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Le Mondeの経済記事精読

Le Mondeの経済記事精読

講師:小林 新樹

以下の表現はどう訳すべきでしょうか。

  problèmes sociaux 社会問題?
  professionnels de la santé 健康のプロ?
  l’industrie et les services 産業とサービス?

social を目にするとつい「社会的」を当てたくなります。しかし、最近の新聞・テレビにおける用法を見ると、ほとんどの場合「労使、雇用」や「福祉、社会保障」の意味で使われています。言うまでもなくすべて文脈次第ですが、

  problèmes sociaux 労使問題または雇用問題
  conflits sociaux 労使紛争、労働争議
  services sociaux 福祉サービス

といった具合です。

santé は本来「健康」ですが、文脈からすると日本語的にはむしろ「医療」を当てた方が良い例が多く見られます:

  système de santé 医療システム
  coûts de la santé 医療コスト
  professionnels de la santé 医療従事者

これに関して忌々しい経験があります。フランスの医者が日仏会館で同国の医療事情について講演した後、日本側から「医者は市民の健康維持・増進にはどのように貢献しているか」という質問が出たのです。それに対して講演者が漠然とした答え方をした後、小声でこう呟いた:

  «On a dit “santé”, mais… »

察するにその心は、

「自分は確かにsystème de santé, professionnels de la santéという表現を用いたが、趣旨は医療の話であった。どうして、市民の健康維持・増進に貢献、などという話が出てくるのか」

ここで通訳として、次のように反論しなかったのが未だに残念です:

「自分はいずれの表現もsantéの代りにmédecineを入れ、système de médecine, professionnels de la médecineとして訳した。にも拘わらずこういう質問が出たのであって、日本の医療関係者のアプローチを示すものとして受け止めるべきなんだヨ」

industrie, industriel の語義として辞書にはまず「産業(の)、工業(の)」が挙げてあります。しかし実際の用法を見る限り、

  implantation industrielle (外国への)工場進出
  friche industrielle 工場跡地
  l’industrie et les services 製造業とサービス業

など、「製造業、工場」の方から攻めた方が良いようです。

以上はいずれも単語レベルのことですが、 センテンスとなればなおさら、その具体的な趣旨を把握しなければ分りやすい訳は作れません。授業では、 Le Monde の経済記事を精読することにより、趣旨を具体的につかむ意義を実感してもらい、自ら実践できるようになることをめざします。

今まで扱った教材の例をご覧下さい:
フランス原発の将来 (2017年8月)
ドルの覇権に異議申立て (2019年3月)

講座概要

・対象レベル:仏検準1級以上/DELF B2以上(現プロフェショナルコース受講生以外も対象)
・定員:15名
・授業料:20,370円(税込み) ※入学金不要

第4回 開講日程
【開講日程】12月5日(土), 19日(土), 2021年1月9日(土), 23日(土)※全4回
【開講時間】10:00~12:00(2時間)
【会場】オンライン(ZOOM)
【申込受付期間】10月6日(火)~ 11月30日(月)
【授業料納入期限】12月4日(金)

第5回 開講日程(予定)
【開講日程】2021年2月6日(土), 20日(土), 3月6日(土), 3月20日(土)※全4回
【開講時間】10:00~12:00(2時間)
【会場】オンライン(ZOOM)
【申込受付期間】10月6日(火)~ 2021年1月29日(金)
【授業料納入期限】1月29日(金)

● 申込方法:下記申込書に必要事項をご記入のうえ、メール添付でお送りください。

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お問い合わせ

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