらRER B線とピンクのメトロ7番線を乗り継ぎ、Pont Marieの駅に辿り着きました。Pont Marieの駅にはエレベーターがなく、長距離フライトで疲れた体と緊張の頭でフラフラになりながらも、その大荷物を地上まで運び上げた時の達成感たるや、日本ではなかなか味わえない感覚です。

シテデザールに到着したのは深夜だったためアクイユには誰もおらず、不安の隠せないままに蚊の鳴くような声でインターホン越しから「ジュ…ジュマペールカズヤ」と言うと、奥からガタイの良いおじさんが出てきて、眠そうな目を擦りながら部屋まで案内してくれました。少ない会話ながら現地のフランス人とフランス語での会話はほぼ初めてでしたし、果たしてどのような部屋なのかと不安と緊張が止まりませんでしたが、案内された部屋に入ると、想像していた以上に息を呑むほど素晴らしい光景が飛び込んできました。そして、その衝撃と共にとある記憶が蘇ります。

…2005年、高校1年生のときに、僕のピアノの師匠である秦はるひ先生がご主催されたパリでのピアノ講習会に参加するために人生で初めてパリを訪れました。春なのに空はとても暗く、様々な人種の方々が行き交い、まるでリアル映画の世界。グルグル回るやたらいい匂いのする肉の塊(ケバブ)や、メトロに乗ってきては突然陽気な音楽を奏でるミュージシャンたち。理解できない言葉の数々や、日本ではあまり聞かないノキアの着信音。ゴミや落書きにまみれた路地や、路上にはなぜか便器が捨てられていたりと、自分の知る“花の都パリ”のイメージとはだいぶかけ離れたものでした。久しぶりに晴れた日にチュイルリー公園を散歩していると黒人のお兄さんたちがやってきて、なにやら手首にカラフルな紐(ミサンガ)をかけられ、プレゼントなのかと思いきや、財布からお金をスラれたこともありました(この時たまたまユーロ札を持っていなくて、なぜか財布に入っていたのは千円札が1枚だけ。「これは日本の1000ユーロだ」と言うと、彼らは喜んで持っていきましたが…)。

そんなパリのあれこれに疲弊しつつ、少しはパリの雰囲気にゆったり浸りながら練習にも集中したいと思っていた時でした。受講生が空き時間に練習するために、ピアノが弾けるお部屋を現地の留学生にお借りしていたのですが、その時訪れたひとつのお部屋に衝撃を受けたのです。セーヌ側が真横を流れ、窓から大きなノートルダム寺院が見え、まさにこれぞ「ザ・パリ」といった場所で、こんな環境に身を置いて勉強できたらどれだけ幸せな毎日だろうと、妄想を重ねました(景色に見惚れ、逆に練習に気が入らないまま、その後のレッスンではボロボロだった記憶もあります)…。

6年前にその衝撃を受けた場所こそが、今自分がパリ暮らしを始めようとしているシテデザールでした。朝起きて、カーテンを開けるとその景色の素晴らしさに改めて圧倒されました。ここぞパリと言わんばかりの歴史的建造物が丸々目視できる南向きの5階の一番景色の良い部屋で、目の前にはサン=ルイ島(ピアノを弾く身からすればサン=ルイ島はショパンゆかりのランベール館があるところで、ショパンが近所を往来していたと考えるだけで胸がときめきます)やシテ島のノートルダム寺院やコンシェルジュリー、遠くにはパンテオンやエッフェル塔も見えます。さらに、最上階である5階にだけはバルコンがあり、自由に外に出ることができます。早速、最寄りにあったサン=ルイ島のブーランジュリーでクロワッサンを調達し、コーヒーを沸かし、そのバター香るクロワッサンをカフェとパリの新鮮な空気と共に味わう、パリ生活初日の朝のシテデザールでの贅沢なひとときの思い出です。

このシテデザールの景色の良さは、フランス人にも定評があり、パリ音楽院の寮としても何部屋か確保されているものの、常に満室という人気ぶり。北向きと南向きの部屋があるのですが、北向きの部屋はあまり景色がよくないのに対して、南向きの部屋は先述のような景色ゆえに圧倒的人気で、北側に住む友達がうちに来た際は « Je t’envie !! » と口々に嫉妬していました。僕のパリ時代の師匠であるミシェル・ダルベルト先生もレッスンの時、「一也の住むシテデザールはとても好環境だと聞いたんだがね、次の試験終わりの門下フェットを、綺麗な夜景を見ながら一也の部屋でやらないか?」と提案され、まだ出来るかどうか分からないのに、先生がワインの瓶を沢山抱えてシテデザールに内見に来たことがありました。 ダルベルト先生は景色は勿論、タバコや葉巻が吸えるからかバルコンがあることをとても気に入られていました(フェットに集まる人数を鑑みると、少し部屋が狭いと断念せざるを得ず、実現には至りませんでしたが、実際隣室のフランス人たちも頻繁にフェットをしていましたし、酔っ払ってバルコンを裸足でトボトボ歩いている姿もよく目にしました)。

僕は何よりもこのシテデザールの窓から臨むパリの表情豊かな空が好きでした。特に夕焼けの美しさは筆舌に尽くし難く、日によって季節によって、まるで違う表情をありありと見せてくれるのです。この空を見ながら、フォーレやラヴェルの描いたモノトーンな色彩の世界感や、ショパンやリストの芸術の源である繊細なノスタルジーを毎日のように感じ得ては、ピアノの演奏に反映させることを大切にしてきました。

そもそもパリでピアノを弾ける物件を探すことは、そうそう容易ではありません。なんせ、日本のように防音加工を施した音楽マンションもなく、通常であれば、まずはその家探し(しかも楽器を弾けるという条件)に苦労するところから始まるのです。やむなく普通のアパルトマンに暮らしていても、みんな音の苦情のトラブルには散々苦労させられると耳にしていました。そんな中、シテデザールという芸術家のためのオアシスのような住居があると、僕にフランス語をご教授くださった稲葉延子先生にご紹介をいただき、幸運なことに入居の運びとなったこと、どれだけ幸先の良いことだったでしょう(…もしかしたら読者の皆様の中にはピアノを弾くなんて、なんてロマンティックだろうとか、ピアノの音が聞こえてくるくらいであれば多少の我慢はできると思われる方もいらっしゃるでしょう。音大生やピアニストの練習を聞くとその感覚は覆ります。実際には、5〜6時間ひたすら音階の反復練習をしたり、良い和音を鳴らすための練習として何度も何度もフルパワーでピアノを鳴らしたりと、かなり聴いている側からするとストレスが溜まります。ピアニストである自分でさえも、他人の練習をずっと耳にしていると、イライラすることも多々あるくらいです…)。実際、入居中はどれだけ練習しても苦情等のトラブルには一切巻き込まれず、ピアノを自由に弾けることが保証されている環境に心から安心して生活を送ることができました。

入居当初はピアノがまだ部屋に置いてありませんでした。ピアニストとしてピアノ抜きの生活は練習が出来ない上、精神的な不安も常に付きまといます。しかし、シテデザールにはなんと地下に練習室があり、その練習室を破格の値段で借りることができるのです。そこで、最初の1〜2週間は練習問題を凌ぐことができました。やがて、学校から無料でピアノを借りられることとなり、自分の部屋にもついにピアノを置くことができ、そこからはまるで天国のような生活です。家賃もすこぶる安く(僕の住んでた時期は月々395ユーロくらい、光熱費は無料)、この条件でこの環境は、パリでは通常あり得ません。生活必需品も、必要最低限の家具や食器などは揃っていたので、すぐに生活の基盤はできました。1口しかない電気コンロだけは古くポンコツで、毎回鍋のお湯を沸かすのに15分くらいはかかるような代物でしたが、電気ケトルを買ってからはその問題もすぐに解消されました。

2年間のシテデザール生活でしたが、パリ留学生活の原点となった大変思い出深い大切な場所です。素晴らしいアーティストである隣人たちに囲まれ、同じ学校の音楽友達(その中には2015年のショパンコンクールで見事優勝したチョ・ソンジン君もいました)にも色々と助けられたり、お互いの練習に刺激を受けながら過ごせた環境はとても恵まれていたと思います。また、美術の人たちは、自分の住んでいる部屋をアトリエとして自由に公開していたりして、音楽家以外の芸術仲間を増やすこともできますし、様々な観点からお互い芸術についての理解を深め合えることができるのは大きなメリットだと思います。また、地下でも定期的に展覧会が催されており、住人以外でも自由に観覧することができるほか、Auditoriumではコンサートも開催されており、音楽家たちは有志で演奏する事ができます。 「国際芸術都市」ならではのコンセプトを、ここまで具現化できていることは本当に素晴らしいことだと思いました。 『ゲンズブールと女たち(2010)』 というフランス映画の中の描写で知ったのですが、あの有名なセルジュ・ゲンスブールもここに数年間住んでたようです。実際のロケ地にシテデザールが使われており、ブリジット・バルドーと共に、ピアノを弾きながら「ボニーとクライド」を歌うシーンがとても印象的でした。こうした歴史的な芸術家たちも、このシテデザールの環境に心酔しながら数々の名作を生み出していたのだと思うと、本当に感慨深く、自分自身も同じ環境に身を置けたことをとても誇りに思います。

僕は6年に渡るパリ留学と3年間のベルリン留学を経て日本に完全帰国し、現在はピアニストとして各方面で活動しています。今年10月13日には銀座王子ホールにて、ニューアルバム 『The Passion』 リリース記念のリサイタルを行います。僕が毎回パリの秋の空を思い浮かべながら心を込めて演奏しているフォーレの「ノクターン第6番」や、珠玉の幻想美を誇るリストの「ペトラルカのソネット」などの作品を演奏します。

最後になりますが、このシテデザールでの生活環境を与えてくださったAPEFの関係者の皆様に、この場をお借りして心からの感謝を申し上げます。そして、この感謝の想いをこれからも音楽を通して、皆様にお届けしたいと思う限りです。

 

  • 【齊藤一也 プロフィール】
    山梨県生まれ。東京藝大附属高、同大学卒業後、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学を最優秀で卒業。2021年6月に デビュー・アルバム『une journée ユヌ・ジュルネ』 をリリースし、BT収録曲 《ショパンの「小犬のワルツ」による即興曲―ネコ好きのための―》がミューズ・プレスより出版 される。東京音楽コンクール最高位、日本音楽コンクール第2位及び三宅賞・岩谷賞。カンピジョス、第7回マッサローザ国際ピアノコンクール優勝。ロン・ティボー国際、サンタンデール国際コンクールファイナリスト、アルトゥールシュナーベルコンクール最高位及びスタインウェイ賞。これまでに秦はるひ、ミシェル・ダルベルト、ビョルン・レーマンの各氏に師事。今秋10月19日2ndアルバム『The Passion』がアールアンフィニレーベルよりリリース予定。■ HP ■ https://www.kazuyasaito-pianist.com/
  • ♫ CD
    齊藤一也デビューアルバム『une journée ユヌ・ジュルネ』
    ▶ バッハから佐藤眞まで、時代も国も異なる10曲を収録したピアニスト齊藤一也による渾身のデビュー・アルバム!
    https://unejournee.official.ec/items/59601382

    ♫ 楽譜
    齊藤一也作曲『ショパンの「小犬のワルツ」による即興曲 ― ネコ好きのための ―』
    ▶ ショパンの「小犬のワルツ」と誰もが一度は耳にしたことがある「猫ふんじゃった」が見事な融合を果たします。「小犬のワルツ」の持つ気品さはそのままに、カプリッチョ的な性格と即興的な要素をふんだんに取り入れ、アンコールピースとしても大いに盛り上がるような工夫が凝らされています。
    https://muse-press.com/product/mp05801/
  •  

 

パリ国際芸術都市(Cité internationale des Arts)は、フランス文化省とパリ市によって1957年に設立された財団で、1965年完成のアトリエ兼宿泊施設に毎年世界各国からの芸術家を受け入れています。APEFは前身「日仏文化センター」が芸術都市理事会と交わした契約に基づき2つの個室の推薦権を保有しており、1975年から2021年3月まで毎年入居者を推薦してきました。コロナ禍で中断した入居者推薦を再開するにあたり、2011年から2年間アトリエに滞在し研鑽を積まれたピアニスト・斎藤一也さんにエッセーをお寄せいただきました。

 

第33回 フランス語で伝える−初めての2次試験(準2級)

 慶應義塾大学准教授 中川 真知子

  

人には学習タイプというものがあるそうです。視覚から吸収するのが得意な人、聴覚が優位な人・・・。さらに語学教師の肌感覚でいうと、外国語を学ぶ現場では「きっちりさん」と「おおらかさん」に分かれるように思います。「きっちりさん」は正確に積み上げていくのが得意で、「おおらかさん」は間違いをおそれずに堂々と発信できます。どちらも得がたい強みです。ことフランス語で表現するという段になると、「きっちりさん」は大胆に、「おおらかさん」は細やかに伝えることを意識すれば鬼に金棒ではないでしょうか。

日本語環境で生活している場合には、教室や独学で学んだフランス語を使って、はじめて会う人と意思疎通をはかるという機会は、どこにでも転がっているわけではありません。その意味で仏検の2次試験(面接)は、格好の腕試しの場となるでしょう。

とはいえそこは試験ですから、十分に実力を発揮できるよう、準備することは必須です。「2次試験方法の案内」で試験の実施形式を確認してみると、試験内容はフランス語の文の「音読」と、文およびイラストに関する「質疑応答」とで構成されるとのこと。具体的にはどのような内容なのでしょうか。2021年度秋季試験で実施された問題をのぞいてみましょう。

                

印刷された文章

Chaque week-end, Cécile va chez ses parents. Ceux-ci habitent à la campagne depuis trois ans, et cultivent des légumes pour les manger. Cécile est très contente de travailler dans les champs avec eux.

和訳

毎週末、セシルは両親の家に行きます。セシルの両親は3年前から田舎に住んでおり、野菜を栽培して(自分たちで)食べています。両親と畑仕事ができて、セシルはとてもうれしく思っています。

イラスト

庭。若い女性とその両親(らしき男女)がテーブルを囲み、ワイングラスをかたむけている。テーブルの下には犬が1匹。家のかたわらには木が2本ある。太陽が輝いている。

(実際のイラストは、『2022年度版2級・準2級仏検公式ガイドブック』でご覧いただけます)


  
     

まずは音読の注意点です。

リエゾン、アンシェヌマンをする箇所はないでしょうか。この文では2文目の « trois ans » がリエゾン必須でしたね。さらに最後の文の « avec eux » もなめらかに発音する必要があります。また発音しない部分もチェックしましょう。動詞 « habitent »、« cultivent » の語尾 « ent » は主語が複数であるというマークで、発音はしないのでした。さらに実際に声に出したときに戸惑うことのないよう、意味のかたまりに目星をつけておくのも有意義だと思います。たとえば2文目であれば、« Ceux-ci habitent à la campagne / depuis trois ans, / et cultivent des légumes / pour les manger » というかたまりを意識して、意味とリズムとをとることができます。

黙読する1分間を有効に使い、以上の点を確認しておくとよいでしょう。『2022年度版2級・準2級仏検公式ガイドブック』には、「おちついて」「リラックスして、かつ明瞭な声で」読むようにというアドバイスがあります(282頁)。1分間で細部にまで注意をはらったあとには、思い切って読み上げましょう。

        

つづいて質問と答えです。

『2022年度版2級・準2級仏検公式ガイドブック』によると答えは「原則として、主語と動詞をふくむ完全なフランス語の文」にするそうです(282頁)。ただ大意を述べるだけでなく、正確に構成して伝える能力を身につけるという出題意図があるようなので、ここはきっちりおさえておきたいところです。

質問5つのうち、文章について2問、イラストについて3問が問われるとのことです。いずれも質問の要点 ( qui, que, quand, pourquoi, où, comment, combien ) を外さぬように、集中してききとりましょう。

Question 1 : Chaque week-end, chez qui va Cécile ?

(和訳)毎週末、セシルはだれの家に行きますか。

« chez qui » がききとれたら、1文目に対する質問だと分かります。対応するのは « Cécile va chez ses parents » ですが、面接官が発する質問ですでに « Cécile » が出てきているので、Cécile を繰り返さないように、対応する代名詞すなわち « elle » に変えましょう。« (Chaque week-end), elle va chez ses parents. » が正解です。

Question 2 : Depuis quand les parents de Cécile habitent-ils à la campagne ?

(和訳)セシルの両親は、いつから田舎に住んでいますか。

« Depuis quand » と問われているので、 2文目に対する質問です。本文では « Ceux-ci habitent à la campagne depuis trois ans » とあります。これをこのまま読んでしまいたくなりますが、またも代名詞に要注意です。本文中の « Ceux-ci » はあくまでもその文の直前にある « ses parents » を指して、文章のなかで使われています。それに対して私たちはいま、面接官が発した « les parents de Cécile » に関する問いに、答えを返すことを求められており、このような場合に « ceux-ci » はふさわしくありません(そもそも質問文のなかでも、セシルの両親は « ils » で言い換えられていますね)。したがってふさわしい代名詞は « ils » となります。« Ils habitent à la campagne depuis trois ans. » と答えましょう。ちなみに « à la campagne » を繰り返さないよう、« Ils y habitent depuis trois ans. » としてもOKです。(ただし問いの主眼がそこにはないので、こんがらがりそうだったら、そこは無理をしなくても大丈夫だと思います。) « Ils habitent », « Ils y habitent »、いずれも « Ils » のあとのリエゾンをお忘れなく。

Question 3 : est-ce que le chien dort ?

(和訳)犬はどこで眠っていますか。

イラストの質問に入りました。犬はテーブルの下にいます。「完全な文」にするので、« Il dort sous la table. » となります。

Question 4 : Qu’est-ce que ces gens vont boire ?

(和訳)この人たちは、何を飲もうとしているところですか。

« ces gens » とはイラスト上の3名を指します。« gens ジャン » は音と文字で印象が違いますが、発音して練習しましょう。ワインを飲もうとしていますから、« Ils vont boire du vin. » となります。

Question 5 : Combien d’arbres y a-t-il à côté de la maison ?

(和訳)家のよこには、木が何本ありますか。

家のよこには木が2本あります。« Il y a deux arbres. » あるいは中性代名詞 en をつかって、« Il y en a deux. » と言ってもよいでしょう。しつこいようですが、« deux arbres »、« Il y en a » のリエゾンが何も見なくても自然にでてくるように、口頭で練習しておいてください。

                

いかがでしたか?

文章の音読、質問の聞き取り・答え方は、準備のしがいがありますね。過去問を複数こなすのが対策の鍵となりそうです。

いうまでもなく、現実の場面のコミュニケーションが、こんな風に型どおりにいくことはないでしょう。それでもまずは「聞かれたことに答える」という面接の基本は、コミュニケーションの基本でもあると思います。フランス語で表現する場を、細やかに大胆に、楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

終わりのない旅

2021年度秋季準1級合格
小牧 眞子
学生(立教大学)・埼玉県

高校1年生から始めたフランス語の学習は今年で7年目になります。これまでの6年間、フランス語は私に数えきれない素敵な出会いをもたらしてくれました。

高校時代に訪れたフランス語圏のニューカレドニアで出会った友人たちとは、5年が経った現在も頻繁に連絡を取り合っています。彼ら/彼女らとコミュニケーションを取り続けるうちに、会話において自然な言い回しやよく使われる表現を少しずつ覚えていきました。また大学では、フランス語で書かれた記事を読んだり、フランス語で論評を書いたりする授業の積極的な履修を通して、書き言葉に好まれるフォーマルなフランス語を学びました。熱心な先生方のご指導には、心から感謝しています。

外国語の学習において私が大切だと思うことは、「盗む」ことです。生の言語に触れ、出会ったなかから気に入った表現を自分のものにしていくことで、場面ごとに相応しい言葉を選んで使えるようになると考えています。

また外国語を学ぶことの楽しさは、その言語が、話される国や地域の文化と切り離せないところにもあります。つまり、新しい言語を学ぶことは、異なる価値観に触れる機会でもあるわけです。それは自分に、それまでになかった新しいものの見方や考え方をもたらしてくれます。これまでを振り返ると、改めて自分が非常に恵まれた環境でフランス語を学べていたことに気づきます。

当然、フランス語の学習を続けるなかで期待するような伸びが感じられず、苦しい思いをした時期がこれまでに何度もありました。でもそれは、自分がフランス語と真剣に向き合っていたがゆえの悩みでもあった、と今は思います。 真面目に勉強しているからこそ次から次へとわからないことにぶつかっていく。それが苦しくて必死になって勉強を続けることで力が伸びていく。その繰り返しだ、といつか高校時代の恩師に教わりました。

フランス語検定準1級の合格という目標もまた、フランス語学習のモチベーションを高く保つことに繋がりました。 受検にあたっては、書店にて『完全予想仏検準1級』の「筆記問題編」及び「書き取り問題・聞き取り問題編」の2つのテキストを購入し、1次試験の約2ヶ月前に取り組みはじめました。テキストの問題すべてに目を通せるように試験日から逆算して1日の勉強量を決めました。検定に向けた勉強は、私の課題のひとつだった「語彙を増やす」ための絶好の機会となりました。

準1級獲得後の春は、大学の長期休暇を利用して南フランスのニースに約1ヶ月間、滞在しました。コロナ禍の海外渡航には不安もありましたが、待ち望んでいた留学であっただけに新しい出会いや発見への期待が膨らんでいました。 準1級の2次試験対策として、フランス・フランス語圏に関わりのあるニュースに目を通す習慣をつけていたことで、現地では、度々取り上げられたコロナ対策や大統領選挙といった話題にもついていくことができ、周りと深い意見交換ができました。 今後フランス語検定を受験する人にとっても、試験に至るまでの過程がフランス語の実力を伸ばす機会になればよいと思います。

言語の学習に終わりはありません。私が自分の語学力に満足し、自信を持てる日はきっとこの先も来ないと思います。しかしこれまでの6年間にフランス語の学習を通して学んできたことや出会ってきた人たち一人一人との思い出はすべて私の財産で、これらの「経験」には堂々と胸を張ることができます。この先もフランス語を通してどんな経験ができるのか、今からとても楽しみです。