dapf 仏検

apef アペフ

  • サイトマップ

フランス語に毎日触れようという意識で

2022年度春季3級合格・文部科学大臣賞 / 2022年度秋季準2級合格
清水 研介
アーティスト・東京都

2002年から2021年まで、19年間、フィンランドのトゥルク (Turku) に住んでいました。アーティストとして、2011年からパリのサテリット画廊 (Galerie Satellite) での展覧会で、自分の作品が展示される機会に恵まれて、その度にできるだけパリに行ってフランス人との交流を深めました。この画廊では、今まで(2023年2月末現在)、自分の個展が六回開かれ、グループ展「ヴィジュアル・ポエジィ・パリ展 (Poésie visuelle japonaise) 」にも五回、参加しました。また、モナコでの展覧会で自分の作品が展示された時は、モナコと南フランスを訪れたこともあります。フランス語圏での展示をいろいろと経験し、できるだけ現場に行きました。


フィンランドに住んでいた時は、当時、自分が住んでいた町、フィンランドのトゥルクからフランスのパリへは、日本からよりもずっと近いこともあり、多く訪れることができました。パリを訪れる度に、フランス語の文法の本を読んだり、NHKのラジオのフランス語講座のテキストを見返したり、という感じでしたが、今と比べると真剣に継続して勉強できていた訳ではありませんでした。今思えば、当時は、日常でフィンランド語、英語を使う毎日で、腰を落ち着けてフランス語を勉強するには難しい環境だったかもしれません。

2021年の11月に、フィンランドでの19年間の生活を終え、日本に戻りました。こちらに戻ると、周りがフィンランド語と英語で溢れた世界から、日本語の世界になります。このような個人的な環境の変化に加えて、コロナ禍の最中でもありました。

2022年の2月頃、コロナ禍が続く中、何か家で勉強したいと思い、フランス語を継続的に真剣にやってみようと思いました。自分の中では、この2022年2月頃が、今へと繋がるフランス語の本格的な勉強の始まりと思います。

勉強するには仏検を目標にするのが良いと思い、これは今でもそうですが、仏検対策の問題集で問題を解いては、解答や解説を見て実力を高めていきます。間違ったところに印をつけておき、再度、解く時にできるかどうかチェックして、問題によっては何度も繰り返しやってみます。復習を大事にしています。

動詞の活用は、ノートに鉛筆で書いて覚えていきました。今でもフランス語の勉強では、よく紙に書きます。また、頭の中で、動詞の活用のスペルを思い浮かべてから、本を見て正しいか確かめたりしました。

「フランス語に毎日触れよう」という意識を持って、フランス語の勉強の本を外出時にも持ち歩くようになりました。電車やバスで座れたら、リュックの中からフランス語の本や電子辞書を取り出したり、就寝前にフランス語の本を開いたり、家でフランス語のCDを聞いたり、など。今では、散歩の時にも、「こう言いたい時はフランス語でどう言えば良いのだろうか」と考えることが増え、どのフランス語の単語を使えばよいかわからなかった時、帰宅後に辞書などで調べています。

2022年度春季に初めて受けた仏検で、3級に合格できました。仏検事務局から、「2022年度春季仏検3級の合格において優秀な成績を収められたことにより、成績優秀者として選出されました」とご連絡をいただきました。励みになります。基礎を集中して勉強した成果が出て、嬉しく思います。

その後、2022年度秋季の仏検では、準2級に合格しました。2022年2月頃にフランス語を継続して勉強しようと思った時は、2022年度秋季に準2級に合格できるとは想像していなかったので、とても良かったと思っています。

現在(2023年2月末)、新しい世界が頭の中に広がるようなワクワクした気持ちを思いながら、「フランス語に毎日触れよう」という意識を持って継続しています。仏検はフランス語の勉強で良い目標になり、上達にとても役立っています。もっとフランス語でコミュニケーションがとれるようになりたいと思っています。