dapf 仏検

apef アペフ

  • サイトマップ

2013年度 団体賞受賞のことば

2013年度より文部科学大臣賞団体賞が創設されました。今年3月に実施された成績優秀者表彰式において、受賞団体に賞状が授与されました。仏検における出願者数、その増加率および試験結果等を勘案し、年度を通じたフランス語教育への取り組みを総合的に判断した上で、特に優秀と認められた3団体に授与されます。栄えある第一回目の受賞団体には、拓殖大学、成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科、埼玉県立伊奈学園総合高等学校が選出されました。

 

拓殖大学 寺家村 博 先生

本年度より新設された文部科学大臣賞(団体)をいただけたことに心より感謝申し上げる。1998年度秋季のフランス語検定から拓殖大学は準会場として連続して参加させていただいている。一歩一歩、コツコツと積み上げてきた私たちの歩みをよく見ていてくださり、評価をしていただいたことはこれからの大きな励みとなる。

 検定を取り入れたことで生じた効果に関して簡単に述べさせていただくことで受賞の感謝の言葉にかえさせていただく。まず大学の初年次教育の枠組みの中にフランス語検定を取り入れる試みを行っている。毎年初修言語としてフランス語を選択する1年生たちほぼ全員に秋の検定で5級受験を課している。これは4月から学習してきたことが検定合格という一つの現実の形になる喜びを学生たちに実感してもらうと同時に目標に向かって計画的に学習する習慣を身につけてもらうためでもある。合格で得た自信は専門科目の学習にも波及効果をもたらすのである。第二に検定を目指すことで語学環境を整えられることである。例えば検定に必要な語彙集や共通テキストの作成、検定に特化した演習クラスや検定合格者への表彰制度の設立など具体的な形での整備が進んでいる。受賞を良い機会としてさらに教育環境の整備を一つ一つ実現していきたい。
(写真 右より)髙橋敏夫先生(拓殖大学学長)、長谷川善一APEF理事長 

 

成城大学 文芸学部 ヨーロッパ文化学科 高名 康文 先生

準会場で受験生を増やしていることが、受賞の理由の一つと聞きました。僅かながら貢献ができたことを喜ばしく存じます。 本学の文芸学部と法学部では、仏検合格が、その学期のフランス語の成績に反映されます。共通試験を実施して単位の実質化に努めているという前提も、受験の動機になっているようです。また、検定試験対策用の授業を全学共通科目として設けています。法学部では履修者のほぼ全員が仏検を受験しています。 それにもまして、休日に教室を使わせてくれる大学の柔軟性、監督を手伝ってくれる非常勤の先生方と大学院生、学生の日頃の学習のおかげです。会場責任者の所属学科名での受賞ですが、大学全体で頂いた賞と心得ています。
(写真 右より)高名康文先生、末永朱胤先生(成城大学)、長谷川理事長 

 

 埼玉県立伊奈学園総合高等学校 森内 悠佳子 先生

この度は文部科学大臣賞団体賞に選出して頂き、誠にありがとうございます。生徒、教員一同大変喜んでおります。本校では、学習2年目にフランス語検定4級から挑戦しています。部活動も盛んな中、学業との両立は容易なことではありませんが、年に二回の検定合格を目標にすることで、メリハリのある学習や生徒同士が切磋琢磨する環境ができているのだと思います。近年、本校のフランス語学習者は増加傾向にあります。それに伴い、検定準備にも時間を要しますが、今後とも当検定を学習と教育に有効利用させていただきたいと思っております。また検定実施に当たり、ご尽力を頂いておりますフランス語教育振興協会に心より感謝申し上げます。 
(写真 右より)森内悠佳子先生(埼玉県立伊奈学園総合高等学校)、後藤一也さん(在日フランス大使館賞受賞、同校3年)、長谷川理事長