- TOP
- > 仏検 > 合格者の声 > niveau1bis > 変わらぬ想い
変わらぬ想い
2012年秋季準1級合格
橋本 佳奈
学生・東京都
準1級への挑戦は私にとって3度目で、まさに「3度目の正直」でした。合格できたことだけでもすごく嬉しいのですが、さらに成績優秀者として表彰して頂き、大変光栄に思っております。
私は小さな頃から、何歳のときからかは覚えていませんが、気づいた時には「フランス語を勉強したい!」と思っていました。確かなことは15歳のときに初めて訪れた国際空港でエールフランスのカウンターを見つけ、乗りもしないのにそこで記念撮影をしたこと。あの時にはすでにフランスに対して漠然とした憧れを抱いており「いつかこの飛行機に乗って、フランスに行くんだ!」と強く思ったことをはっきりと覚えています。
その想いは一度も変わることがなく、夢への第一歩として、大学の仏文科(学習院大学文学部フランス語圏文化学科)に入学しました。初めて受験した仏検は、大学1年次の秋季試験の4級。今回の準1級の合格も本当に嬉しいものですが、あの初めて合格証書を手にした時の喜びは忘れられません。
その後、2年次の秋季に2級を取得できたことが私の背中を押してくれ、交換留学生として1年間、リヨン第2大学に留学することを決断しました。旅行でフランスへ行くことと実際にそこで生活することとの間には大きな差があり、渡航当初は戸惑うことも多々ありました。しかし、段々とフランス人の友達の助けがなくても自分のフランス語だけで出来ることが増えていき、そういう小さな成功の積み重ね、それは「ひとりで銀行に行って口座に関する問題が解決できた」や「スムーズにレストランの予約が取れた」など本当に些細なものでしたが、全てが自信につながり、留学生活が楽しめるようになっていきました。
在学中から、将来はフランス語を使った仕事をして活躍したいと思っていましたが、自分の語学力がまだまだ足りないと感じ、昨年卒業後から今までの約1年間、語学学校(アテネフランセ)で徹底的に勉強しました。準1級に合格するためには文法・読解など全ての要素を全体的に底上げしなければならないと思い、基礎からやり直しました。
大学院などに所属しているわけではないので、自分の不安定な立場に心折れそうになったこともありましたが、合格するくらいの力がつけば、必ず道は拓けると信じていました。そして今、目標を達成したことにより、フランスの大学院への進学挑戦などを含めた、また次の目標を設定することが出来そうです。今後もさらなる高みを目指し、努力し続けたいと思います。