<翻訳基礎科>課題と授業内容
教材としては19世紀前半以後の文学作品、文化・社会を扱った評論、現在の雑誌記事でフランスの現代社会の特徴を示すもの、世界的な課題についてフランスで行われている言論を窺わせるものを取り上げています。
2023年度 秋学期に取り上げた課題の一例
- 19世紀初頭を代表する作家であるシャトーブリアンの回想録『墓の彼方からの回想』から、
中学校時代のシャトーブリアンが、樹の上に見つけたカササギの巣から卵を盗もうとした
けれども、木登りを禁じられていた監督から叱責を受けたという挿話
(回想録の一節はこちら)
- ナポレオンがワーテルーの戦いに敗れた後流されたイギリス領の絶海の孤島セント=ヘレナ島
に同行した軍人ラス=カーズに口述したセント=ヘレナ覚書から、ナポレオンが最初に
皇帝位を放棄した後、イタリア半島近くのエルバ島に流されたものの、もう一度フランスに
立ち戻り再び皇帝位に就いた際の挿話を物語る一節
- 全地球的な規模の気温上昇を扱った雑誌記事
- パリの風景の一特徴であるトタン屋根についての現在の論争を扱った雑誌記事など
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< 授業の進め方 >
毎回、受講生に課題のテキストの翻訳を提出していただいた後に、その翻訳を添削してお返しするとともに、翻訳上の注意点、講師の試訳をお送りし、それらすべてを見ていただいたうえで、授業を進めていきます。
2023年度 秋学期に取り上げた課題の一例
- フランス寺『浦上の旅人たち』 今西佑行作、岩波少年文庫
- 日本各地に伝わる笠地蔵にまつわる物語、地蔵信仰についての考察
- The Asahi Shimbun GLOBE 特集「最期を選ぶということ」End of Life Choices より
「良き死」とは何か
死を議論することの難しさ
- ごみ拾いはスポーツだ!スポ GOMI 大会 など
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