2023年度 文部科学大臣賞団体賞 受賞のことば
文部科学大臣賞団体賞は2013年度に創設され、当年度における出願者数とその増加率および試験結果等を勘案し、年度を通じたフランス語教育への取り組みを総合的に判断した上で、特に優秀と認められた団体に授与されます。2023年度は、国際教養大学、白百合女子大学、カリタス小学校が選出され、APEF役員が各校にお伺いし表彰の場をもちました。表彰団体の先生方からお寄せいただいた受賞のことばをご紹介します。
国際教養大学 中田俊介先生
この度は文部科学大臣賞団体賞の栄誉を賜り、誠にありがとうございます。本学では、フランス語の授業が創設された2008年秋以来、毎回準会場として仏検を実施しております。100分の授業を週2回行い、4月に始めて6月に5級~4級、11月に4級~3級に挑戦します。本学では全学生に1年の海外留学を義務付けていますが、フランスやベルギー、カナダ等のフランス語圏に留学した学生を中心に、2級や準1級、1級にも挑戦しています。
仏検のために勉強することで、学生たちは、授業でカバーしきれない語彙の補強や、文法項目の予習・復習を行うことができます。本学において仏検は、合格の喜びが得られる試験であると同時に、優れた学習支援ツールとなっています。
写真(右より)熊谷嘉隆副学長・磯貝健副学長・中田俊介先生・Monte CASSIM学長・西澤文昭APEF理事長・APEF職員
白百合女子大学 フランス語フランス文学科 大塚陽子先生
このたびは文部科学大臣賞団体賞を賜り、大変光栄に存じます。本学科では、2023年度に向けてフランス語カリキュラムを見直し、入学後にフランス語を学び始めた学生は1年次の秋に仏検4級受験が必須となる、というプランを導入しました。受験した1年生からは、フランス語力を初めて客観的に捉えることができ自信に繋がった、合格を経て次の目標が明確になった、といった声が聞かれ、仏検受験が1年次の学びにおいてよい刺激となったことが感じられました。
今回の受賞が、さらなる高みを目指し学び続ける学生たちの大きな喜びや励みとなることは間違いありません。教職員一同心より感謝申し上げると共に、仏検の益々のご発展をお祈り申し上げます。
写真(前列右から3席目より)髙山貞美学長、西澤文昭APEF理事長、川井扶佐子教務部長(前列左右2席)学生の皆さん(後列右より)村中由美子先生、アン・ソフィーTA、佐藤クリスチーヌ先生、海老根龍介先生、辻川慶子先生、大塚陽子先生、学生さん、小川美優さん、善本孝先生
カリタス小学校 フランス語科 荒井久美子先生・秦麻美先生
この度は文部科学大臣賞団体賞を頂き、大変光栄に思っております。ご選出いただきましたフランス語教育振興協会の皆様に心よりお礼申し上げます。このような栄誉ある賞を頂くことができましたのは、これまで子どもたちを指導してくださった先生方のご尽力のおかげと感謝しております。カリタス小学校はカナダのケベック州にある修道女会を母体としており、創立当初より、フランス語教育を行っております。2014年からは全ての児童が1年生から、英語とフランス語を学習する複言語教育を少人数授業で行っております。
子どもたちにとって「仏検」へのチャレンジは、学習意欲を高めるきっかけとなっています。この賞は子どもたちのフランス語学習の大きな励みとなるに違いありません。今後も「仏検」がたくさんのフランス語学習者の皆様の目標として末永く存続し、ますますご発展されることをお祈りしております。
写真(左より)小野拓士校長先生・秦麻美先生・荒井久美子先生・西澤文昭APEF理事長