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Surpriseが大きなモチベーションに

2017年度秋季準1級合格・在日スイス大使館賞
小西 和美
会社員(ピー・エム・シー株式会社)・東京都

 

私がフランス語検定の存在を知ったのは2017年9月のことでした。

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 大学でフランス語を専攻し、卒業後フランスの銀行、フリーランス通訳を経て、現在は日本でビジネスを展開するフランス企業のコンサルタントを行う企業に勤めています。

フランス語を使って日仏間の交流に貢献したいと考え、今日まで仕事を続けてきました。そして年を重ねた今、現在勤めている会社を退職した後もフランス語を使って仕事をしたいと思い、そのためには自分のフランス語の能力を客観的に評価・証明してもらう必要があると考えました。そこで知ったのがフランス語検定でした。一番近い時期に受験できるのが秋季試験でした。さて、どの級を受験すればいいか。そこで2級と準1級の過去問題を解いてみたのですが、2級は容易であったために、準1級に挑戦することにしました。

まずは1次試験です。筆記試験は過去問題集をひととおり解いてみて、自分の弱点がどこにあるかを考えました。私の弱点はあきらかに形容詞・動詞を名詞化することだったので、そのための参考書を購入し勉強を始めました。そしてヒアリングの能力をアップさせるために、お昼休みにインターネットでフランスのテレビ局のニュース番組を観始めました。そんな時、知り合いのフランス人からラジオをスマホで聴いたらどうかとのアドバイスが。早速、Bluetoothイヤホンを購入し、通勤途中そして家で料理や掃除をしながら聴き始めました。

こうした試験勉強の甲斐あって、1次試験に無事合格しました。

そして、次は2次試験です。時事的なテーマと一般的なテーマの2つから1つを選んで自分の意見を述べるということですが、私は最初から時事的なテーマを選ぼうと決めていました。お正月に家族にテーマになりそうな時事的な話題を数種あげてもらい、その中から3つを選んで試験の2週間前から、論理的に自分の考えが述べられるように準備を始めました。

実際の試験では、家族が挙げていたけれど私が選択しなかったテーマが出題されたのですが、日ごろから自分の意見を論理的に述べる訓練をしていたことが功を奏し、2次試験は思っていたより高得点で合格することができました。

準1級の2次試験が終わった次の日から、さっそく1級の試験の勉強を始めました。フランス語検定のための勉強ですが、ただそれだけではなく、試験勉強を通じて明らかに私のフランス語の能力はアップしています。フランス語は語彙、表現がとても豊かな言語です。今、私はフランス語を勉強することを楽しんでいます、また周りのフランス人の人たちとのコミュニケーションの質も高まってきています。

そして忘れてはならないのは母国語です。私たち日本人にとって母国語は日本語、どんなに勉強しても外国語が母国語を上回ることはありません。そして、外国語を上達させるためには、母国語の能力をあげることが必要だと思います。日本語で表現できないことをフランス語で表現することはできないからです。

1級に合格することが今の目標ですが、試験が終わっても今後ずっとフランス語を学び続け、大学を卒業する際に望んだ「フランス語を使って日仏交流に貢献する」という道を歩み続けていきたいと思っています。

 
*   *   *

追記:
合格証書が届いた3日後のことでした。APEFから一通の書簡が。次の検定試験の日程のご案内だろうと思って開封してみると、なんと成績優秀者表彰式への招待状だったのです。

このような賞があることを全く知らなかったので、“Surprise!”でした。

各級の成績優秀者の皆さんと表彰式に出席させていただけたことは、大きな歓びでした。

また式のあとのレセプションで、様々なバックグラウンドをもちフランス語を学び続けていらっしゃる方々とお話しできたことは私に“これからもフランス語の勉強をがんばろう”という大きなモチベーションを与えてくれました。そして、「1級も成績優秀者に選出されたい」と思うのでありました。

このような素晴らしい賞を授与してくださる関係機関の皆さまに心より感謝申し上げます。