2023年度春季仏検1級 筆記試験問題冊子の誤植について

2023年6月18日(日)に実施された仏検春季1次試験・1級筆記試験の問題文に下記誤植がありました。お詫びして訂正いたします。

 筆記試験問題冊子〈1級〉P.3 2⃣(2)A
【誤】Ce symptôme est caractérisque du stade (          ) de la maladie.

 【正】Ce symptôme est caractéristique du stade (         ) de la maladie.

公的な性格をもつ検定試験としての仏検への信頼を揺るがしかねない事態に、関係者一同、深く反省いたしますとともに、問題作成の諸段階での校正チェック体制を強化し、このような失態を繰り返すことのないよう努めて参る所存です。今回の件につきましては何卒ご寛恕くださいますよう、お願い申し上げます。

仏検実行委員会

 

翻訳コース<基礎科>

翻訳者養成コース<基礎科>

レベルのめやすは仏検2級/DELF B1以上

新聞・雑誌の記事などを素材に、仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行います。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。

授業はすべてオンライン

ZOOMを使用したオンライン授業です。講師により毎回様々なタイプの課題に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

課題の配信・提出・返却

毎週、翻訳課題に基づいて授業を行います。 授業日の2週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自フランス語または日本語に直してください。授業日のおよそ1週間前が課題の提出日です。提出された課題は、担当講師が添削し、模範訳例をつけて授業日までに返却します。
翻訳基礎科 講師紹介
翻訳基礎科 講師からのアドバイス
簡単な単語の落とし穴
  • 主な点を述べれば、一見簡単な単語であるのに、多様な用法があることを理解せずに、自分の手持ちの知識で何とかごまかそうとして、誤りに陥る場合が多く見られます。この授業では、毎回毎回取り上げるテキストの中で、そうした語に注意を払うとともに、その回のテキストの学習を終えた後には、そのような種類の語を集中的に取り上げ学習する機会を設けます。
代名詞の攻略(il, en など)
  • また、テキスト理解のさいに妨げになりやすいのは、それぞれの代名詞が何を指しているかを正確に理解できていないことです。非人称のilを男性名詞単数と取り違えたり、状況を漠然と受けているenをそれと同定できない場合などがそれにあたります。
文の構造の正確な理解
  • さらには、文の冒頭に副詞的表現が現れる場合、また関係節などでは頻繁に倒置がおこなわれ、必ずしも「主語・動詞」の順番で語が現れない場合にこれを取り違えると致命的な誤りになります。
単数と複数に注意!
  • また翻訳として、しばしば見られるのは、単数と複数に注意が払われていない場合です。当然のことですが、フランス語で名詞が用いられる場合、その都度単数と複数のあいだで選択をおこなわなければなりませんが、日本語はこの単数と複数の区別が苦手な言語です。その結果、原文のテキストでは明らかに複数のものとしてイメージされているものが、受講生の皆さんに作成いただいた翻訳では単数のものとしてしかイメージが浮かばないという事態が生じます。
本講座では以上のような点、またフランス語である語が置かれる位置と、翻訳でそれに対応する語が置かれる位置に注意しつつ、添削をおこなっていくことになります。
 

入学テスト免除

2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら
 

講座概要

・対象レベル:仏検 2級/DELF B1 以上

・定員:8名

・授業料:115,500円(税込み)

 

2024年 秋学期 開講日程

【開講日程】毎週水曜日 全15回

(1)  9月25日  (2) 10月 2日  (3) 10月 9日  (4) 10月16日 (5) 10月23日

(6) 11月 6日  (7) 11月13日  (8) 11月27日  (9) 12月 4日  (10) 12月11日

(11) 12月18日  (12) 12月25日  (13) 2025年1月8日  (14) 1月15日 (15) 1月22日

 

【開講時間】19:00~21:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申 込 受 付 期 間】2024年8月2日(金) ~ 9月3日(火)

【授業料 納入期限】2024年9月13日(金)

 

● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

 
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通訳者養成コース<準備科>2024年春学期

通訳者養成コース準備科受講生募集  

■ レベルのめやすは仏検準1級 / DELF B2

動画を使った通訳練習 (仏→日) や、短文の翻訳練習 (日→仏) を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

■ 授業はすべてオンライン

ZOOMを使用したオンライン授業です。授業日の1週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自準備をしてください。動画や翻訳など、講師により毎回様々なタイプの教材に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

■ 通訳基礎科へ進級

春学期15回、秋学期15回の合計30回の授業です。 (春学期のみ、秋学期のみの受講もできます。) 各学期末には期末テストを実施。講師の推薦を受けた成績優秀者は、次学期より通訳基礎科へ進級することができます。
  通訳者養成コース準備科 2024年4月6日(土)開講! 準備科の教材と授業の内容 講師紹介とおススメの学習法  

受講生の声

過去の通訳準備科受講生から寄せられた、受講のきっかけや期末テスト対策、基礎科へ進級した感想など、さまざまな体験談を掲載しています。詳しくはこちらをクリック
 

入学テスト免除

2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら

講座概要

・対象レベル:仏検2級・準1級/DELF B1・B2

・定員:15名

・授業料:115,500円(税込み)

 

2024年春学期 開講日程

【開講日程】毎週土曜日 全15回

(1) 4月6日    (2) 4月13日  (3) 4月20日 (4) 4月27日 (5) 5月11日

(6) 5月18日  (7) 5月25日  (8) 6月1日  (9) 6月8日  (10) 6月15日

(11) 6月22日  (12) 6月29日  (13) 7月6日  (14) 7月13日 (15) 7月27日

 

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申 込 受 付 期 間】2024年2月16日(火) ~ 3月21日(木)

【授業料 納入期限】2024年4月5日(金)

 

● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

 
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採用情報

令和6年10月8日

 

職  種  : 実用フランス語技能検定試験(仏検)の運営(会場担当)

 

業務内容  : 仏検の一般会場関係業務(全国会場責任者との連絡調整、会場手配、

        各種データベースの処理・管理・集計、会場への受験者割り当て、

        外部委託業者との連携業務等)

 

募集人数  : 1名

 

雇用形態  : 正規職員

 

資  格  : 大卒以上、3年以上の実務経験を有すること

        フランス語能力 仏検準2級以上

        実務レベルのPCスキル(*Word, Excel, Access等)

       *Word :差し込み印刷設定、Excel:関数(VLOOKUP、COUNTIF、SUMIF等)、ピボットテーブル等

        の経験・スキルがあれば尚可

 

給  与  : 月給(基本給) 230,000円~300,000円 当協会規定による

 

賞  与  : 年2回

 

手  当  : 残業手当、通勤手当

 

保 険 等  : 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、退職金共済、退職金制度

 

勤 務 地  : 東京 九段下

 

勤務時間  : 平日9:30 – 17 :30(休憩1時間)

                       年に20日ほど土日祝日出勤あり

                       ※職務の性質上、テレワークの導入機会は多くありません

 

休日休暇  : 土日祝(出勤の場合は代休)、夏期、年末年始

                       年次有給休暇

 

勤務開始日 : 令和7年1月上旬(応相談。当初3ヶ月間は試用期間とする)

 

応募方法  : 写真付の履歴書・職歴書ならびに動機書を郵送またはメールで当協会までお送り

                       ください。書類選考の上、合格された方には第二次選考面接(12月8日(日)開催

                       予定)のご案内をいたします。

 

書類送付先 : 公益財団法人フランス語教育振興協会 採用係

                       〒102-0073 東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル

                       (tel)03-3261-9969  (e-mail)recrutement@apefdapf.org

 

応募締切  :  令和6年11月25日(月)必着

2024年 春学期 受講者募集のお知らせ

 

2023年度秋学期からの継続受講に加えて、全コースで新規受講者を若干名募集します。 受講資格 をご確認のうえ、以下の要領でお手続きください。

春学期  受講申込方法

【受講申込期間】2024年2月16日(金)~3月21日(木) まで

※以下の講座はまだ若干の空きがございます。途中入学もご相談に応じますのでお問合せ下さい。(2024年4月20日更新)

・翻訳コース基礎科

・翻訳コース本科

● 継続受講の方

上記期間内に 受講登録 を終えてください。

● 新規受講希望の方

申込書(word)をダウンロードし、必定事項をご記入のうえ、cours@apefdapf.orgまでメール添付でお送りください。折り返し受講対象クラス、入学テスト受験の要不要などをお知らせします。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

入学テストは下記の要領で実施します。

2024年度 春学期 入学テスト 実施要領

 

●日 時: 2024年3月23日(土) 11:00 開始   16:00 終了予定

<筆記試験> 11:00~12:00 <面接> 14:00より順次

 

●会 場:オンライン

 

●受験料:3,300円(税込み)

※銀行振込(下記参照)による事前支払い

※いったん納入された受験料は一切ご返金いたしかねます

 

● 出願期間: 2024年2月16日(金)~3月21日(木)まで

<入学テスト受験料 振込先 >

みずほ銀行  九段支店(店番号532) (普)1805436

(口座名義)公益財団法人 フランス語教育振興協会 教育口

 

※入学テストの免除について

2008年秋季以降の仏検1級、準1級(および対応するDELF・DALF)取得者で、「通訳(準備科)」、「翻訳(基礎科・本科)」を希望される方は入学テスト免除になります。免除を希望される場合は、申込書をお送りいただく際に当該レベルの合格証書またはディプロムの写しを併せて提出してください。

 

「通訳基礎科・本科」を希望する方への入学テスト免除はありません。

入学テストの結果はテスト実施後3日以内にメールでご連絡いたします。

入学テスト合格者およびテスト免除で受講決定の知らせを受けた方は 受講登録 にお進みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail: cours@apefdapf.org

 

2024年 リモート同時通訳ワークショップ

開講コース案内(2024年度)

講座概要

 

・応募資格:仏検1級以上/通訳実務経験3年以上(兼業可)

・定員:5名

・受講料:27,500円(税込)※入学金不要

 

【開講日程】2024年3月17日(日), 3月24日(日)※全2回

【開講時間】10:00~12:00(2時間)

【授業形式】オンライン(ZOOM)

【申込方法】申込書にご記入の上、cours@apefdapf.org までお申し込みください。

      APEF受講生の場合、申込書は不要です。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

 

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

受講コース案内(2024年度)

2024年度 開講コース一覧

・2コース5クラスと短期集中講座を開講します。各コースは年間30回で開講しますが、春学期と秋学期の切替時にクラスの変更や新規受講が可能です。

・授業日は1期15回の授業を確保します。

・短期集中講座は年数回開講します。

2024年度「通訳者養成コース(本科)」は、青山学院大学の施設とオンラインシステムZoomを使用し、フレキシブルな授業形態を目指す「*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)」の形式で開講します。「通訳者養成コース(準備科・基礎科)」「翻訳コース」についてはZoomによるオンライン授業のみの開講となります。

*ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)とは? 1つの授業を、対面方式とオンライン方式で同時に行う授業方法です。講師は対面で授業を行い、受講生は教室で授業に参加するか、リアルタイムで遠隔からオンライン授業に参加するかを選ぶことができます。教室で参加する方とオンラインで参加する方が、同じ授業を同じタイミングで受講し、相互にコミュニケーションが取れるシステムです。

通常講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数
通訳者養成コース (準備科) 10:00~12:00 (2時間) 15名 (春)4/6 ~ 7/27 (秋)9/21~2/1 30
通訳者養成コース (基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 15名 (春)4/12~7/26 (秋)9/20~1/24
通訳者養成コース (本科) 19:00~21:00 (2時間) 10名 (春)4/9~7/23 (秋)9/24~1/21
翻訳コース(基礎科) 19:00~21:00 (2時間) 8名 (春)4/10~7/24 (秋)9/25~1/22
翻訳コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) 8名 (春)4/12~7/26 (秋)9/20~1/24
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短期集中講座

クラス 曜日 時間 定員 受講期間 回数
Le Mondeの経済記事精読

10:00~12:00

(2時間)

15名

第14回:

2025年2/8, 2/22, 3/8, 3/22

4
 

コース・クラス紹介

onglet_nivsup

本格的な通訳訓練を始める前の準備講座です。動画を使った通訳練習(仏→日)や、短文の翻訳練習(日→仏)を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。 ◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検2級~準1級・DELF B1~B2
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)
通訳者養成コース(準備科)

菊地歌子

Eliane Cloose

寺嶋美穂

10:00~12:00 (2時間) (春)4/6 ~ 7/27 (秋)9/21~2/1 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

  onglet_interpretariat ニュースや講演などを素材に仏日と日仏の両方向で逐次通訳の訓練を行います。要約練習、ノートテーキングやサイトトランスレーション、ゲストスピーカーを招いてのライブ通訳訓練を含みます。基礎科はエスコート通訳レベルをめざし、本科は会議通訳者をめざします。

◇「基礎科」オンライン(Zoom)授業のみ。

◇「本科」ハイブリッド授業(ハイフレックス型授業)形式8回、オンライン(Zoom)授業7回の予定。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検準1級・DELF B2以上 <本科> 仏検1級・DALF C1以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)
通訳者養成コース(基礎科)

三浦信孝

Catherine Ancelot

宇都宮彰子

小林新樹

19:00~21:00 (2時間) (春)4/12~7/26 (秋)9/20~1/24 ¥115,500
通訳者養成コース(本科) 19:00~21:00 (2時間) (春)4/9~7/23 (秋)9/24~1/21 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

  onglet_trad

新聞・雑誌の記事などを素材に仏日と日仏の両方向で基礎的な翻訳技術の訓練を行い、本科ではさらに高度な翻訳技術を磨きます。毎週課題翻訳を提出してもらい、次回講師が添削し模範訳例をつけて返却します。翻訳には文法と語彙の知識だけでなく広い教養と専門知識、調査能力が必要です。◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 <基礎科> 仏検2級・DELF B1以上 <本科> 仏検準1級・DELF B2以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (半期)

翻訳コース

(基礎科)

小野潮

Catherine Lemaitre

19:00~21:00 (2時間) (春)4/10~7/24 (秋)9/25~1/22 ¥115,500

翻訳コース

(本科)

三浦信孝

Rodolphe Diot

19:00~21:00 (2時間) (春)4/12~7/26 (秋)9/20~1/24 ¥115,500

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。春秋の各学期ごとに分納してください。

・受講料の他に入学金22,000円(税込み)が必要です。

・入学テスト免除対象クラス:詳しくはこちら

LeMonde   onglet_nivsup

通訳者・翻訳者を志す方のための短期集中講座です。本講座では「和訳する際、原文の趣旨が明確に掴めれば分り易い日本語にできる」という考え方に立ち、『ル・モンド』紙の経済記事をできるだけ具体的に理解することを目指します。講座内容の詳しい紹介は こちら をご覧ください。 ◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。

【受講レベルのめやす】 仏検準1級・DELF B2以上
クラス 担当講師 曜日 時間 受講期間 受講料 (全4回)
第14回 小林新樹 10:00~12:00 (2時間) 2025年 2/8, 2/22, 3/8, 3/22 ¥20,370

・上記の授業料は教材費・税込み価格です。

・受講料の他に入学金は不要です。

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受講資格

【通訳者養成コース(準備科)】

・年齢制限はありません。

【通訳者養成コース(基礎科・本科)】【翻訳コース(基礎科・本科)】

・高校卒業以上または19歳以上の方に限ります。

【全コース共通】

・入学テストの合格者のみ受講が認められます。ただし一定の条件を満たす方には入学テストの免除制度があります。詳しくはお問い合わせください。

短期集中講座 には入学テストは不要です。

・学歴・職歴は問いません。

・日本語を母語としない方にも開かれていますが、入学テストで日本語能力をチェックします。

・障がいをお持ちの方や受講にあたって不安のある方は、 お申し込みの前に ご相談ください。できる限りの対応を検討いたしますが、状態によっては受講を控えていただく場合もございます。

受講に関する注意事項

<受講にあたって>

「受講上の注意」 を遵守してください。

<休講について>

・講師間の日程調整によって授業担当者を決めるので休講はありませんが、やむを得ない事情により休講があった場合は必ず補講します。

・休講・補講の連絡はメールでご案内いたします。

 ※補講を欠席されても、受講料の返金はいたしません。

<授業見学について>

事前連絡なく授業を見学することは認められません。ただし、前もってご相談いただければ可能な限りご対応いたします。

<個人情報の取扱について>

入学テスト出願および受講にあたって申込書に記入された個人情報は、 APEFの個人情報保護方針 に準じて取り扱います。

 

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157

E-mail:cours@apefdapf.org

 
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2次試験当日の緊急連絡先について

1月21日(日)の仏検2次試験当日、緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。

 

【2次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 受付時間:1月21日(日)9:00~16:00

・受験票が未着または紛失された方はヘルスチェックシートをこちらからダウンロードしてください。

 

  ・試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。 2次試験を欠席された方に対する来季の1次試験免除については、こちらをご覧ください。  

 

・試験開催にかんする最新の情報、新型コロナウイルス感染等による欠席予定者・欠席者への対応については「2023年度秋季試験の開催について」のページでご案内しています。  

Le Mondeの経済記事精読 第13回 教材事前紹介

                       

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

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E-mail: cours@apefdapf.org

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【編集中】Le Mondeの経済記事精読 第12回 教材事前紹介

 

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会

APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当

〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F

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2024年度秋季 仏検インターネット申込

2024年度秋季試験の申込期間:9月1日(日)13時頃~10月23日(水)


仏検インターネット申込 メインメニューへ

※以前のお申し込みに取得されたIDは再利用できません。お申し込みの際には新たなIDを取得してください。

お申し込み・操作方法に関するお問い合わせはこちら

仏検受付センター

TEL:03-5778-4073/FAX:03-3486-1075

 

〈2024年度秋季〉開設期間:9月2日(月)から11月15日(金)まで

受付期間:月曜日~金曜日(祝祭日をのぞく)10:00~17:00

2023年度 年末年始の休業期間についてのお知らせ

公益財団法人フランス語教育振興協会は、2023年12月28日(木) より新年 1月8日(月) までを休業期間とさせていただきます。

仏検・翻訳・教育の各業務についてのご依頼・お問い合わせは1月9日(火) 以降のご対応となりますことを予めご了承ください。

ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1次試験当日の緊急連絡先について

11月19日の仏検1次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。

 

【1次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 受付時間:11月19日(日)9:00~16:00

・受験票が未着または紛失された方はヘルスチェックシートをこちらからご確認ください。試験当日の来場前に受験者ご自身でチェックを行い、チェック項目に1つでも該当する場合は来場をお控えください。なお、欠席の場合、次回への振替は承りかねます。

試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。

今季も試験終了後の正解例の配付は行いません。正解例は試験当日11月19日(日)の20:00過ぎに当ホームページにて公開予定です。

 

 

2023年秋季1次試験 山手線内回りの運休について

2023年度秋季1次試験当日の2023年11月19日(日)は山手線の線路工事に伴い、内回りの池袋→新宿→渋谷→大崎間の全列車を運休するとJR東日本から発表がありました。他鉄道会社への振替輸送が行われるそうですので、受験される方はあらかじめ経路をご確認のうえ、お時間に余裕を持って会場へお越しくださいますようお願いいたします。

 

詳細はこちらをご覧ください。

  ●JR東日本ウェブサイト > 渋谷駅改良工事のお知らせ

  ●JR東日本ウェブサイト > ニュースリリース > 渋谷駅 山手線内・外回り線路切換工事に伴う列車の運休について

【仏検だより】共立女子大学文芸学部のフランス語教育

岡見 さえ(共立女子大学)

“共立・仏文”について

偶然にも、共立女子大学文芸学部創設70周年の年に寄稿の機会をいただき、心から嬉しく思っています。共立女子大学は1886年に創立され、現在は家政、文芸、国際、看護、ビジネス、建築・デザインの6学部の学生が神田一ツ橋キャンパスで学んでいます。

私は、文芸学部文芸学科言語文学領域フランス語・フランス文学専修に所属しています。私たちの文芸学部の特徴は、一学部が複数の専修を擁していることです。1953年に日本初の文芸学部として誕生した際、女性が進出しやすい分野だった出版、放送、図書館、演劇、美術、教育に関する幅広い授業が選択可能になるよう、敢えて大きな枠組が設定されました。この伝統は続き、現在も学生は1年次に幅広く学び、2年次から「言語・文化領域(日本語・日本文学専修、英語・英語圏文学専修、フランス語・フランス文学専修を含む)」「芸術領域(劇芸術専修、美術専修を含む)」「メディア領域(メディア専修を含む)」「文化領域(文化専修を含む)」のいずれかの領域に進み、3年次に専修に進みます。段階的に学びを専門化するカリキュラムですが、領域、専修に進んだ後も、広く学部の授業を履修することが可能です。仏文専修で図書館司書資格、学芸員資格、中高英語教員免許を取得する学生も毎年います。

文芸学部のフランス語教育

文芸学部は英語、フランス語、中国語、ドイツ語から2言語を必修としています。フランス語選択者は、1年次は教科書『エスカパード!』を使用した週2回の授業で、文法とコミュニケーションを学びます。この授業は全学の教養教育科目で、他学部の学生も一緒です。2年次は文芸学部専門基礎科目のフランス語クラスが複数開講され、1年次の学習を深め、応用力を養います。この中級クラスでは会話や講読のテーマに担当教員の専門が活かされ、多彩です。さらに「フランス語学演習」、「フランス語コミュニケーション演習」等の領域・専修の専門科目を履修し、フランス語力を総合的に伸ばしていきます。希望者は、国際学部開講のフランス語の授業を履修単位とすることも可能です。また毎年夏にはアンジェ西部カトリック大学での約30日間の研修が実施され、修了者は単位認定されます。教養教育科目と文芸学部専門科目のフランス語の授業は、仏検の級ごとに単位認定されます。

フランス語・フランス文学専修の取り組み

フランス語・フランス文学専修にやってくるのは、ほぼ全員が大学入学後にフランス語の学習を始め、フランス語圏の文化を発見した学生たちです。フランスの歴史や文学に発想した舞台(ミュージカルや宝塚)、映画、漫画や、ファッション、ダンス(バレエ)、世界遺産、ガストロノミーといった潜在的な文化への興味を、いかにして専門研究へ結び付けていくかが悩ましいところですが、田口亜紀先生のイニシアチブの下、専修では授業外でもフランス語圏の文化を体験できるイベントを企画しています。まず、専門家を招いての講演会。2022年には諏訪敦彦監督がご自身とフランス映画界の結びつきを熱く語り、学生たちを大いに刺激して下さいました。7月のミニ・フェット「パリ祭」、10月の留学生歓迎会も、交流を通してささやかながら文化を体験し、理解を深めることを目指しています。大学には提携校のパリのイナルコ大学とスイスのジュネーブ大学の交換留学生、西アフリカのベナンから特別留学生がやってきます。日本語を学び、日本文化に興味を持つ彼女たちとの交流から、学生たちはフランコフォニーの豊かさと多様性を実感するようです。

大学の枠を越え、フランス語で世界を広げる機会も活用しています。例えば「フランコフォニーを発見しよう!」には2020年からプレゼンテーション部門に参加しています。2020年はフランコフォンの集うカフェバーのオーナー、21年はセネガル出身のプロバスケットボール選手、22年はKバレエ カンパニーのダンサーという取材対象の顔ぶれから、共立仏文の学生たちの興味のありかが伝わるでしょうか。フランス語で日本に暮らすフランコフォンにインタビューし、発表にまとめ、会場で発表するプロセスは学生たちを大いに鍛えてくれます。語学力の向上に加え、自分たちで広報担当者に交渉し、インタビューを実現する教員も驚く行動力も学生たちは発揮します。近年、全学で力を入れているリーダーシップ教育の成果を感じる機会でもあります。

*仏検の活用

仏検は授業におけるフランス語学習の指針であるばかりでなく、こうした異文化コミュニケーションの実践の基盤となり、学生たちの自信の根拠となっています。文芸学部では1年次のフランス語の授業から仏検受験を奨励し、学生は検定受験料補助金を受けられます。仏文専修の学生は専修の補助金も受けることが可能です。受験料補助に加え、専修では級別の仏検対策講座、ネイティヴ教員による2次試験対策講座を実施しています。仏文専修の学生はほとんどが1年次から受験を続け、4年の春に2級に合格する者も複数います。努力型の学生が多いため、継続学習が合格に結実する達成感を楽しんでいるようです。

仏文を卒業する学生の進路はさまざまですが、フランス語やフランス語圏文化との関わりを持ち続ける者が一定数います。修士課程への進学、フランスの高級食材を扱う商社やラグジュアリーブランド、旅行関係の仕事、留学経験と学芸員資格を活かし複合文化施設に勤める者など、卒業後もフランス語を使う機会があることを喜々として報告してくれます。教える仕事に就いた卒業生は、大きな声が出るよう習い始めた声楽の先生がフランス歌曲の専門家だった偶然を楽しそうに話してくれました。卒業後もさまざまな形でフランス語の学びは続いているようです。

1963年に仏文コースとして誕生した専修は、今年60周年を迎えます。仕事であれプライベートであれフランス語の学びが人生を豊かにすることを信じ、私もバトンを繋いでいきたいと思っています。そして仏検は客観的な指標を提供し、大学を離れた後もフランス語学習を続ける意欲を応援してくれる心強い味方なのです。

▶仏検だより 2023年4月までの記事はこちらからご覧いただけます

【仏検だより】仏検とフランス語書籍とおどけた猫たち

榎本 恵美(レシャピートル書店主)

仏検2級を受験したのは20代のころ、今から20年以上前の話だと記憶します。無事に合格し、あまり煌びやかではない私の履歴書に華々しく書き添えたことを覚えています。その後フランス語専門書店「欧明社」本店で働き始め、結婚、育児とライフステージが変化し、多忙な日々を送る中で2級以上を目指すことはありませんでした。2022年2月に欧明社が閉店、選書や輸入業務をしていた経験を生かし、フランス語専門オンライン書店「Les Chats Pitres – レシャピートル」で独立しました。ウクライナ戦争によるフライトの激減、燃料費高、歯止めない円安、順風満帆な出航ではなかったレシャピートルでしたが、一年が過ぎようやくこれからの展望が見え始めてきたところです。「実店舗を開店してほしい」という声が当初からあり、いずれ作家や翻訳者、読者が交流できるサロンのようなリアル店舗を持ちたいと思っています。

プロフィールはここまでにして、ここからは経験をベースとした、学習者に有益な参考書や選書のアドバイスをジャンルごとにお伝えしようと思います。

■試験対策参考書

「旅行に行く」「映画が好き」「料理を勉強したい」などフランス文化は多角的で、フランス語へのアプローチは人それぞれです。目的に合った参考書を使って学習するのが一番効率的ですが、学習手段を見つけるのはなかなか難しいものです。その場合、仏検やDELFといった試験対策の参考書がおすすめです。参考書は初級から上級レベルまで刊行されており、設問を解きながら、レベルに応じた文法事項、語彙、表現などが習得できます。仏検の参考書は全国各地の大型書店の棚に並んでいて、なかでも前年度の過去問題を詳細な解説付きで掲載したAPEFの『仏検公式ガイドブック』(駿河台出版社刊)は毎年4月に刊行されます。新しい年度の幕開けを感じてやる気が湧いてくるものです。日本では圧倒的に仏検受験者数が多いのですが、世界基準であるDELFも近年受験者が増えているようです。DELFのB2を保持していれば、フランスの大学入学免除にもなります。当店は洋書をメインに取り扱っていますが、仏検参考書も販売しています。ディクテや文書作成など苦手科目克服のための教材やアプリ版教材なども取り揃えています。

■リーダー/多読教材

書く・聞く・読む・話すをまんべんなく学習できる「試験対策参 考書」と並行して、学びの手段として、内容のある何かを「読む」ことにも挑戦してほしいと書店員として願っています。フランス語で書かれた文学作品を読むことは、初学者には少しハードルが高いと思われますが、レベルに応じた文法や語彙でリライトされた文学作品をラインナップした「グレーデッド・リーダー」があります。FLE (Français Langue Etrangère – 外国語としてのフランス語教育)大手出版社CLEやDidier、Hachette FLEでは、ユゴーの Les Misérables、モーパッサンの短編集、Arsène Lupinシリーズなど、古典をはじめジャンルに富んだストーリーが実に多くあり、楽しく読めるような工夫がされていて多読におすすめです。グレーデッド・リーダーとはいえ、原書を読了した時の達成感は大きいものです。作品が気に入ったら、オリジナルに挑戦するのもいいと思います。フランス文学を読むことで選書の幅が広がり、多様な価値観、独特のユーモアセンスを培い、それはやがて人生を豊かにしてくれる土壌となります。

■フランス絵本

多読とは、自分のレベルより易しい本を、辞書を使わずたくさん読んで、語彙や表現を身に着けていく学習方法です。一番取り組みやすいのは、ページに2~3行程度の絵本で、わからない単語や慣用句も絵から想像し、シチュエーションとともに身に着けていく。絵本の読み聞かせを毎日欠かさずすることが、語彙力や文章力を身に着けるのにとても効率的だということを、私自身、自分の子育てを通じて実感しました。子どもの歯が抜けた時、枕の下に抜けた歯を置くと、寝ている間にネズミがきてコインに換えてくれる、というフランスの言い伝えをモチーフとした絵本を、子どもたちに読み聞かせをしたことがあります。それから子供たちは歯が抜けると、今度はどんなコインかな?と楽しみに待つようになりました。語彙力や文章力だけでなく、フランスの豊かな文化知識を得るのにも絵本は最適です。 フランス語の絵本を毎月セレクトして、購読者にお届けする「フランス絵本定期便」というサブスク的な選書サービスを始めました。夏はヴァカンス、冬はノエルやガレットなどフランスの文化を意識した選書を心がけています。このサービスは欧明社の時から始めて7年目になりますが、フランス絵本には独特のユーモアセンス、色彩豊かな絵で日本の絵本とは違う楽しみ方があります。小さいときからのフランス絵本の読み聞かせを通して、豊かな文化に触れることはとても大切な経験です。毎日15分程度で読める絵本はとても魅力的なアイテムなのです。

■仏仏辞典

フランス語の原書を読むようになると、仏和辞典では物足りなくなるはず。そこでおすすめしたいのが、仏仏辞典です。フランスではLe Robert社とLarousse社といった大手辞書版元がありますが、語源解説、例文、文法事項など情報が多い Le Robert micro を一般的におすすめしています。廉価なポッシュ版と二色刷りで見やすいハードカバーがあり、私は年齢的に小さな文字が見えにくいので、ハードカバーを日常愛用しています。フランスの広辞苑的存在 Le Petit Robert や、百科事典的仏仏辞典 Le petit Larousse も手元にあると便利です。イラストを多用した Le Robert Benjamin(ロベール家の末っ子)といった、「辞書を引く楽しさ」を学ぶ子供向け辞典や Le Robert junior / Larousse junior といった小学生向けで、イラストや写真、資料が豊富に収録された読みやすい辞書もあります。白水社 『ふらんす』 2023年4月号では特集内にて「仏仏辞典ヴァリエテ」を寄稿しました。選書に困ったときはお気軽にご相談下さい。

■最後に

フランス文学を原書で読むことが、私にとって長い間フランス語を学習する動機でもありました。カミュの作品を通して人生の不条理を知り、スタンダールの愛の表現に酔い、プレヴェールのテキストに自由に羽ばたく鳥を見出し、モディアノの記憶の追体験をする。フランス文学は、私の価値観や人生観を豊かにしました。フランス語を取得することはゴールではなく、新たなスタートです。仏検で身に着けたフランス語力を生かして、学習者の皆さんが多様な分野で活躍されることを願ってやみません。そして私は自分にできる事をコツコツと、フランス書籍を身近に感じるような書店を目指していきたいと思います。

■フランス語専門オンライン書店「Les chats pitres レシャピートル」

X(旧ツイッター)、Instagram、Facebook 等 SNS で新刊や書籍の情報を配信しています!

2023年度秋季試験の開催について

秋季試験ポスター

このページでは実用フランス語技能検定試験(仏検)2023年度秋季試験の開催に関する最新情報を随時更新してお伝えします。(8月16日初掲、9月16日更新)

 

試験日程と出願受付期間について

■ 試験日程: 1次試験  11月19日(日)  2次試験  2024年1月21日(日) ■ 出願受付開始: 9月1日(金) ■ 出願締切: [願書郵送] 10月18日(水) [インターネット] 10月25日(水)

※当ホームページの 請求フォーム からお申し込みいただいた方には受験要項・願書を無料でお届けします(10月13日まで)。 ※要項・願書に印刷された情報は今後変更される可能性があります。最新の情報を当ページにて随時ご確認ください。

新型コロナウイルス感染症対策について(9/16更新)

仏検開催にあたっての新型コロナウイルス感染防止対策は、9月16日現在では下記の内容を予定しておりますが、随時更新する可能性もございます。最新版のご案内を当ページに掲載いたします。受験される方は出願の前に必ず内容をご確認ください。

受験票裏面にはヘルスチェックシートが記載されています。試験当日の来場前に受験者ご自身でチェックを行い、チェック項目に1つでも該当する場合は来場をお控えください。なお、欠席の場合、次回への振替は承りかねます。

pdf 秋季2次試験 へルスチェックシート(12/13掲載)(pdfファイル)

パリ会場の開催中止について

新型コロナウイルスの影響と物品の輸送状況等に鑑み、誠に遺憾ながら 仏検パリ会場は2023年度春季・秋季ともに不開催といたします。2024年度からの開催再開を目指して調整を継続してまいりますので、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。

仏検とフランス語書籍とおどけた猫たち

榎本 恵美(レシャピートル書店主)

仏検2級を受験したのは20代のころ、今から20年以上前の話だと記憶します。無事に合格し、あまり煌びやかではない私の履歴書に華々しく書き添えたことを覚えています。その後フランス語専門書店「欧明社」本店で働き始め、結婚、育児とライフステージが変化し、多忙な日々を送る中で2級以上を目指すことはありませんでした。2022年2月に欧明社が閉店、選書や輸入業務をしていた経験を生かし、フランス語専門オンライン書店「Les Chats Pitres – レシャピートル」で独立しました。ウクライナ戦争によるフライトの激減、燃料費高、歯止めない円安、順風満帆な出航ではなかったレシャピートルでしたが、一年が過ぎようやくこれからの展望が見え始めてきたところです。「実店舗を開店してほしい」という声が当初からあり、いずれ作家や翻訳者、読者が交流できるサロンのようなリアル店舗を持ちたいと思っています。

プロフィールはここまでにして、ここからは経験をベースとした、学習者に有益な参考書や選書のアドバイスをジャンルごとにお伝えしようと思います。

■試験対策参考書

「旅行に行く」「映画が好き」「料理を勉強したい」などフランス文化は多角的で、フランス語へのアプローチは人それぞれです。目的に合った参考書を使って学習するのが一番効率的ですが、学習手段を見つけるのはなかなか難しいものです。その場合、仏検やDELFといった試験対策の参考書がおすすめです。参考書は初級から上級レベルまで刊行されており、設問を解きながら、レベルに応じた文法事項、語彙、表現などが習得できます。仏検の参考書は全国各地の大型書店の棚に並んでいて、なかでも前年度の過去問題を詳細な解説付きで掲載したAPEFの『仏検公式ガイドブック』(駿河台出版社刊)は毎年4月に刊行されます。新しい年度の幕開けを感じてやる気が湧いてくるものです。日本では圧倒的に仏検受験者数が多いのですが、世界基準であるDELFも近年受験者が増えているようです。DELFのB2を保持していれば、フランスの大学入学免除にもなります。当店は洋書をメインに取り扱っていますが、仏検参考書も販売しています。ディクテや文書作成など苦手科目克服のための教材やアプリ版教材なども取り揃えています。

■リーダー/多読教材

書く・聞く・読む・話すをまんべんなく学習できる「試験対策参 考書」と並行して、学びの手段として、内容のある何かを「読む」ことにも挑戦してほしいと書店員として願っています。フランス語で書かれた文学作品を読むことは、初学者には少しハードルが高いと思われますが、レベルに応じた文法や語彙でリライトされた文学作品をラインナップした「グレーデッド・リーダー」があります。FLE (Français Langue Etrangère – 外国語としてのフランス語教育)大手出版社CLEやDidier、Hachette FLEでは、ユゴーの Les Misérables、モーパッサンの短編集、Arsène Lupinシリーズなど、古典をはじめジャンルに富んだストーリーが実に多くあり、楽しく読めるような工夫がされていて多読におすすめです。グレーデッド・リーダーとはいえ、原書を読了した時の達成感は大きいものです。作品が気に入ったら、オリジナルに挑戦するのもいいと思います。フランス文学を読むことで選書の幅が広がり、多様な価値観、独特のユーモアセンスを培い、それはやがて人生を豊かにしてくれる土壌となります。

■フランス絵本

多読とは、自分のレベルより易しい本を、辞書を使わずたくさん読んで、語彙や表現を身に着けていく学習方法です。一番取り組みやすいのは、ページに2~3行程度の絵本で、わからない単語や慣用句も絵から想像し、シチュエーションとともに身に着けていく。絵本の読み聞かせを毎日欠かさずすることが、語彙力や文章力を身に着けるのにとても効率的だということを、私自身、自分の子育てを通じて実感しました。子どもの歯が抜けた時、枕の下に抜けた歯を置くと、寝ている間にネズミがきてコインに換えてくれる、というフランスの言い伝えをモチーフとした絵本を、子どもたちに読み聞かせをしたことがあります。それから子供たちは歯が抜けると、今度はどんなコインかな?と楽しみに待つようになりました。語彙力や文章力だけでなく、フランスの豊かな文化知識を得るのにも絵本は最適です。 フランス語の絵本を毎月セレクトして、購読者にお届けする「フランス絵本定期便」というサブスク的な選書サービスを始めました。夏はヴァカンス、冬はノエルやガレットなどフランスの文化を意識した選書を心がけています。このサービスは欧明社の時から始めて7年目になりますが、フランス絵本には独特のユーモアセンス、色彩豊かな絵で日本の絵本とは違う楽しみ方があります。小さいときからのフランス絵本の読み聞かせを通して、豊かな文化に触れることはとても大切な経験です。毎日15分程度で読める絵本はとても魅力的なアイテムなのです。

■仏仏辞典

フランス語の原書を読むようになると、仏和辞典では物足りなくなるはず。そこでおすすめしたいのが、仏仏辞典です。フランスではLe Robert社とLarousse社といった大手辞書版元がありますが、語源解説、例文、文法事項など情報が多い Le Robert micro を一般的におすすめしています。廉価なポッシュ版と二色刷りで見やすいハードカバーがあり、私は年齢的に小さな文字が見えにくいので、ハードカバーを日常愛用しています。フランスの広辞苑的存在 Le Petit Robert や、百科事典的仏仏辞典 Le petit Larousse も手元にあると便利です。イラストを多用した Le Robert Benjamin(ロベール家の末っ子)といった、「辞書を引く楽しさ」を学ぶ子供向け辞典や Le Robert junior / Larousse junior といった小学生向けで、イラストや写真、資料が豊富に収録された読みやすい辞書もあります。白水社 『ふらんす』 2023年4月号では特集内にて「仏仏辞典ヴァリエテ」を寄稿しました。選書に困ったときはお気軽にご相談下さい。

■最後に

フランス文学を原書で読むことが、私にとって長い間フランス語を学習する動機でもありました。カミュの作品を通して人生の不条理を知り、スタンダールの愛の表現に酔い、プレヴェールのテキストに自由に羽ばたく鳥を見出し、モディアノの記憶の追体験をする。フランス文学は、私の価値観や人生観を豊かにしました。フランス語を取得することはゴールではなく、新たなスタートです。仏検で身に着けたフランス語力を生かして、学習者の皆さんが多様な分野で活躍されることを願ってやみません。そして私は自分にできる事をコツコツと、フランス書籍を身近に感じるような書店を目指していきたいと思います。

■フランス語専門オンライン書店「Les chats pitres レシャピートル」

X(旧ツイッター)、Instagram、Facebook 等 SNS で新刊や書籍の情報を配信しています! https://les-chats-pitres.com  

共立女子大学文芸学部のフランス語教育

岡見 さえ(共立女子大学)

“共立・仏文”について

偶然にも、共立女子大学文芸学部創設70周年の年に寄稿の機会をいただき、心から嬉しく思っています。共立女子大学は1886年に創立され、現在は家政、文芸、国際、看護、ビジネス、建築・デザインの6学部の学生が神田一ツ橋キャンパスで学んでいます。

私は、文芸学部文芸学科言語文学領域フランス語・フランス文学専修に所属しています。私たちの文芸学部の特徴は、一学部が複数の専修を擁していることです。1953年に日本初の文芸学部として誕生した際、女性が進出しやすい分野だった出版、放送、図書館、演劇、美術、教育に関する幅広い授業が選択可能になるよう、敢えて大きな枠組が設定されました。この伝統は続き、現在も学生は1年次に幅広く学び、2年次から「言語・文化領域(日本語・日本文学専修、英語・英語圏文学専修、フランス語・フランス文学専修を含む)」「芸術領域(劇芸術専修、美術専修を含む)」「メディア領域(メディア専修を含む)」「文化領域(文化専修を含む)」のいずれかの領域に進み、3年次に専修に進みます。段階的に学びを専門化するカリキュラムですが、領域、専修に進んだ後も、広く学部の授業を履修することが可能です。仏文専修で図書館司書資格、学芸員資格、中高英語教員免許を取得する学生も毎年います。

文芸学部のフランス語教育

文芸学部は英語、フランス語、中国語、ドイツ語から2言語を必修としています。フランス語選択者は、1年次は教科書『エスカパード!』を使用した週2回の授業で、文法とコミュニケーションを学びます。この授業は全学の教養教育科目で、他学部の学生も一緒です。2年次は文芸学部専門基礎科目のフランス語クラスが複数開講され、1年次の学習を深め、応用力を養います。この中級クラスでは会話や講読のテーマに担当教員の専門が活かされ、多彩です。さらに「フランス語学演習」、「フランス語コミュニケーション演習」等の領域・専修の専門科目を履修し、フランス語力を総合的に伸ばしていきます。希望者は、国際学部開講のフランス語の授業を履修単位とすることも可能です。また毎年夏にはアンジェ西部カトリック大学での約30日間の研修が実施され、修了者は単位認定されます。教養教育科目と文芸学部専門科目のフランス語の授業は、仏検の級ごとに単位認定されます。

フランス語・フランス文学専修の取り組み

フランス語・フランス文学専修にやってくるのは、ほぼ全員が大学入学後にフランス語の学習を始め、フランス語圏の文化を発見した学生たちです。フランスの歴史や文学に発想した舞台(ミュージカルや宝塚)、映画、漫画や、ファッション、ダンス(バレエ)、世界遺産、ガストロノミーといった潜在的な文化への興味を、いかにして専門研究へ結び付けていくかが悩ましいところですが、田口亜紀先生のイニシアチブの下、専修では授業外でもフランス語圏の文化を体験できるイベントを企画しています。まず、専門家を招いての講演会。2022年には諏訪敦彦監督がご自身とフランス映画界の結びつきを熱く語り、学生たちを大いに刺激して下さいました。7月のミニ・フェット「パリ祭」、10月の留学生歓迎会も、交流を通してささやかながら文化を体験し、理解を深めることを目指しています。大学には提携校のパリのイナルコ大学とスイスのジュネーブ大学の交換留学生、西アフリカのベナンから特別留学生がやってきます。日本語を学び、日本文化に興味を持つ彼女たちとの交流から、学生たちはフランコフォニーの豊かさと多様性を実感するようです。

大学の枠を越え、フランス語で世界を広げる機会も活用しています。例えば「フランコフォニーを発見しよう!」には2020年からプレゼンテーション部門に参加しています。2020年はフランコフォンの集うカフェバーのオーナー、21年はセネガル出身のプロバスケットボール選手、22年はKバレエ カンパニーのダンサーという取材対象の顔ぶれから、共立仏文の学生たちの興味のありかが伝わるでしょうか。フランス語で日本に暮らすフランコフォンにインタビューし、発表にまとめ、会場で発表するプロセスは学生たちを大いに鍛えてくれます。語学力の向上に加え、自分たちで広報担当者に交渉し、インタビューを実現する教員も驚く行動力も学生たちは発揮します。近年、全学で力を入れているリーダーシップ教育の成果を感じる機会でもあります。

*仏検の活用

仏検は授業におけるフランス語学習の指針であるばかりでなく、こうした異文化コミュニケーションの実践の基盤となり、学生たちの自信の根拠となっています。文芸学部では1年次のフランス語の授業から仏検受験を奨励し、学生は検定受験料補助金を受けられます。仏文専修の学生は専修の補助金も受けることが可能です。受験料補助に加え、専修では級別の仏検対策講座、ネイティヴ教員による2次試験対策講座を実施しています。仏文専修の学生はほとんどが1年次から受験を続け、4年の春に2級に合格する者も複数います。努力型の学生が多いため、継続学習が合格に結実する達成感を楽しんでいるようです。

仏文を卒業する学生の進路はさまざまですが、フランス語やフランス語圏文化との関わりを持ち続ける者が一定数います。修士課程への進学、フランスの高級食材を扱う商社やラグジュアリーブランド、旅行関係の仕事、留学経験と学芸員資格を活かし複合文化施設に勤める者など、卒業後もフランス語を使う機会があることを喜々として報告してくれます。教える仕事に就いた卒業生は、大きな声が出るよう習い始めた声楽の先生がフランス歌曲の専門家だった偶然を楽しそうに話してくれました。卒業後もさまざまな形でフランス語の学びは続いているようです。

1963年に仏文コースとして誕生した専修は、今年60周年を迎えます。仕事であれプライベートであれフランス語の学びが人生を豊かにすることを信じ、私もバトンを繋いでいきたいと思っています。そして仏検は客観的な指標を提供し、大学を離れた後もフランス語学習を続ける意欲を応援してくれる心強い味方なのです。

秋学期受講生 追加募集のお知らせ

2023年度 秋学期追加募集について

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会 APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当 〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157 E-mail: cours@apefdapf.org
 

通訳者養成コース<準備科>2023年秋学期

 

■ レベルのめやすは仏検準1級 / DELF B2

動画を使った通訳練習 (仏→日) や、短文の翻訳練習 (日→仏) を取り入れながら、関連する文法演習と派生する語彙の整理、聞き取り練習とフランス語らしい的確な表現力を養成し、通訳に必要な基礎を強化します。

■ 授業はすべてオンライン

ZOOMを使用したオンライン授業です。授業日の1週間前に、担当講師より教材を配信しますので、各自準備をしてください。動画や翻訳など、講師により毎回様々なタイプの教材に取り組みます。詳しい授業案内はこちらをクリック

■ 通訳基礎科へ進級

春学期15回、秋学期15回の合計30回の授業です。 (春学期のみ、秋学期のみの受講もできます。) 各学期末には期末テストを実施。講師の推薦を受けた成績優秀者は、次学期より通訳基礎科へ進級することができます。
講師紹介とおススメの学習法  
受講生の声 過去の通訳準備科受講生から寄せられた、受講のきっかけや期末テスト対策、基礎科へ進級した感想など、さまざまな体験談を掲載しています。詳しくはこちらをクリック
 
入学テスト免除 2008年秋季以降の仏検1級、準1級 ( および対応するDELF・DALF ) 取得者で「通訳 ( 準備科 )」「 翻訳 ( 基礎科・本科 )」を希望される方は入学テスト免除になります。詳しくはこちら

講座概要

・対象レベル:仏検2級・準1級/DELF B1・B2 ・定員:15名 ・授業料:115,500円(税込み)

2023年秋学期 開講日程 【開講日程】毎週土曜日 全15回 (1) 9月16日    (2) 9月30日  (3) 10月7日 (4) 10月14日 (5) 10月21日 (6) 10月28日  (7) 11月11日  (8) 11月18日  (9) 11月25日  (10) 12月2日 (11) 12月9日  (12) 12月16日  (13) 12月23日  (14) 1月6日 (15) 1月20日 【開講時間】10:00~12:00(2時間) 【授業形式】オンライン(ZOOM) 【申 込 受 付 期 間】2023年8月1日(火)~ 9月1日(金) 【授業料 納入期限】2023年9月6日(水) ● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。

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お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会 APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当  〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157 E-mail: cours@apefdapf.org
 
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2023年度 夏季休業期間についてのお知らせ

公益財団法人フランス語教育振興協会は、8月8日(火)より15日(火)までを夏季休業期間とさせていただきます。8月7日(月)17時以降、休業期間中にお寄せいただいた各業務についてのご依頼・お問い合わせは8月16日(水)以降のご対応となりますことを予めご了承ください。

ご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

日仏逐次通訳短期講座2023

開講コース案内(2023年度)

フランス語アウトプットを磨くための日仏逐次通訳講座

フランス語を母語に持つ講師による、フランス語アウトプットを磨くための逐次通訳講座です。
聞き手にわかりやすい自然な訳出をめざして、日→仏の逐次通訳練習を集中的に行います。
◇ このコースはオンライン(Zoom)で開講します。


講座概要


・対象レベル:仏検準1級以上/DELF B2 以上
・定員:12名(最低開講人数 8名)
・受講料:20,000円(税込み) ※入学金不要

【開講日程】2023年8月20日(日), 8月27日(日), 9月3日(日), 9月10日(日)
      ※全4回
【開講時間】10:00~12:00(2時間)
【会場】オンライン(ZOOM)

● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。
      APEF受講生の場合、申込書は不要です。

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お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会
APEF青山フランス語プロフェショナルコ ース担当 
〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F
TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157
E-mail: cours@apefdapf.org

2次試験当日の緊急連絡先について

7月16日の仏検2次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。


【2次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 
受付時間:7月16日(日)9:00~16:00


・受験票が未着または紛失された方はこちらのヘルスチェックシートを当日の来場前にご確認ください。
試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。
 2次試験を欠席された方に対する来季の1次試験免除については、こちらをご覧ください。

・新型コロナウイルス感染等による欠席予定者・欠席者への対応や、試験開催にかんする最新の情報は「2023年度春季試験の開催について」のページでご案内しています。

2023年秋学期 受講者募集のお知らせ

2023年度春学期からの継続受講に加えて、全コースで新規受講者を若干名募集します。 受講資格 をご確認のうえ、以下の要領でお手続きください。

秋学期  受講申込方法

【受講申込期間】2023年8月1日(火)~9月1日(金) まで

※締切後の申込も場合によって受け付けますのでご相談ください。

● 継続受講の方

上記期間内に 受講登録 を終えてください。

● 新規受講希望の方

申込書(word)をダウンロードし、必定事項をご記入のうえ、cours@apefdapf.orgまでメール添付でお送りください。折り返し受講対象クラス、入学テスト受験の要不要などをお知らせします。

wordフォーム 申込書(word)   pdf 申込書(pdf)

入学テストは下記の要領で実施します。

2023年度秋学期 入学テスト 実施要領 ●日 時: 2023年9月2日(土) 11:00 開始   16:00 終了予定 <筆記試験> 11:00~12:00 <面接> 14:00より順次 ●会 場:オンライン ●受験料:3,300円(税込み) ※銀行振込(下記参照)による事前支払い ※いったん納入された受験料は一切ご返金いたしかねます ● 出願期間: 2023年8月1日(火)~9月1日(金)まで

<入学テスト受験料 振込先 >   みずほ銀行  九段支店(店番号532) (普)1805436 (口座名義)公益財団法人 フランス語教育振興協会 教育口
 
  • ※入学テストの免除について 2008年秋季以降の仏検1級、準1級(および対応するDELF・DALF)取得者で、「通訳(準備科)」、「翻訳(基礎科・本科)」を希望される方は入学テスト免除になります。免除を希望される場合は、申込書をお送りいただく際に当該レベルの合格証書またはディプロムの写しを併せて提出してください。
  • 「通訳基礎科・本科」を希望する方への入学テスト免除はありません。

入学テストの結果はテスト実施後3日以内にメールでご連絡いたします。

入学テスト合格者およびテスト免除で受講決定の知らせを受けた方は 受講登録 にお進みください。

お問い合わせ

公益財団法人 フランス語教育振興協会 APEF青山フランス語プロフェショナルコース担当 〒102-0073東京都千代田区九段北1-8-1 九段101ビル6F TEL(直通):03-6268-9680 FAX:03-3239-3157 E-mail: cours@apefdapf.org
 

1次試験当日の緊急連絡先について

6月18日の仏検1次試験当日の緊急連絡先を下記のとおり開設いたします。


【1次試験当日のお問い合わせ】仏検受付センター

TEL:03-5778-4073 
受付時間:6月18日(日)9:00~16:00


・受験票が未着または紛失された方はヘルスチェックシートをこちらからご確認ください。試験当日の来場前に受験者ご自身でチェックを行い、チェック項目に1つでも該当する場合は来場をお控えください。なお、欠席の場合、次回への振替は承りかねます。
試験を欠席される場合、事前連絡は不要です。なお、欠席された方への結果通知の発行は行いません。
今季も試験終了後の正解例の配付は行いません。正解例は試験当日6月18日(日)の20:00過ぎに当ホームページにて公開予定です。

2023年度春季試験の開催について

春季試験ポスター

このページでは実用フランス語技能検定試験(仏検)2023年度春季試験の開催に関する最新情報を随時更新してお伝えします。(2月20日初掲、6月28日更新)




試験日程と出願受付期間について

■ 試験日程: 1次試験  6月18日(日) 2次試験  7月16日(日)
■ 出願受付開始: 4月1日(土)
■ 出願締切: [願書郵送] 5月17日(水) [インターネット] 5月24日(水)

※当ホームページの 請求フォーム からお申し込みいただいた方には受験要項・願書を無料でお届けします(5月12日まで →今季の発送は終了しました )。
※要項・願書に印刷された情報は今後変更される可能性があります。最新の情報を当ページにて随時ご確認ください。

新型コロナウイルス感染症対策について(6/28更新)

仏検開催にあたっての新型コロナウイルス感染防止対策は、6月28日現在では下記の内容を予定しておりますが、随時更新する可能性もございます。最新版のご案内を当ページに掲載いたします。受験される方は出願の前に必ず内容をご確認ください。

受験票裏面にはヘルスチェックシートが記載されています。試験当日の来場前に受験者ご自身でチェックを行い、チェック項目に1つでも該当する場合は来場をお控えください。なお、欠席の場合、次回への振替は承りかねます。

pdf 春季2次試験 へルスチェックシート(6/28掲載)(pdfファイル)

2次面接試験のオンラインでの実施について(4/10初掲)

仏検実行委員会では、2023年度春季試験の開催にあたって、以下に該当する方を対象に、Zoomによるオンラインでの面接試験(1級・2級・準2級)を提供することを検討しています。実施の可否は個別に検討のうえお知らせしますので、ご希望の方は 出願の前に 仏検事務局までメールでご相談ください。なお、 ご相談の受付期限は4月20日(木)から5月18日(木)までの1ヶ月間 とし、それ以降はご対応いたしかねます。

【オンライン面接試験 受験資格】
2次試験実施日に日本国外に居住または滞在する(かつそのことを書面で証明できる)1次試験免除の有資格者もしくは1次試験合格後の2次試験オンライン受験希望者で、以下の条件のすべてを満たす方。

・仏検事務局が指定するオンライン2次試験実施日時(事前に告知した本試験日から変更される場合があります)に、身分証の提示による受験者の本人確認ができること
・適正な環境でオンライン面接試験が受けられるカメラ・マイクを備えたパソコン・タブレット等の機器(スマートフォンを除く)と、安定した通信環境を準備できること

パリ会場の開催中止について

新型コロナウイルスの影響と物品の輸送状況等に鑑み、誠に遺憾ながら 仏検パリ会場は2023年度春季・秋季ともに不開催といたします 。2024年度からの開催再開を目指して調整を継続してまいりますので、どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。

行くぞ、パリ・オリンピック2024!

2022年秋季5級合格・文部科学大臣賞 / 2022年度秋季4級合格
榎本 裕二
無職・東京都

映画好きだった自分は、若い頃たくさんの映画を観ていました。特にヌーベルバーグやフィルムノワールといったフランス映画に魅了され、スクリーンを通してみるパリの街角と囁くようなフランス語の響に憧れを感じて、大学ではフランス語を第二外国語として選んだのですが、発音と文法の難しさの前にあえなく屈し、以後フランス語は近寄りがたい言語となってしまいました。

旅行会社に就職し仕事でフランス(主にパリ)に行く機会もありましたが、覚えたフランス語は、Bonjour, S’il vous plaît, Un demi(ビールを頼むときの必須の言葉でした)、そして L’ addition くらいでした。C’ est combien ? も覚えましたが、返ってくる答えが全く聞き取れないので使うのをやめて数字も un, deux, trois 止まりです。

一昨年のコロナ禍に定年を迎え外出する機会が減った中 TOKYO オリンピックの閉会式をテレビで観ていると次回パリの引き継ぎイベント映像が飛び込んできました。さすがフランスと思わせる華やかさで独創的で粋な演出でした。そういえばオリンピックの第一公用語はフランス語だったな、フランス語って世界中で使われて Francophone(最近覚えました)もたくさんいる重要な言語だなということを改めて気づかされ、ポストコロナで大いに盛り上がるであろうパリにぜひ行ってみたいという気持ちが湧いてきました!

ちょうどパリオリンピックのボランティアがこれから募集されることを知り、応募してみることにしました。そこで、再びフランス語を学びなおし、日常の会話と読み書きができる程度(仏検3級)にはなるぞと決心しました。

まず、NHKラジオ講座を毎日聞くことから始め、十数年前に購入した参考書や問題集、練習帳に取り組みました。やはり初歩から覚えることもたくさんあったので、記憶力の落ちた(以前からよくない)今は忘れることは当たり前と思い、とにかく身体で覚えるため継続と回数が大事と信じ、1日1時間くらいずつ順番にこなしていきました。そして、仏検公式ガイドブックとセレクションを試験前2ヶ月の間に3回程度繰り返して学習しました。文法の他にも単語も重要と思い音声付きのクラウンフランス語単語(4級・5級)を1ヶ月で1冊ディクテしました。短期集中型の自分は、試験前の1ヶ月間は毎日最低2~3時間はフランス語に取り組んでいたと思います。

しかし、試験が終わり5級と4級も同時に合格することができてホッとしたのか勉強のペースが鈍ってしまいました。でも、次の3級の試験まですでにあと2ヶ月。自信がないので秋季にしようかなとも少し頭をよぎりましたが、ここで立ち止まらず前進あるのみです。今では多様な文法のルールを覚えることも楽しくなってきましたし、pomme de terre のような洒落た表現の多いフランス語がますます好きになりました。全集中して3級取得を目指します!そして来年の夏はパリに行ってフランス語で話すぞー!





「合格者の声」を更新しました

「合格者の声」を更新しました。 行くぞ、パリ・オリンピック2024!(2023年5月9日掲載) 2022年度秋季5級合格 文部科学大臣賞、2022年度秋季4級合格 榎本 裕二 矢上キャンパスという「フランコフォニー」(2023年4月25日掲載) 2022年度春季1級合格 草壁 慧 フランス語に毎日触れようという意識で(2023年4月18日掲載) 2022年度春季3級合格 文部科学大臣賞、2022年度秋季準2級合格 清水 研介 ハーフだからと言って生まれつきバイリンガルとは限らない!(2023年4月4日掲載) 2022年春季1級合格 在日ベルギー大使館/WBI賞 林 マナテア 絵はがきのパリにあこがれて(2023年3月28日掲載) 2022年秋季準2級合格 在日フランス大使館賞 岸本 明子 1歳児と一緒に1級合格!~自分の夢を叶えるフランス語から、誰かのためのフランス語へ~(2023年3月14日掲載) 2022年春季1級合格 在日フランス大使館賞 つの ゆいこ

仏検インターネット申込 決済システムの一時停止について

仏検インターネット申込は、システムメンテナンスのため、クレジットカードおよびコンビニ決済での検定料納入のお取り扱いを下記の期間停止いたします。なお、作業の進捗状況により、終了時間は前後する可能性がございます。


仏検インターネット申込 決済システム 一部停止期間

2023年5月12日(金) 午前2:00~5:00
対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「三井住友カード」の一部をお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

2023年 5月16日(火) 1:00 – 6:00
対象決済方法:すべてのクレジットカード決済
内容:クレジット決済を選択された際にエラーが発生する可能性がございます。

2023年5月17日(水) 午前2:00~2:30
対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「ユーシーカード」の一部をお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

2023年5月19日(金) 午前2:00~5:00
対象決済方法:一部のクレジットカード決済
内容:「三井住友カード」の一部をお使いの際にエラーが発生する可能性がございます。

2023年 5月22日(月) 2:30 – 8:30
対象決済方法:すべてのクレジットカード決済
内容:クレジット決済を選択された際にエラーが発生する可能性がございます。

2023年 5月23日(火) 1:00 – 6:00
対象決済方法:すべてのクレジットカード決済
内容:クレジット決済を選択された際にエラーが発生する可能性がございます。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承のほど、お願い申し上げます。

公益財団法人 フランス語教育振興協会
仏検事務局

 

矢上キャンパスという「フランコフォニー」

2022年春季1級合格
草壁 慧
慶應義塾大学理工学部機械工学科4年 安藤研究室・千葉県

仏検の合格体験記を掲載していただけるという貴重な機会をいただき、ちょうど大学を卒業するというタイミングですので、私の大学生活4年間を振り返ることで、私のフランス語との出会いやフランス語の勉強法、フランス語での思い出について、書きたいと思います。

私がフランス語に初めてふれたのは、慶應義塾大学理工学部に入学してからでした。当時は、「ボンジュール(スペルも知らず…)」くらいしか知らない状態でしたが、フランス語を選んだ理由は、アクサンのついた文字(éやâなど)がとてもきれいだと思ったことと、フランス語は多くの国際機関で公用語となっており、今後使う機会があるかもしれないと感じたからでした。授業が始まり、スペルだけでなく、発音にも魅了され、フランス語が好きになっていきました。1年生の秋に、初めて仏検3級を受け、いずれは仏検1級を取得できればいいな、とぼんやり思ったことを覚えています。

フランス語の勉強に関しては、理工学部のフランス語の授業をベースに行っていました。1年次では必修の授業があり、主に文法を一通り学習することができました。2年次からは必修ではなくなりましたが、フランス語を本格的に習得することができるインテンシブコースがあり、それを履修しました。インテンシブコースでは、文法を復習した上で、ほとんどの授業時間は「とにかく話す」ことに重点を置いており、授業内でフランス語圏出身の留学生のティーチング・アシスタント (TA) と会話することで、「生きたフランス語」に常に接することができ、フランス語を即座に口から出す練習ができました。授業内で仏検の準備をすることもあり、文法や語彙のおさらいを効率的に行えました。私が2年生のときは、ちょうどパンデミックが始まった頃であり、授業が全てオンラインとなり、外国語習得へのモチベーションが薄れてしまう状況でしたが、オンラインながらも留学生と会話できたことや仏検取得といったことが大きなモチベーションとなり、続けることができました。授業外でも、ニュースを読んだり、聴いたりし、意味を知らなかった単語はノートに例文とともに書いて覚えていました。他にも使い方が美しかったり、単語の使い方や論理の通し方がネイティブらしく、まだ自分には書けそうにないような表現を用いていたりする文章はノートに写して時々見返していました。3年次からは、キャンパスが日吉から矢上へと移りますが、変わらずフランス語の授業は、様々なものがあり、私はディスカッションや留学生 TA との会話がベースとなっている授業を履修しました。この頃ぐらいから、ようやく France 2 の 20h が少しずつ聞き取れるようになり、ますますフランス語の学習が楽しくなってきたのを覚えています。4年生となり、ドイツへの留学を目指すようになり、卒業研究やドイツ語の勉強の傍、フランス語の勉強を続け、なんとか春季に仏検1級に合格することができました。準1級との単語の難易度の差に当時圧倒されてしまいましたが、ニュースを読んだり、聴いたりしてメモする、単語帳を自分で作る、などの以前からの勉強法を継続させることで、名詞化や時事の単語、動詞活用などは対策することができました。また、リスニングやスピーキングに関しては、大学院にフランス語圏出身の留学生と共にフランス語でディスカッションを行う授業があり、これに参加していました。とても高難度な授業で、フランス語が話されるスピードが速く、ついていくのに必死でしたが、これを続けたことでリスニングやスピーキングは相当鍛えられました。もちろん、日常的な留学生とのフランス語での会話によっても、これらは鍛えることができました。

 






















フランス語を大学に在籍している間継続したことで、フランス語で様々な思い出を作ることができました。ここでは、2つほど紹介させていただきたいと思います。まず挙げられるのが、留学生との交流です。授業中に TA として来てくれていた留学生やキャンパスで知り合った留学生と友達になり、ご飯に行ったり、旅行に行ったりしました。3年生の夏休みと4年生の夏休みに、日光に旅行に行ったのですが、3年生のときにはフランス語で名所などの説明ができず、多くの時間を英語で話してしまったものの、4年生になって再度行った時には、全てフランス語で会話、説明ができるようになっており、成長を実感したのを覚えています。その他にも、フランス語圏の留学生と日本語が母語の学生が互いの言語を学び合えるような団体を設立することで、様々な活動を通して、楽しくフランス語を習得できたと同時に、フランス語がさらに身近なものとなりました。 そして、2つ目に、私の研究分野である、気泡力学や流体力学ともフランス語は大きく関わっています。私の所属している研究室には、昨年までフランス出身の留学生がいたため、研究室というとても身近な環境でフランス語を常に使うことができました。また、卒業論文の研究では、ゼラチンゲル内の気泡の力学に関する研究を行いました。この研究のベースには、流体力学や連続体力学、熱力学といった知識が必要ですが、例えば、研究に欠かせない流体力学では、Navier-Stokes 方程式の Navier や、Rankine-Hugoniot の式の Hugoniot、Laplace 圧や Laplace 方程式の Laplace、連続体力学の分野では、Lamé 定数の Lamé、熱力学では、Carnot サイクルの Carnot など、ざっと挙げるだけでもたくさんのフランス語圏出身の研究者が出てきます。教科書や論文に研究者の名前が出るたびに、何語圏由来の名前かを当てるゲームを楽しんでいました。また、過去の文献まで遡ると、フランス語で書かれた教科書が出てきて、これを読めたときには、フランス語をやっていてよかったと思いました。さらには、少し前の論文を読んでいたりすると、アブストラクトが英語だけでなく、フランス語とドイツ語で書かれていたり、研究の対象が気泡であることから、Champagne の気泡を対象とした研究に遭遇したりと、研究している時の方がフランス語を身近に感じることができました。

この4年間を振り返ると、フランス語がとても日常的に存在していており、フランス語を勉強するには非常に恵まれた環境であったと実感しています。フランス語圏に行こうにも行けなかった時期が続きましたが、矢上キャンパスに行けば、研究室でフランス語を話し、コンビニに買い物に行こうと研究室から出ると、歩いているだけで、フランス語が日常的に聞こえてくるという、まさにキャンパスが「フランコフォニー」であると言っても過言ではないような環境でした。今秋からは、留学を予定しており、語学の勉強を継続しつつ、専門分野の勉強や研究に一層励みたいと思います。そして、キャンパスで出会った友人たちとフランスで再会することも楽しみです!

最後に、フランス語の勉強に付き合ってくれたフランス語圏出身の友人、フランス語学習にモチベーションを与えてくださった仏検、フランス語を教えてくださった先生方に、大変感謝しております。特に、小林拓也先生には、フランス語を教えていただいただけでなく、留学経験のない私に、グローバルな教養も様々な観点からご教授いただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。

 




「仏検だより」を更新しました

「仏検だより」を更新しました。 2022年度 文部科学大臣賞団体賞 受賞のことば 慶應義塾大学理工学部 京都外国語大学外国語学部フランス語学科 暁星中学高等学校 日仏高等学校ネットワーク(COLIBRI)の試練と挑戦 中野 茂(早稲田大学高等学院) 降って湧いたパリ派遣という贈り物 井形 美代子(東京造形大学 / 都立高校 / 成蹊高校)

2022年度 文部科学大臣賞団体賞 受賞のことば

文部科学大臣賞団体賞は2013年度に創設され、当年度における出願者数とその増加率および試験結果等を勘案し、年度を通じたフランス語教育への取り組みを総合的に判断した上で、特に優秀と認められた団体に授与されます。2022年度は、慶應義塾大学理工学部、京都外国語大学外国語学部フランス語学科、暁星中学高等学校が選出され、APEF役員が各校にお伺いし表彰の場をもちました。表彰団体の先生方からお寄せいただいた受賞のことばをご紹介します。

慶應義塾大学理工学部 小林拓也先生

(写真左より)大久保清朗先生・合田陽祐先生・個人受賞された山形大学のおふたり・西澤理事長

このたびは文部科学大臣賞団体賞を頂き、関係者一同、大変名誉なことと喜んでおります。頑張ってくれた学生の皆さん、とりわけ機械工学科4年で、ABCから始め留学経験なしで見事1級に合格した草壁慧さん、ブラボー!そして指導にご尽力頂いた以下の先生方、本当にありがとうございました:岡見さえ、小森謙一郎、 斉藤裕美、佐藤ローラ、 Sintive Pierre、Cheddadi Aqil、関幸太郎、中島万紀子、Noel Patricia、Barcat Corentin、本間幸代、三浦直希、Lavignasse Christophe、Lesauvage Stéphane(敬称略)。本学部でのフランス語教育については、2017年の「APEF通信」・「仏検だより」に書かせて頂きました。ぜひお読みください。Encore mille mercis à tout le monde !
写真(前列左より)高桑和巳先生・Centrale Nantes国際交流委員長 Vincent Frémont先生・理工学部長 村上俊之先生・西澤文昭APEF理事長・井上京子先生・荒金直人先生・小野文先生(中列右)小林拓也先生(中列、後列)理工学部の先生方とTA、学生の皆さん・APEF職員

京都外国語大学外国語学部フランス語学科 中山智子先生

(写真左より)北原ルミ先生・西澤理事長

この度は、文部科学大臣賞団体賞を賜りましたことに、京都外国語大学外国語学部フランス語学科教員一同厚く御礼申し上げます。団体受験を本学でスタートした時からの、今はご退職された先生方のご尽力のおかげであり、感謝の念に耐えません。仏検は京都外国語大学での学びにとって非常に重要であり、本学では、非常勤の先生方にもご協力いただいている級別の「資格フランス語」授業、検定の単位認定や、本学後援会による検定料補助を通して、学生の受験を奨励しています。本学主催の全日本学生フランス語プレゼンテーション大会(前・弁論大会)に長年ご協賛いただいているAPEF様から今回の栄誉を賜ったことがなおさら嬉しく、またコロナ禍を一緒に乗り越えた学生たちの門出の日に表彰式を行なっていただき、ご足労いただきました北村副理事長、深川事務局長に心より感謝申し上げます。
写真(前列左2番目より)Laura Ariès 先生・中山智子先生・舟杉真一学部長・北村卓APEF副理事長・森田美里先生・石丸久美子先生・学生の皆さん・APEF職員

暁星中学高等学校 フランス語科 小暮豊先生

((写真左より)外国語課主任教諭 片岡孝治先生・西澤理事長

本校にこの賞が授与されると知り、驚きとともに大きな喜びを感じております。1888年の創立以来、本校はフランス語学習を伝統としてきました。しかし、この伝統も生徒の学びにより一年一年刻まれてきた年輪の連なりに他なりません。本校では、普段のフランス語学習の振り返りや励みとして、さらにはいまだ不透明な自身の進路において、生徒たちが挑むべき挑戦と成長の歩みとしても受検を奨めています。今回、新型コロナ感染症による大きな試練を乗り越えて、「仏検」がすべてのフランス語学習者の人生の目標や挑戦、励みとして末永く存続することを祈念するとともに、本校生徒による受検がその一助となればこのうえない喜びです。
写真(後列左より)川﨑連先生・前原克彦先生・小暮豊先生(前列左より)生徒の皆さん・西澤文昭APEF理事長・暁星学園理事長 柿山隆先生・暁星中学高等学校長 髙田裕和先生


 

日仏高等学校ネットワーク(COLIBRI)の試練と挑戦

中野 茂(早稲田大学高等学院)

コロナ禍において、学校現場では多くの活動の停止あるいは縮小を余儀なくされた。とりわけ、その影響が最も顕著だったのが国際交流活動であった。コロナ感染症が日本で広がりを見せてから3年以上経つ今でも、多くの学校がまだ生徒の海外派遣に踏み切れていないのが現状である。日仏高等学校ネットワーク(COLIBRI)(以下「コリブリ」)が毎年実施していた対フランス本土および対ニューカレドニアの短期交換留学も、3年前より中断を余儀なくされた。

この3年間は空白の時間であると同時に、今までの活動を振り返る時間でもあった。またこの3年間は、実際にフランスに行き交流することの意義を再認識させてくれた期間でもあった。


2002年、当時の仏大使館文化部のフランス語担当官 Jean-Noël JUTTET 氏の発案により、暁星高校の橘木芳徳教諭(当時)、カリタス女子中学高等学校の山崎吉朗教諭(当時)を始めとするフランス語教育に携わる高校の先生方が中心となって設立準備が始まったコリブリは、2006年に最初の交換留学を実施した。以降現在まで14回にわたり交換留学が実施され、これまでに1000人を超える日仏の高校生がコリブリ短期交換留学に参加した。

現在の日本側コリブリ加盟校は、北は北海道の立命館慶祥中学校・高等学校から南は沖縄県立那覇国際高等学校まで30校、フランス側はパリ、ボルドー、モンペリエなどの本土の29校に加えニューカレドニアの6校、計35校にものぼり、両国の加盟校は年々増加している。また2013年には『ル・モンド』紙で取り上げられるなど、とりわけフランスでは知名度を上げている。

応募した日仏の生徒たちをマッチングし、そのパートナー同士の家庭におたがい3週間ずつ滞在する短期交換留学(まずフランスの生徒が10月から11月にかけて日本のパートナーの家庭に滞在し、高校に通う。翌年の3月から4月にかけ、今度は日本の生徒がフランスのパートナーの家庭に滞在し、現地の高校に通う)を活動の中心にする点は、発足時から今日まで変わっていない。

コロナ禍以前は、参加者が3週間のフランス短期留学で負担する費用は、航空券などの旅費、フランス国内での通学費、保険、現地でのおこづかいを合わせ、約25~30万円に抑えられてきた。このように参加費を抑えることができた主な理由は、学費がかからないことと、現地での食費や住居費など生活に必要な経費を受け入れ家庭が負担する点にあった。


さて、第一回交換留学の開始から16年の年月が流れたが、この年月はコリブリにとって試練の16年だったと言っても過言ではない。

まず2009年、新型インフルエンザの感染拡大を懸念するフランス国民教育省の勧告もあり、秋のフランス人高校生の来日を1年間延期せざるを得なかった。

そして、日本の高校生たちの出発予定日の2日前に発生した2011年の東日本大震災。首都圏の交通網が麻痺した状況下でも、関東圏の生徒たちはなんとか全員予定通り出発。安否の確認がとれた盛岡・仙台の生徒たちも、自分たちの目で見たものを直接伝えたいという強い思いを持って、また保護者の方々の深い理解もあり、全員がフランスに旅立った。その後、福島原発の事故処理の影響もあり、2011年度はフランス側の来日は1年間延期、日本側は通常渡仏という変則的なスケジュールで交換留学の実施にこぎつけることができた。

さらには、2019年に始まったコロナウイルス感染症のパンデミックによる3年間の短期交換留学の中断。この間、どのような活動ができるのかフランス側執行部と協議を行い、日仏オンライン交流、コリブリ・フランスとの共同動画作成、またコリブリ・フランスが開催したジャパン・ボウルへの動画での参加といった活動を実施することができた。とはいえ、短期交換留学の中止が教育現場にさまざまな影響を及ぼしたことは否めなかった。とりわけ短期留学を夢見て高校に入学した生徒にとってこの中断の影響は深刻で、フランス語学習に対するモチベーションの低下が指摘された学校や、フランス語受講者の減少が見られた学校もあった。


2019年度の春休みのフランス派遣が中止になって以降、どのタイミングで交換留学の再開に踏み切るかコリブリ・フランスと協議を続け、再開のタイミングを探ってきた。そしてついに、2022年度のフランス派遣から短期留学が再開されることになった。

2023年3月11日、29名の高校生が成田空港よりフランスに向けて旅立った。コリブリの短期留学が復活した日である。フランス各地から送られてきた写真に写った生徒の表情を見ると、すでに教室での彼らの表情とは異なっており、フランスに行くことの意義を痛感せざるを得なかった。実は今までも、短期留学に出発する前と後で、生徒の表情の変貌に驚くことがよくあった。この表情の変化の裏には、彼らの体験が凝縮されており、この体験が、その後の彼らの人生を導く原動力になっていくケースをしばしば目にしてきた。もちろん、内なる変貌が外見に現れないケースもあるため、体験の豊かさやその深さ、さらには影響の射程を真に理解するには、その後の彼らの言動、さらには彼らの進路や大学進学後の姿も注意深く見守って行かなくてはならない。教室の中でのみフランス語を学習している生徒においては、ともすると「なぜフランス語を学ぶのか」という疑問を抱くこともある。しかしながら、コリブリ短期交換留学参加者においては「なぜフランス語を学ぶのか」という疑問が生じ得ないのは言うまでもない。さらにこの自明性は、参加者だけでなく、その友人たちや帰国報告会に参加した生徒にまで広がり、フランス語やフランス文化を学ぶ確固たる理由を提供している。

空港で生徒たちの表情の変貌に出会う度に、またコリブリ短期留学を機にその後の人生を設計した生徒たちと出会う度に、今までの苦労が報われた気がする。同時に、20年前のコリブリの旗揚げにかかわった先生方、またその後コリブリを育ててくださった先生方が目指していたことに少しでも近づけた気がする。

コリブリに参加した大部分の生徒は、すでに社会人となった。彼らの人生に何等かの影響を与えてきたことを誇りに思うと同時に、彼らが、コリブリ設立の趣旨である「日仏の架け橋」になってくれることを切に願っている。

最後になるが、コリブリが活動を継続できるのは、ボランティアで活動してくださっている各校の先生方の熱意、さらにはフランス大使館の全面的な支援や、APEFを始めとする協力団体のご支援の賜物である。深く感謝の意を表する。