理事長からのご挨拶
2026年6月4日
このたび、西澤文昭前理事長の後を受けて理事長に就任しました。西澤先生は11年の長きにわたり、当協会の理事長として協会運営の責任を担ってこられました。そのご尽力に対して心からのお礼を申し上げます。
わたくし自身は、当協会の検定事業を支える活動や、財務関連の任務を果たしてまいりました。フランス語の普及とフランス語教育の振興という大きな目標を達成するために、微力ではありますが力を尽くす所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、実用フランス語技能検定試験を主催するフランス語教育振興協会は、その前身である日仏文化交流センターの設立からちょうど60年目を迎えました。その事業のありようは時代とともに少しずつ変わりましたが、フランス語が世界で占める重要な位置づけは変わりません。英語が現代社会において重要であることは言を俟たないことですが、真の意味で国際的な視野を持ち、社会の多様性を理解するためには、第二外国語教育が欠かせません。そして、フランスが持つ豊かな歴史と国際社会における大きな存在感ゆえに、フランス語はかつてないほどの重要性をもっているのです。
実用フランス語技能検定は創設から45年になります。最初は1、2、3級のみでしたが、1985年には4級を、1994年には準1級と5級を、そして2006年には準2級を新設して、変化を遂げる社会の要請に応えてきました。長年の実績をもとに作られた問題作成プログラムや、全国規模で展開される検定試験の実施は、日本におけるフランス語修得の発展に大きく寄与しているものと自負しています。また、2018年からは教育事業として青山学院大学との共催による「APEF青山フランス語プロフェショナルコース」を開いています。このような「花形」の事業の他に、地道な活動として大学をはじめとする全国の教育機関と協力してフランス語教育の振興につねに力を注ぎ、各地のフランス語教授法研究会やコンクールなどを支援してきました。
新型コロナウイルスの感染拡大により試験開催が中止されたときのように、フランス語の教育・検定事業を取り巻く環境には厳しいものがあります。しかし、そのたびに多くの関係者の方々からいただいたあたたかい支えのおかげで、当協会はフランス語教育振興事業という使命を果たし続けることができています。今後とも皆さまの変わらぬご支援とご鞭撻をお願いいたします。
公益財団法人フランス語教育振興協会
理事長 寺田 寅彦



















