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ミュージカルでフランス語!

2011年秋季4級合格
北郷 礼奈
中学生/白百合学園中学高等学校・東京都



私はフランスは勿論海外渡航全くの未経験者です。小学校からフランス系カトリック校に通っており、そこでフランス語やフランスの文化に触れる機会があり、フランスは私にとってまだ見ぬ憧れの国となりました。中学ではフランス語と英語のどちらかを選択するシステムの為、私はフランス語を選択し、中学からようやく本格的な勉強が始まりました。

中学入学時には迷わずC.C.F(Club de Culture Françaiseの略)というフランス語ミュージカル部に入部し、二年間で「アイーダ」「グリース」「マルグリット」「ガイズアンドドールズ」を上演してきました。

C.C.Fのミュージカルはまさに女子校の宝塚という感じです。歌・セリフ全てフランス語の為、英語や日本語とはひと味違うフランス語独特の抑揚や発音が、より大人っぽいムードを醸し出します。 

しかし、フランス語の「溶ける」ような発音が発声に厄介さをもたらします。溶ける発音になって大きな声が出しにくいのは主に、[j][s][r]の発音で終わるものです。空気が抜けやすいのです。よく台詞で使われるものでは「changer」「chance」「chéri」などです。

また発音しにくいのは「on」「en」など鼻にかかるものです。「garçon」は発音しにくいです。このような音を発音すると、通常の8割程度の声量になる為、腹筋と発声練習がより重要になってきます。しかし「belle」など「ウ」の段で終わるものは比較的歌いやすいです。私も高校生の先輩方の圧倒される歌声を目標に日々頑張っています。 

どの作品も大切な思い出ですが、印象に残っているのは「アイーダ」と「グリース」です。「アイーダ」は一年生で初出演、無我夢中で「Aimer」「Duel」「Vérone」(仏版ロミオとジュリエットの曲)や「Laissons entrer le soleil」(フランスのポップス)を歌いました。「グリース」は初めて台詞を頂いた特別な作品です。「Salut les copines!」私はこう言って舞台に飛び出、高校二年の先輩を思いきり突き飛ばします。出る直前までの緊張感と飛び出した瞬間伝わってきた熱気は今でも鮮明に覚えています。私にとってフランス語は、常に私に夢と目標を与えてくれる、かけがえのない親友です。