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第2回 「わらべうた」でフランス語

カリタス小学校 麻田 美晴

なぜフランス語をやるの?Pourquoi tu apprends le francais?パリのキャフェでお茶を飲みたい。「星の王子さま」を原語で読みたい。大学の二外で取らされた。ジャン・レノのコマーシャルを聞取りたい。などなど理由は千差万別。でもおそらく共通しているのは、音がきれい。しゃべれたらかっこいい・・・ではないでしょうか。

そう、わたしもフランス語のメロディーに惹かれ、話すことに憧れて、勉強を始めました。う〜ん、でも道は遠いのです。「大学時代ちょっとやったけれど、全然だめ」という声をよく耳にします。「一つの言語をマスターするのには、その言語にとっぷり浸って5000時間かかる」と聞きました。じゃあ、諦める?いえいえ、日本にいながら、あまり遠回りをせずに、楽しみながらフランス語に近づく方法もあるので、それをちょっとお教えしましょう。

まず、フランス語を聞くことです。フランス語のもつ独特のイントネーションやリズムに耳を慣らしましょう。文全体をまとまりとして聞き、簡単な文から繰り返してみましょう。音楽のメロディーを覚えるように、言葉ひとつひとつがわからなくてもいいから、タララララという感じで全体の言葉の流れをつかんで、真似してみましょう。

でも、何を聞いて、真似すればいいの?フランス語のテキストについているCDの音がきれい!こんなふうにしゃべりたい!と思えればそれを真似してみましょう。聞いて、そのとおり口から出してみる。でも、テキストは無味乾燥でつまらない。真似したいけれど、文が難しすぎる。早すぎてとてもむり。

そういう場合には、フランス語のわらべうたCDブック(comptines avec CD)はいかがでしょう。3〜4歳の子供向けのものでも、英語圏の絵本とはイラストや配色が一味違い「おしゃれ」です。インターネットでAmazon.fr、Alapage.com、Fnac.comで注文すれば、1週間ほどで入手できます。わらべうたは、フランスの子どもたちが言葉に親しむようにと作られ、今でも家庭や幼稚園で歌い継がれているものです。歌うというよりも唱えるという感じです。フランス人なら誰でも知っている歌や詩がそこには紹介されていて、言葉だけでなく、その後ろにある文化も感じることができます。文法や単語はあまり気にせず、文をまとまりとして聞き、知っている単語や絵から全体の意味を推測しましょう。まずはフランス語の持つ、リズムやイントネーションに耳を慣らし、口を慣らすことです。

あるいは、もう単純にバック・グラウンド・ミュージックとして料理をしながら、車を運転しながら、お風呂に入って、なんとなく聞いてみましょう。そんなことでも、時間を重ねていくうちに、ある日突然、耳からウロコ。す〜っと単語が聞こえてきたり、意味がわかったりするから不思議です。Bon! On va écouter les comptines.