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フランス語が見つけてくれた宝物

2020年度秋季3級合格・在日ベルギー大使館賞 / 2021年度春季準2級合格
M.I.
学生(茨城キリスト教大学現代英語学科)・茨城県

私がフランス語と出会ったのは、大学1年生の春でした。私の学科ではドイツ語、フランス語、中国語、韓国語のなかから第二言語としてひとつ選び、専攻の英語とあわせて2言語を学ぶことが必修とされています。当時私はK-POPが大好きで、何と歌っているのか知りたいと思い、韓国語にしようと決めておりました。しかし韓国語を希望する人は多く、抽選になることを知りました。私は、せっかく大学で学ぶのならコミュニケーションができるレベルまで頑張りたいと思い、他の言語から選ぶことにしました。フランス語は約50か国で公用語になっていること、なんとなくオシャレというイメージがあったことから、「将来の役に立つかもしれない」「話せたらかっこいいな」と思い、フランス語の履修を決めました。

はじめは単語の最後の子音は基本的に読まないことや動詞の活用形の複雑さなどに混乱しましたが、これもフランス語の魅力であり面白さだと思い、学習を進めました。フランス語同好会にも所属し、フランス語での映画鑑賞や先輩方とルノワールやクリムトといった画家たちの絵画パズルの作成を通して、言語だけでなく文化にも興味をもつようになりました。やがてフランスに留学したいと考えるようになり、現地で簡単な会話はできるようにしておきたいと大学2年生の秋に3級を受けることを決意。フランス語力を向上させるべく、オリジナルの単語ノートを作りました。今も、問題を解いている時に意味が分からなかった単語や本やポスター等をみて気になった言い回しを書き留めています。自分に足りないものと自分が知りたいと思ったものが詰まっているので、日々鍛えられています。教科書を読んでも分からないことや自分が疑問に思ったことは、参考書やインターネットで調べました。『北鎌フランス語講座―文法編』と『ぺぎぃのフランス語講座』は特にお世話になっています。どちらもとても分かりやすく解説されているのでぜひリンクから見てみてください。

仏検は、自分の頑張りに背中を押してくれる存在だと思います。明確な目標があるおかげで勉強を続けていけるし、周囲の友人と学ぶ喜びを共有することができます。フランス語同好会では、仏検が近づくと勉強会が開かれます。違う学科や学年の友人と交流ができ、分からないところを教え合いながら問題を解いています。お菓子をつまみ、時に雑談をはさみながら勉強する時間はとても楽しく、あっという間に過ぎてしまいます。

またフランス語を学べる環境が整っていることも、とてもありがたいことです。実はわが校にはフランス語専攻学科がありません。それでもフランス語を頑張る学生のためにとフランス語の先生方が、他の人が過去に使った仏検の問題集の貸出や単語力を競うコンクールを行ってくださいます。また私事ですが、これを書いている間に準2級にも合格することができました。受験するにあたって、先生方には放課後遅くまでご指導いただきました。このような先生方や、一緒に勉強して高め合える友人たちなど側にいる人たちの存在が、私を合格へと導いてくれました。もし他の言語を履修していたら今までの経験や出会いはなかったので、あの時フランス語を選んでよかったと思っています。自分が努力できる環境にいられること、個人と学校ですばらしいをいただけたことに感謝して、これからも同好会のメンバーやフランス語を学ぶ仲間たちと学び合っていきたいです。

母校、茨城キリスト教大学のチャペルと葉桜