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必要なのは 原動力

2012年秋季準1級合格
関根 淑子
東京都

2010年に定年退職後、これからは趣味のテニス三昧と思っていましたが、日本の高齢化社会についての情報を見るにつけ、体だけ丈夫なおばあちゃんじゃまずい!何か脳を刺激することをやらなくては!と思うようになりました。一生楽しく続けられて、脳全体を活性化するもの、そして新しい人生の小窓を開けてくれるもの、色々探してその条件にぴったりなフランス語の勉強を再開することにしました。

再開といっても学んだのは35年前、留学する夫についてパリに行き、生活するのに必要なこともあり、アリアンス・フランセーズで2年半ほどの勉強でした。帰国後は全くフランス語を話すチャンスはなく、時々NHKラジオ講座のテキストを買っても2ヶ月と続きませんでした。

今回私のモチベーションを大きくしてくれたのは、勉強再開時に自分のniveauを知るために受験した仏検2級へのチャレンジでした。

1次試験にギリギリ合格し、2次試験前に2時間フランス語会話のプライベートレッスンを受けましたが完全に準備不足。その上当日は緊張しすぎ、試験官の先生に「昨日の夕飯に何を食べましたか?」と聞かれ、フランス語はおろか何を食べたかさえ思い出せない始末。先生に「取り調べじゃないのだから…」と言われ笑った瞬間TVを見ながら家族で焼肉を食べたことを思い出しました。その時en regardant la téléと言えたので頭が回転し始め、「何のTV?」という質問でエンジンがかかりました。見ていたのは全豪オープンテニスで、1次試験に合格するとは思わず計画していたメルボルン観戦旅行から2次試験の前々日に帰国したばかりでした。旅行の話や大好きなAmélie Mauresmoの話題で、テニス好きらしいフランス人試験官の先生と会話が成立し、何とか2級に合格できました。

この受験で一番感じたのは、フランス語で誰かに言いたいことを伝えられる楽しさでした。この楽しさこそが、私をフランス語の勉強にかき立て、今回準1級に合格できた原動力です。そして、去年見た映画『最強の二人』、去年買ったZazのCD…私の新しい人生の小窓も開かれつつあります。

今回の表彰式で出会った1級合格者の方々のフランス語学習歴と1級の問題の難しさに圧倒されたので、1級へのチャレンジは来年です。今年はフランス語通訳案内士試験を受験しようと思っています。2020年東京オリンピックが開催されるなら、何かの形で参加したい!その準備です。

それに加え、私の準1級合格を知ったテニス仲間との2014フレンチオープン観戦旅行計画が進行中です。旅行に必要なフランス語の上達が私に課せられています。そうは言っても、3月は完全オフ状態でした。4月にもう一度気合いを入れ直して、勉強再開します!