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フランス語学習が導いてくれたもの

2020年秋季準2級合格 ケベック州政府在日事務所賞
阿部玲子
学生(東京大学)・神奈川県

 私がフランス語を習い始めたのは、大学1年生の時にフランス語の第3外国語の授業を半年間履修したことがきっかけです。フランス語の発音の美しさに惹かれたからです。そのときは半年の授業が終わった後はフランス語から離れてしまいました。ですが、再びフランス語を学びたいという気持ちが再燃したのは、2年前に参加したニュージーランドでの短期留学でフランス人の学生と友達になったからです。その時は、大学1年生のときに学んだフランス語などほぼ忘れていたので、その学生とフランス語で話したいという気持ちがありましたが、私がフランス語で言えたのは簡単な挨拶や自己紹介程度でした。それでもその学生は、私がフランス語を学んでいたと知ると、とても喜んでくれ、私たちはすぐに意気投合し、フランスの文化などの話題で盛り上がりました。私と彼女は留学後も交流を続け、去年の夏にはブリュッセルに一緒に旅行に行きました。仏検準2級の面接対策を手伝ってくれたのも、彼女です。

 私がフランス語を学び続ける理由は、ただ単にフランス語の美しさに惹かれたからというだけではありません。もう一つ、私がフランス語に病みつきになっている理由は、フランス語を理解できると圧倒的に情報量が増え、世界が開けるからということです。私は、生きたフランス語に触れるために、Le Monde の記事を読むことがあります。もちろん、私は準2級のレベルなので記事を完全に理解できることはありませんが、概要はなんとなく掴むことができます。私はフランス語を学習する前は、外国語は英語しか習っていなかったので、時々触れる海外のメディアといえば、BBC、The New York Times 、ABC News など英語の媒体のみでした。ですが最近はこれらに加えLe Mondeを読むようになり、フランスで話題になっていることを知ったり、Le Mondeと英語の媒体で取り上げられている内容の違いを比較したりできるようになりました。

 仏検のホームページに、Le francais m’ouvre le monde. (フランス語はわたしに世界を開いてくれる)とありますが、まさしくその通りだと思います。フランス語は国連公用語の一つであり、フランスは世界でも影響力のある国です。なので、フランス語は自分が見る世界の解像度を大きく変えてくれるはずです。

 私にとってフランス語は、新たな出会いへと導き、知見を広げてくれるものです。これからも、より上位級を目指して頑張ろうと思います。