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理解できる喜びに出会った

2025年春季4級合格
吉野 美咲 
学生・埼玉県

 私がフランス語に出会ったのは大学一年生の時でした。学部の必修で第二外国語を選択する際、フランス語かドイツ語科のどちらかを選ぶ必要がありました。発音は難しいけれど文法は比較的わかりやすいと聞き、自分は文法を解いたり書いたりする方が得意だったので、なんとなくフランス語を選んだような感じでした。正直なところ最初は特に興味があったわけではなく、学び始めたころは性や数によって形が変わる形容詞や、不規則な過去分詞の存在などに戸惑い、「自分には無理かもしれない」と感じることも多かったです。

 そんな中でフランス語に対する意識を少し変えてくれたのが、大学で授業を担当してくださった先生でした。先生は「フランス語は規則性があり、美しい言語です」とよくおっしゃっていて、授業では練習問題を解いて答え合わせする際も、ただ丸付けをするのではなく、文の日本語訳やリエゾン、アンシェヌマンの確認、発音記号を見ながら声に出して読む練習を取り入れていました。さらに、各単元の終わりには小テストがあり、それが良い復習になって知識の定着につながりました。授業を通じて少しずつ理解ができることが増える楽しさを感じるようになり、難しいと思っていたフランス語にも前向きに取り組めるようになりました。

 私の学習方法としては、授業でとったノートを繰り返し復習し、特に覚えにくい単語の意味と性・数や、発音記号をカードに書いて通学中に見直しました。また、授業で使った音声教材を繰り返し聞いて耳を慣らし、シャドーイングをすることでリスニング対策へつながるようにしました。文法の整理と音読を組み合わせることで、読む力だけでなく、話す力も少しずつ身につけられたと思います。

 仏検四級は学校の団体受験で挑戦することになりましたが、自分の力を試す良い機会になりました。合格できたのは日々の授業での先生の教えと復習の積み重ねのおかげであると感じています。もともと得意でなかったフランス語でしたが、努力する中で分からなかったことが理解できる喜びを味わうことができたのは大きな経験でした。次は三級合格を目指して頑張りたいと考えています。これから受験される方も、授業で学んだ基礎を大事にしながら、自分に合った勉強法で少しずつ積み重ねていけば、必ず成果が表れると思います。