行くぞ、パリ・オリンピック2024!
2022年秋季5級合格・文部科学大臣賞 / 2022年度秋季4級合格
榎本 裕二
無職・東京都
映画好きだった自分は、若い頃たくさんの映画を観ていました。特にヌーベルバーグやフィルムノワールといったフランス映画に魅了され、スクリーンを通してみるパリの街角と囁くようなフランス語の響に憧れを感じて、大学ではフランス語を第二外国語として選んだのですが、発音と文法の難しさの前にあえなく屈し、以後フランス語は近寄りがたい言語となってしまいました。
旅行会社に就職し仕事でフランス(主にパリ)に行く機会もありましたが、覚えたフランス語は、Bonjour, S’il vous plaît, Un demi(ビールを頼むときの必須の言葉でした)、そして L’ addition くらいでした。C’ est combien ? も覚えましたが、返ってくる答えが全く聞き取れないので使うのをやめて数字も un, deux, trois 止まりです。
一昨年のコロナ禍に定年を迎え外出する機会が減った中 TOKYO オリンピックの閉会式をテレビで観ていると次回パリの引き継ぎイベント映像が飛び込んできました。さすがフランスと思わせる華やかさで独創的で粋な演出でした。そういえばオリンピックの第一公用語はフランス語だったな、フランス語って世界中で使われて Francophone(最近覚えました)もたくさんいる重要な言語だなということを改めて気づかされ、ポストコロナで大いに盛り上がるであろうパリにぜひ行ってみたいという気持ちが湧いてきました!
ちょうどパリオリンピックのボランティアがこれから募集されることを知り、応募してみることにしました。そこで、再びフランス語を学びなおし、日常の会話と読み書きができる程度(仏検3級)にはなるぞと決心しました。
まず、NHKラジオ講座を毎日聞くことから始め、十数年前に購入した参考書や問題集、練習帳に取り組みました。やはり初歩から覚えることもたくさんあったので、記憶力の落ちた(以前からよくない)今は忘れることは当たり前と思い、とにかく身体で覚えるため継続と回数が大事と信じ、1日1時間くらいずつ順番にこなしていきました。そして、仏検公式ガイドブックとセレクションを試験前2ヶ月の間に3回程度繰り返して学習しました。文法の他にも単語も重要と思い音声付きのクラウンフランス語単語(4級・5級)を1ヶ月で1冊ディクテしました。短期集中型の自分は、試験前の1ヶ月間は毎日最低2~3時間はフランス語に取り組んでいたと思います。
しかし、試験が終わり5級と4級も同時に合格することができてホッとしたのか勉強のペースが鈍ってしまいました。でも、次の3級の試験まですでにあと2ヶ月。自信がないので秋季にしようかなとも少し頭をよぎりましたが、ここで立ち止まらず前進あるのみです。今では多様な文法のルールを覚えることも楽しくなってきましたし、pomme de terre のような洒落た表現の多いフランス語がますます好きになりました。全集中して3級取得を目指します!そして来年の夏はパリに行ってフランス語で話すぞー!