2017年度 文部科学大臣賞団体賞 受賞のことば
文部科学大臣賞団体賞は2013年度に創設され、その年度における出願者数とその増加率および試験結果等を勘案し、年度を通じたフランス語教育への取り組みを総合的に判断した上で、特に優秀と認められた3団体に授与されます。2017年度は、亜細亜大学、武蔵大学、聖ウルスラ学院英智高等学校が選出され、賞状と記念の楯が授与されました。表彰団体の先生方からお寄せいただいた受賞のことばをご紹介します。
亜細亜大学 小川 直之 先生
1・2年次の必修語学として14外国語から1つを選んで学ぶ本学では、全学的に外国語学習を大切にする雰囲気があります。講師の先生がたや担当の事務職員の方がたの熱心な取り組みのおかげです。こうした環境が、多くのフランス語受講者に仏検を受験したいと思わせるのでしょう。
仏検は学生たちにとって、努力しさえすれば数ヶ月後に到達できる、目に見える目標です。努力は嘘をつかない(ことがある)ことを実感させてくれます。出願した級に合格した学生たちは、フランス語の進歩を認められるのはもちろんうれしいが、仏検で2度、3度と、成功体験を重ねられたことが大きな自信になったといってくれます。フランス語教員冥利に尽きます。
(写真左より)大島正克先生(亜細亜大学)・西澤理事長・小川直之先生(亜細亜大学)
武蔵大学 木元 豊 先生
この度は文部科学大臣団体賞を賜り、大変嬉しく、また光栄に思っております。お選びくださいましたフランス語教育振興協会の皆様に心よりお礼申し上げます。
武蔵大学では、グローバル市民育成のための教育を目指しており、外国語教育を重視しております。フランス語教育もその一環であり、全ての学部、学科においてフランス語を学ぶことができます。特に人文学部ヨーロッパ文化学科では、所属の学生の約半数がフランス語を第1外国語として学んでおります。同学科ではここ2年eラーニングを試験的に導入しております。今回の受賞は、学生が熱意を持って、自主的に努力したからこそですし、教職員の皆さんのサポートあってのことです。深く感謝しております。これを励みにフランス語教育の更なる充実を図っていきたいと存じます。
(写真左より)光野 正幸先生(武蔵大学)・西澤理事長・木元 豊先生(武蔵大学)
聖ウルスラ学院英智高等学校 フランス語担当 大槻 多惠子 先生
聖ウルスラ学院英智高等学校はカナダ・ケベックウルスラ会の修道女により仙台の地に創設され、1959年の高等学校設立以来、フランス語教育は途切れることなく、本年で59年目となる。現在高校総数800人ほどの学校で、毎年200人強の生徒がフランス語を履修している。今回、団体賞受賞という栄誉をいただき、今後もさらに多くの生徒がフランス語を学び、自分たちの世界を広げる機会となるよう努力していきたい。この場をお借りして今後も皆様からのご指導ご鞭撻をお願いすると同時に、さらなる仏検の発展をお祈りしたい。
(写真左より)西澤理事長・外国語主任 戸田茂秋先生(聖ウルスラ学院英知高等学校)